「本当に肉じゃない?」初めてビヨンドミートを食べたヴィーガンの感想

2月から始まったNPO法人日本ヴィーガンコミュニティ代表の工藤柊さんの連載!
今回は第4回目です!

「本当に肉じゃない?」初めてビヨンドミートを食べたヴィーガンの感想

Hello Vegan!
みなさんこんにちは。ヴィーガンライフを2年と少し実践している大学生、工藤柊(@itllbedark)です。普段はNPO法人日本ヴィーガンコミュニティの代表を勤めながら、ライターとして活動しています。

みなさんは「ビヨンドミート」という食べものをご存知でしょうか。ビヨンドミートは、「肉を超えた肉」の名前に劣らない、ほとんど肉と同じ味のする植物性のお肉のことです。近年のアメリカやイギリス、ドイツをはじめとする諸先進国での、ベジタリアンやヴィーガンを実践する人口の増加に従って、このような植物性のお肉の開発が進められています。

今回の記事では、僕、工藤柊が2019年の4月にイギリスのロンドンにある、世界初のビヨンドバーガー専門店HALO BURGERにて、人生で初めて食べたビヨンドミートの感想や、ビヨンドミートに関する情報をご紹介します

ビヨンドミートとは?


ビヨンドミートとは、アメリカ・カリフォルニア州にある会社、ビヨンドミート社が開発した、植物性のお肉です。近年、動物愛護や環境保護、自身の健康などの理由から、ベジタリアンやヴィーガンを実践する人が増加しています。今回、僕が訪れたイギリスでは、ベジタリアンやヴィーガンを実践する人が170万人もいるというデータもあるようです。
(bbcニュース:https://www.bbc.com/news/business-44488051)

ビヨンドミートは、「本物の肉と全く同じ味」にこだわって開発されています。日本にもベジタリアンやヴィーガンの方へ向けた、大豆ミートなどの代替肉は昔からありましたが、ビヨンドミートはそのクオリティを大きく超えるのです。

さらに、ビヨンドミートは味だけではなく、見た目にもこだわっており、販売される状態はなんと生肉のような見た目となっています。この状態から火を通すと、肉汁のような油を出しながら褐色に色づいていくというのです。この見た目から、世界で初めて精肉コーナーに並んだ代替肉にもなったといいます。

ビヨンドミートのメリット


では、わざわざ本物のお肉ではなく植物でできたビヨンドミートを購入するメリットは何があるのでしょうか。上の画像は、僕がロンドンのビヨンドバーガー専門店に訪れた際に、壁にかかっていたポスターです。一般のハンバーガーとビヨンドバーガーの違いについて書かれていますが、驚きの数字ばかりでした。お肉を使ったハンバーガーに比べて、植物性のビヨンドミートを使ったバーガーは、使用する水を99%、土地面積は93%、温室効果ガスは90%、エネルギーは46%削減できるそうです。

このデータから分かるように、畜産業によって生じる環境問題の改善が一つの大きなメリットです。環境問題に加えて、実際にお肉を使っているわけではないので、動物愛護の観点からも良い商品だと言えます。美味しいものを食べているのに、環境負荷も減らせて、動物愛護にも貢献できる、とても素晴らしいバーガーです。

世界初のビヨンドバーガー専門店「HALO BURGER」


今回僕が訪れたのは、イギリスのロンドンにある「HALO BURGER」というお店です。お店は、ローカルビジネスやスタートアップが集まるPOP BRIXTONという、活気付いた建物の中にありました。POPBRIXTONの建物の中には、今回紹介した「HALO BURGER」の他にも、ラーメン屋さんやスイーツ、ファッションなど、さまざまなジャンルのお店が出店していたので、観光の際にはぜひ訪れてみてください。

【HP】HALO BURGER

早速、「HALO BURGER」のお店に入ってみると、看板には「世界初のビヨンドバーガー専門店」と書かれており、ワクワクしながら入店。そして、最も人気だという、「THE HALO BURGER」を9.5ポンドで注文しました。


店内は、赤を基調にした内装になっており、席数は10席ほど用意されています。ここで座って食べるお客さんや、テイクアウトで注文して、建物内のテラスで食べる方など、ローカルな場所にあるにも関わらずお客さんの数は少なくありませんでした。

