アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。
5月5日は「こどもの日」ですね。ここハワイでも日系アメリカ人が多いせいか庭に鯉のぼりをあげている家を街のあちらこちらに見かけます。
ハワイ浄土宗別院敷地にたなびく鯉のぼり
他にもひな祭りや、お盆、節分、お花見など祖父母や両親など先祖から日本の風習を受け継いでいる日系アメリカ人家庭があります。私が前にいた職場は自分の上司を含めて日系アメリカ人が多く、彼らは「アズマオトコ」「ボチャ」「ハナバタ」など今の日本人でも意味が分からない単語を祖先から伝え聞いていて話していました。
日系アメリカ人の方にとって日本から来た日本人は真面目で我慢強く、しっかりしている、というイメージがあるのだとか。しかし現在の日本人の姿と祖父母や両親から聞かされてきたイメージとの間にはギャップがあるそうです。
また日本のアニメや映画などの影響もあり、日本に親近感を覚える日系アメリカ人も多いのも事実です。しかしアメリカに住む日本人(新一世とも呼ばれます)と彼らの思い浮かべる日本人との間にはギャップを感じるそうです。先日も在米邦人の友人たちと話していたのですが、アメリカに住む日本人というのは駐在員などを除き、典型的な日本人で無い人もいるということ。自分の意思で渡って来た者は日本に馴染めない、日本の慣習が苦手などの理由でアメリカに住んでいる人もいるので、普通の日本人とは異なるのかも知れません。
とは言いつつ、やはり日本に暮らしていた時の日本の風物詩というのは誰でも懐かしいものです。実はここハワイでも桜が咲きますが、その時期になると日系アメリカ人のみならず新一世も花見に出かけます。私はハワイ州農務省に勤務していた時代に日本品種の桜をハワイに咲かせるお手伝いをしたことがあります。その活動は今でもHawaii Sakura Foundationという団体が受け継いでいます。
次号に続きます……ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。
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夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。生命を重んじる人々への大切な内容を織り込みますので、今回は特にファンタジーとしてご覧頂きたく存じます。
「予防接種を受けていない小児の麻疹が、遂に空港で見つかった!」とは、私が住む島の地元ニュース談。その陳腐さはさておき、内部にも必死の抵抗勢力があることを過去に何度か気づいている私には、その葛藤も伝わります。しかし憂うべきは、シナリオのターゲットがいつだって「子ども」であること。それこそが、大人と土地を狙う理由でもあること。なぜなら子どもは「未来」だから。
私はまだ大人の言葉を知らない子どもの頃から、自主的にニュースを見ていました。私にとっての自然な感受性で読み取り、幼くも世界の企みと隠し事を漠然と体感していました。今思えば、この世の情報をアップデートしていたのでしょう。ただ敵意なのか、常時テレビを睨みつけていたそうで、それが理由で眼科行きになったとか(笑)。
昨年末から描いている新シリーズ。画家としての精進の末に、神様の探し物を見つけた感覚から始まった「宝石シリーズ」。
vol.10では、言葉を発さない子どもだったともお伝えしましたが、私がもし心の内を話していたなら、眼科どころか精神科も遠い場所ではなかったはず。とはいえ無言の小児も捕獲されるわけで、当時は時代が多少まともだっただけ。なにせシナリオ側は、自分達に不利益な魂を天が送り込むことを昔から知っています。その対策も進化し続け、今や子は、宿る前から各種謀略にさらされるのがデフォルト。ただこれは、全人類に由来する高慢さの集大成ではあり、vol.22で登場した「巨大氷山」の話は、この辺りにも深く繋がっています。
こうして神様のお手伝いさんたちも、自らシナリオに従うよう仕向けられますが、私の場合は良くも悪くも不変。それが周囲にはアニメキャラのように映り、面白いそうです。そういえば20年以上も前、不思議な縁で知り合ったアメリカのサイキックに、「あなたは宇宙のCEOを束ねるクピドーだから、特殊機能を備えている」とのぶっ飛び話を世間話中に告げられました。しかしこのクピドー、霊能的な友人も私自身も過去に確認済みで、まずは同じものが視える事に驚いたのですが、多分それがアニメっぽさの源…。そしてこの話を聞いた時、私の中には『星の王子さま』が浮かんでいました。
「宝石シリーズ」は数枚目を描画中に心打たれる意図が流れ込み、チャレンジングでも描き続けることを決意。私にとって、作品は神々の特別な写し鏡。
それから10年ほどが過ぎた頃、上述の「巨大氷山」と同根の件についての重要な詩文を受け取り、その奥底に狂気の秘密が潜んでいたことも、さらなる時を経て紐解かれました。前回のvol.27に記した大切な詩文も発信元が同じで、関連しています。ようやくこの世の隠し事の表層は公になりつつあるものの、深層部は文字通り異界。今、私が神様のお手伝いさんとして記すべくは、上記『星の王子さま』序文の、有名箇所。映画『シックスセンス』が登場したvol.20にも繋がる、サン=テグジュペリの一節(内藤濯訳)です。
「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもない)」
写真・文/おひさまファームズ
ヒデキ
サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」などがある。
ユキ
絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。タロットチャンネル「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。