「4毒抜き」で不調が改善!|NYでベジライフVol.3

新年おめでとうございます。ニューヨーク在住のShizukaです。

全ての方が良い年始を迎えられ、健康で素晴らしい一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

以前より明らかに「増えたな」と感じるのが、カタカナ表記のTシャツやスウェットです。アニメのキャラクター名など、カタカナの見た目が「クール」と評価されているようです。また、「今度日本に旅行に行くよ」といった話もよく耳にします。特に、桜の季節に東京や京都を訪れたい、地方の自然を楽しみたいという声が多く聞かれます。日本人についての印象を尋ねると、よく出てくるのが「discipline(ディシプリン)/規律正しい」という言葉です。

 

とあるおにぎりメニュー in NY

 

また、最近注目されているのがおにぎりブーム。数年前から日本国内で行列ができる人気のおにぎり店があることは知っていましたが、フランス在住のモデル・杏さんのYouTubeをきっかけに、パリでもおにぎりが人気を集めていることを知りました。ニューヨークではどうかというと、健康を重視するニューヨーカーたちにも大好評です。おにぎりが流行る理由としては、見た目がクールであること、ヘルシーで健康的なこと、手軽であること、そして何より「美味しい」ことなどが挙げられます。具材や見た目が洗練されたフランス版おにぎりとは異なり、ニューヨークでは三角形のパリパリ海苔が巻かれたタイプが主流で、一番人気の具材は鮭だそうです。

 

日系スーパーのおにぎり in NY

 

お寿司もそうですが、おにぎりなどのご飯類は、かつてダイエット中には「悪者」とされる代表的な食品でした。しかし、実はとても優秀な健康食です。お米に含まれる糖質は砂糖に含まれる糖質とは異なり、血糖値の上昇が緩やかで、菓子パン類と比べると太りにくい特徴があります。また、お米は油を使わずに水だけで炊けるため、非常にヘルシーです。そして、塩だけで十分に美味しく食べられる日本のお米は、まさに最強の食材と言えるでしょう。

 

最近では、小麦粉に多く含まれるグルテンが腸内環境を悪化させたり、頭痛や眠気、さらにはさまざまな炎症を引き起こす可能性があるとされ、グルテンフリーを選ぶ人が急増しています。日本では米粉を使った麺やパンが人気を集めていますが、ニューヨークでもクッキーやパンケーキ、パスタなど、グルテンフリーの食品が多数販売されています。米粉というよりは、ひよこ豆といった豆類の粉が多い印象です。レストランのメニューでも「Gluten Free(グルテンフリー)」表記は一般的です。

 

自身は小麦粉に強烈なアレルギーはありませんが、パンを食べた翌日に顔の浮腫みを感じていたため控えることにしました。そのきっかけは、YouTubeで吉野敏明先生の「4毒抜き」を知ったことです。この「4毒抜き」とは、病気や疾患に対して「小麦粉、植物性油、乳製品、甘いもの」を控えるという食事法で、日本人の体質にはこれらを避け、江戸時代の伝統的な和食に近い食生活があうと提唱されています。最初は「そんな馬鹿な!」と半信半疑でしたが、先生の毎日のライブ動画を見ていくうちに、これらの食品が多くの炎症や病気を引き起こす可能性があることを理解しました。

 

ビタミンCは大根おろしから

 

私の家族も十年前に癌で他界したため、「どうすれば健康でいられるか」には人一倍敏感です。多くの病気や疾患は原因不明や遺伝によるものとされがちですが、(一部の特別なケースを除き)実はその多くの原因が「食」にあるのだと気づかされました。

 

この食事法は特別なことをするわけではなく、ただ「小麦粉、植物性油、乳製品、甘いもの」をズバッと止めるだけ。挑戦好きな私は、「もし合わなければやめればいい」と気軽に始めたのですが、実際には良いことづくめでした。未病が目的でしたが、浮腫みがなくなり、顔の毛穴が小さくなり、何より更年期の関節痛が激減しました。私より若い世代では、生理痛がなくなったり、苦痛なく体重が減少したり、シミが薄くなったりといったり、病気や疾患の根本治療に加え美容にも効果的です。

 

ある日の4毒抜きの夕食はこんな感じ

 

元々乳製品が苦手だったことや、一時期ヴィーガン食を取り入れた経験があったため、「4毒抜き」を受け入れやすかったのかもしれません。ただし、植物性油を控えることにはかなり苦労しました。夫の母国・トルコの料理にはオリーブオイルが欠かせませんし、世間一般に身体に良いとされています。しかし、オリーブオイルを含む植物性油は、日本人の体質には過剰であるそうです。もちろん、人によって許容範囲はさまざまでしょう。私の場合、植物性油を完全に止めたことで寝返りも苦しかった関節痛/更年期障害が一切なくなったため、このまま継続しよう思っています。協力してくれている夫は、植物性油に耐性があるとはいえ、いびきや睡眠時無呼吸症候群や酷い手荒れがなくなり嬉しい反応です。

 

外食時には選択肢が狭まることもありますが、焼き魚定食、焼き鳥、刺身、お鍋など、和食好きには不便は感じません。幸いニューヨークにはお寿司や冒頭のおにぎり!といった日本食もありますし、自宅でも糠漬けに挑戦したり食事を工夫することが一種の楽しみにもなっています。

 

結局のところ、健康を維持するには「何を食べるか」が非常に重要な鍵を握っています。食事を見直し、自分の体質に合った食生活を選ぶことで、驚くほど身体が変化することを実感しました。「健康維持は食にあり」という言葉をこれからも心に留め、日々の生活に生かしていきたいと思います。

 


写真・文/Shizuka
2020年よりニューヨーク在住。本業は建築関係の傍ら、IINホリスティックヘルスコーチ取得。ベジタリアン、ヴィーガンを経て現在は野菜を愛するフレキシタリアン。トルコ人夫とプエルトリコからの保護犬と暮らす。
Instagram: @shizuka_ss

 

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