初めてビヨンドミートを食べた感想


「THE HALO BURGER」をテイクアウトで注文し、POP BRIXTONのテラス席で実食。包み紙を開けた時から驚かされました。見た目はまさにチーズバーガーのそれと相違ありません。そして、満を持して、パクリ。

最初の感想は、「これ本当にお肉じゃないの?」でした。それほどまでに、ビヨンドミートはお肉の味や食感を再現されており、それを包むパテや、チーズのクオリティも非常に高いものなのです。2年前、ヴィーガンを始める前に食べていた、あの頃のバーガーの味を思い出して懐かしい気持ちに浸ることができました。

そうは言っても、なかなか重たい一品なので、1ヶ月に1回くらいで僕は満足できるなと思いました。しかし、人生で一度は経験しておきたい驚きと味であることには間違いありません。皆さんも、アメリカをはじめ、諸先進国への観光の際には、ぜひビヨンドミートが販売されているお店を探して食べてみてください。

まとめ

今回は、ヴィーガンを2年間実践する僕が、ロンドン旅行の際に人生で初めて食べたビヨンドミートの感想と、お店の紹介でした。いかがだったでしょうか。

ビヨンドミートが食べられるような、ヴィーガンが生活しやすい環境を創るべく、今後も活動を続けたいと思えた経験になりました。早く日本の多くの人に、ビヨンドミートを食べた時の驚きと感動を味わってもらえるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

では、皆さんも機会があれば本物のお肉のような植物性肉「ビヨンドミート」を食べてみてくださいね。


工藤柊/kudo shu

高校3年にぺちゃんこの猫をきっかけにヴィーガンへ。神戸大学入学後、誰もがヴィーガンを実践できる”Hello Vegan!”な社会を目指して、大学食堂へのヴィーガンメニュー導入、ヴィーガンカフェの店長などの活動を行う。2018年大学を休学し、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティを創設。自身のブログを始め、ライターとしても情報発信を行う。

ブログ「そうは言っても工藤さん」:http://kudoshu07.com/

ツイッター:https://twitter.com/itllbedark

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティHP:https://hellovegan.jp/

『VEGGIE WORLD in Berlin 2019』レポート KiKi

『VEGGIE WORLD in Berlin 2019』レポート KiKi

3月半ばの週末、ベルリンでは大きなヴィーガンイベント『VEGGIE WORLD』が開催されました。

ベルリンはヨーロッパで最大の完全菜食主義者と完全菜食主義者のためのレストランを持っていて、ヨーロッパのビーガン首都とも考えられています。

レストランやカフェに入ると、ほとんどに『ヴィーガンメニュー』が用意されています。国際色豊かで、それぞれの個性を尊重するこの都市では、どんな宗教・どんな主義を持っていても、カラフルな友人たちと美味しい食事を囲んでおしゃべりすることができる環境が整っているのです。

そんな、常に注目されているヴィーガンカルチャーの中で、特に大きなイベント『VEGGIE WORLD』が開催されると聞き、お邪魔してきました。

今回はそのイベントレポートを送り致します。

『VEGGIE WORLD』とは?

「生肉を食べる人は、ビーガン料理がどんなすばらしい可能性を提供するかを知らないかもしれません。それこそまさに私たちのアプローチです。説得はしません、納得させてください。」

VeggieWorldは誰にとっても公平をテーマに、菜食主義者や菜食主義者に加えて、特に柔軟主義者や、定期的に肉を食べる人々を歓迎することを強調しています。

2011年、ドイツのウィスバーデンで21の出店者とともに、このイベントは始まりました。2017年以降はドイツで6カ所、その他のヨーロッパ諸国では​​10カ所で見本市が開催されています。

出典:https://veggieworld.de/standorte/

今年は12カ国、ドイツ国内では7カ所という大規模な展開を見せています。

開催される都市の特色に合わせて、企画も変わっているようです。他の開催場所も、とても気になりますが、今回はベルリンの様子をお届けします。

会場の様子は?

会場では見本市価格で、ビーガン料理と食材を購入することができます。

出店者のブースの前には、食品たちの試食コーナーがあり、多くの来場客たちが熱心に試食し、食品を吟味していました。

このイベントの最大の魅力は、来場者が食品を食べたときに、その食品について、その場にいる製造者に詳しくお話を聞くことができるところだと思います。

実際に話しかけてみると、原料および構成・健康への影響について、とても詳しく丁寧に教えてくれました。

出展ブースの他に、豊かで多様な支援プログラムも提供されています。支援プログラムでは、講義、料理ショー、ワークショップななどが企画されていました。

私が会場を訪れたとき、ステージではAlexander Flohr氏によるクッキングショーが行われているところでした。

出典:VeggieWorld Berlin 2019

彼は普段建設会社で働き、一日中石を運ぶなど、とてもエネルギーが必要な重労働の中で、菜食主義者として生活しています。

彼はかつて体重が135キロあり、健康の危険にさらされたことをきっかけに、自分と自分の家族のために、菜食主義者として生活するようになりました。すると、関節、心臓、血液の循環など、みるみると健康の状態に戻っていったそうです。

2人の子供の父でもあり、自分と、自分の家族のためにも菜食主義者としての生活をこれからも続けていくと熱く語っていました。

彼のyoutubeチャンネル『Hier kocht Alex』では、ヴィーガン料理とは思えないパワフルでヘビーなメニューの作り方を紹介しています。

以下の動画では、ドイツ料理『シュニッツェル(薄いトンカツのような料理)』のビーガンバーションを作っています。

お肉が使われていないことも全く気にならないほど、ボリューミーでとっても美味しそう!

会場でも、子供達と一緒によく料理をする話など、暖かい家族のお話を交えながら、とても美味しそうな料理を披露してくれていました。

そして、数あるブースの中で私が個人的に気になったのは、手作り石鹸の『Seifenmanufaktur』。以前、ポツダムを訪れた際に友人からプレゼントで頂いたことがあります。

香りがとても安らぐので、使わずに、お仕事の友としてデスクに大切に飾っています。

すべての製品は、植物性グリセリン、油、種子、乾燥ハーブ、花など、主に天然の成分で構成されています。彼らの想いや、高品質基準を満たす、小さな工場と共に一緒に製作しているのだそう。

ブースには、自然の香りが広がり、ここにいるだけで幸せな気分になりました。パッケージも、本当に可愛いものばかり。

どこのブースの前にも、人だかりで混み合っていました。会場の様子から、ビーガンカルチャーへの熱心さが伝わってきます。

そして会場で購入した料理を座って食べることができるカフェスペースでは、ピースフルな料理を囲んで、楽しそうに週末を過ごす人たちの笑顔と笑い声で溢れていました。

このイベントは、来年も開催されるそう。

人々の平和を願う心と共に常に進化していくビーガンカルチャーへ逢いに、足を運んでみたいと思います。

VEGGIE WORLD : https://veggieworld.de/


KiKi
西伊豆の小さな村出身。 2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科副手を3年間務めながら、フリーのイラストレーターとして活動開始。カラフルな色合いのイラストを得意とし、独自の世界観を描いている。2016年夏より、『オペア留学制度』を利用してドイツ・ベルリンに移住。2018年夏、アーティストvisaを取得。引き続きベルリンを拠点にイラストレーターと、自身の経験や海外の情報などを発信するライターとしても活動している。

ポートフォリオサイト : http://kiyonosaito.com/ Instagram : @kikiiiiiiy

編集長へインタビュー!ヴィーガンの体温ある声を届けるメディアがスタート

Hello Vegan!
みなさんこんにちは。ヴィーガンライフを2年と少し実践している大学生、工藤柊(@itllbedark)です。普段はNPO法人日本ヴィーガンコミュニティの代表を勤めながら、ライターとして活動しています。

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティでの活動というのは、誰もがヴィーガンを実践できる“Hello Vegan!”な社会を実現するための取り組みです。僕、工藤柊が目指す“Hello Vegan!”な社会については以前の投稿で詳しくご紹介しているので、興味がある方はご覧ください。

“Hello Vegan!”と笑顔で迎え入れられる社会を目指して

そして、今回の記事では、日本ヴィーガンコミュニティの新たな事業であるウェブメディア「ひつじの。」がスタートしたお知らせと、編集長の神谷真奈さんへのインタビューで明かされた「ひつじの。」にかける思いをご紹介したいと思います。

ヴィーガンの体温ある声を届けるウェブメディア


日本では、ヴィーガンやベジタリアンを実践する人はまだまだ少ないのが現状です。そのため、同じヴィーガンというライフスタイルを実践する人が、学校や職場にはほとんどおらず、自分以外のヴィーガンやベジタリアンと出会うことが難しく悩みを抱えている方も多くいました。

周りにヴィーガンやベジタリアンの仲間がいないため、友人と食事を一緒に食べることや、共通の話題で盛り上がることができず、孤独や不安を抱えてしまいます。僕自身も、ヴィーガンを始めて半年間は周りにベジタリアンやヴィーガンの友人はおらず、高校で理解してくれる友人も少なかったので、孤独を感じていたこともありました。

このようなヴィーガンが抱える孤独や不安などの課題を解決するために、ヴィーガンの体温ある声を届けるウェブメディア「ひつじの。」は始まりました。このウェブメディアでは、コミュニティのメンバーを中心に、実際にヴィーガンを実践する人へのインタビューや活動報告など、「ヴィーガンの体温ある声を届ける」をコンセプトに運営されています。

ヴィーガンの体温ある声を届けるウェブメディア「ひつじの。」

編集長・神谷真奈さんへのインタビュー

ここからは、「ひつじの。」の編集長、そしてNPO法人日本ヴィーガンコミュニティの理事を務める神谷真奈さんへのインタビューです。「ひつじの。」の魅力や生まれた経緯、「ひつじの。」で実現したいことなど、興味深い話を聞くことができました。彼女とは普段から一緒に活動していますが、改めて「ひつじの。」に秘められた可能性を感じ、胸が熱くなりました。

まずは自己紹介から!


はじめまして!
“ヴィーガンの体温のある声”を届けるメディア「ひつじの。」の編集長を務めています神谷真奈です。

ヴィーガンをテーマにしたウェブサイトは他にもたくさんあるんだけど「“体温のある声”を届けるって何?!」「どんな記事を読めるの?!」と感じる人もたくさん居られると思いので、ここで少し説明させていただきます。

「ひつじの。」誕生の経緯は?

「ひつじの。」は、ずばり“ヴィーガン初心者”向けのウェブサイトです。誰しも経験があると思いますが、最初はヴィーガンを実践している仲間が周りにおらず、ヴィーガンと例え打ち明けても「何それ?」というような反応を取られて、不安な気持ちになることがあったと思います。

編集部は、そんな「迷える子ひつじ」さんたちの力になりたいとの思いから発足しました。なんと言っても、日本ヴィーガンコミュニティにはすでに、ヴィーガンの先輩たちがたくさんいますから、その人たちの声を聞き、“体温を感じられるような生の声”を届けることで不安や迷いを払拭するお手伝いができればと思っています。こういった思いから、「ひつじの。」というウェブマガジンのタイトルが決まりました。

「ひつじの。」の魅力は?

「ひつじの。」は初心者だけでなく、ヴィーガン実践者にも楽しんでもらえるコンテンツ盛りだくさんで、現在4つの企画があります。

「ひつじの仲間はここにいる」:
ヴィーガンを始めたきっかけやヴィーガンたちの人生観を聞いた

「世界ベジ紀行」
世界のヴィーガン事情を各国にゆかりを持つ人々に書いてもらう

「“V”ENTO」
ヴィーガン弁当に着目した

「ひつじの。ニュース」
日本ヴィーガンコミュニティに所属するメンバーの活動を取り上げる

この他にも、ヴィーガンとノンヴィーガンのカップル事情描く企画や、編集部員が日々感じていることを自由に執筆するコーナーなど新企画も目白押しです。

「ひつじの。」で実現したいことは?

「ひつじの。」はウェブメディアとして、ほっと一息できるような場所、そして一人一人の考えが尊重される場所でありたいと思っています。ヴィーガンは生き方の選択肢の1つですから、一言にヴィーガンと言っても各人の思いや考えは微妙に異なります。そういったバラエティに富む考えをどんどんと載せていきたいですね。

記事も随時更新されるので、是非ちょこちょこ遊びに来てくださいね!

「ひつじの。」ヴィーガンの体温のある声を届けるウェブメディア

編集長・神谷プロフィール

大学卒業後、地元新聞社の記者になったのち、オーストラリア・メルボルンに移住。現地の日本語フリーペーパ誌でフリーランスライターをしながら、レストランやカフェのアルバイト、ツアーガイドなどを経験。2018年夏に日本に帰国したのち、2018年10月より再び新聞社で働き始める傍ら「多様性のある社会」の実現を目指し、いろいろなことに挑戦中。趣味はクライミング。

Instagram:@kamiyamana

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティ


日本ヴィーガンコミュニティは、誰もがヴィーガンを実践できる“Hello Vegan!”な社会を目指して、2018年11月に設立された、NPO法人です。現在、全国各地のヴィーガンを実践する人や、実践しようとする人の合計70名以上のメンバーが、自らのヴィーガンとして生活していく上で生じる課題を自らで解決するために活動しています。

今回ご紹介したウェブメディア「ひつじの。」に加え、ヴィーガン料理に特化したレシピ投稿サイト「V-cook」や、イベントの運営など、ヴィーガンを実践する上での障壁を改善するための取り組みを行っています。他にも、メンバーが行うラジオ番組「Hello Veganラジオ」や、コミュニティメンバーが自由に交流できるオンラインミートアップ「Vegan TIME」など。個性あふれるメンバーによる様々な取り組みがあるので、またの機会にご紹介したいと思います。

また、日本ヴィーガンコミュニティは、共に“Hello Vegan!”な社会を創るメンバーや、寄付によって活動を支援するサポーターを、いつでも募集しております。少しでも興味を持っていただいた方は、HPで詳細をご覧ください。

【HP】NPO法人日本ヴィーガンコミュニティ

 


工藤柊/kudo shu
高校3年にぺちゃんこの猫をきっかけにヴィーガンへ。神戸大学入学後、誰もがヴィーガンを実践できる”Hello Vegan!”な社会を目指して、大学食堂へのヴィーガンメニュー導入、ヴィーガンカフェの店長などの活動を行う。2018年大学を休学し、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティを創設。自身のブログを始め、ライターとしても情報発信を行う。

ブログ「そうは言っても工藤さん」:http://kudoshu07.com/

ツイッター:https://twitter.com/itllbedark

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティHP:https://hellovegan.jp/

 

世界のVeggy Peopleに聞く、食とライフスタイル — ステフ・デイヴィス

ユタ州を拠点にするロッククライマー、ベースジャンパー、スカイダイバーのステフ・デイヴィス。世界的に最も注目される女性冒険家であるステフは、「個人のエンパワーメント(自信や力を与えること)」をテーマに、世界各地で講演会を行っている。 パワフルな活動家であると同時に、熱心なヴィーガンでもある彼女。厳しいパフォーマンスからすると意外とも思えるライフスタイルについて話を聞いてみた。ステフは自らの人生、ヴィーガンであること、そして自身の哲学について多くを語ってくれた。

Vegan by Accident
ヴィーガンという偶然

ヴィーガンになったのはちょうど7、8年前のこと。より良いクライミング・パフォーマンスを手に入れるため、優れた栄養摂取方法を求めていたの。私が知っている限り、その頃は誰も食に対するハッキリとした特定の考え方を持っていなかったわ。だから、肉食が強さの秘訣だと信じて食べ続ける人と、全く何も口にしないことで可能な限り軽さを手に入れようとする人に二分されていたの。 そんな状況の中で、真実が知りたくて自分なりに実験してみたの。3ヶ月ごとに異なる食生活を実践したわ。例えば、ゾーンダイエットプラン(たんぱく質と炭水化物の比率をコントロールする食生活)や血液型ダイエット(血液型によって異なる食生活をすること)、アトキンズ・ダイエット(低炭水化物食生活)……。でもそのどれも期待していた効果をもたらさなかったから、最終手段として断食をしたの。断食が終わったら、口にするものに対してものすごくうるさくなっていた。卵や乳製品が嫌とか、すべてが天然産物でないと駄目とか。つまり、身体が自然にヴィーガンになってしまったのね。 私にとってヴィーガンになるということは、いつも最後の手段だと思っていたの。当時は動物性たんぱく質が良いパフォーマンスの秘訣であるという考え方がとても強かったし、食生活を変える理由はより優れたパフォーマンスを手に入れることにあったから。 偶然にヴィーガンになったけれど、重要なのはそれがより良いクライミングをするために最高の食生活かどうかということだけ。だからその後も常に自分を観察したわ。そして数ヶ月が過ぎ、より良い状態であるということに気がついたの。以前よりもパワフルにクライミングできたし、素晴らしい効果だった。だから続けることにしたのよ。

From Physical to Ethical
フィジカル(身体)からエシカル(倫理)へ

身体の変化がきっかけだったけどヴィーガンになってから1、2年程たったあるとき、工場式農場について知る機会に出会ったの。私はそれ以前にも3年ほど菜食主義だった時期があったけれど、そのことについては何も知らなかったからすごくショックを受けたわ。 工場式農場について簡単に説明すると、アメリカで消費されている97%の動物性製品は工場式農場からきているということ。居心地の悪い状態から生き地獄のような環境まで、動物は本当に酷い状況にいるの。動物を殺すということだけが問題じゃないのよ。死は問題のすべてではないわ。なぜなら生きている存在はいずれすべて死に行くものだから。問題は恐ろしい在り方に生き物を強制する、ということなの。私は何があってもそれには関わりたくないわ。1度知ってしまったから、もう戻れないと感じるの。 だから今は、何よりもこれが理由でヴィーガンなの。それにプラスして、肉を食べないともっと健康になる、という感じね。それに精神面に対する影響も大きいと思うわ。他の生き物に害を与えてしまうと、それは自分に戻ってきてしまうの。そう思わなかったとしても、きっとどこかで自分が苦しむことになる。私は仏教の教えを信じているわ。悪いことをしたら、それは自分に戻ってくるということ。今の自分に、ないしは違う形で未来の自分に。

Better, Better, Better
もっと、もっと、もっといいこと

ヴィーガンであるメリットのひとつは、確実により良いパフォーマンスと健康を手に入れることができたこと。次に攻撃的でなくなったというのがあるわ。暴力を介したモノを食べると、その暴力が体内に入っていくのよ。動物が恐怖におののいて死んでゆくときは、大量のアドレナリンと緊張が放出されるため、化学物質が身体に充満した状態になると科学的研究からも示されているでしょう。動物を殺して、悪いアドレナリンや化学物質がつまったその肉を食べることは、明らかに自分の身体にも脳にもいいことではないわ。人間を攻撃的に狂わせてしまうと思う。 また、たくさんの量を食べなくなったのも良い点ね。絶壁や山をクライミングするときは、何でも自分で運ばなければならないから、食べる量が少ないと荷物が軽くてとても有利なの。身体がもっと効率的になるのよ。いい燃料を使うと、燃費がいいのと一緒ね。 そして何より、ヴィーガンというライフスタイルが私をより穏やかな方向に導いてくれた、と言えるかもしれないわ。歳を重ねること、成熟すること、哲学について学ぶこと……。そのような意識や肉体の変化とヴィーガンであるというメンタリティは少なからず相互に影響を及ぼしあっていると思う。常にチャレンジする冒険家としては、穏やかな精神状態を保つことは極めて大切なことなの。危険でストレスのかかるチャレンジに直面しているときは、もの凄いプレッシャーがあるから。そのときに穏やかになる方法を手に入れていることは、私にとってはすごく重要なことなのよ。

続く

【Profile】

ステフ・デイヴィス/Steph Davis
アメリカ出身のロッククライマー、ベースジャンパー、ウィングスーツ・フライヤー。フリーソロ(ロープを使わない)クライミングを専門とするトップクライマーでもあり、世界で最も困難とされる山頂をフリーソロで制覇。熱心なヴィーガンとしても有名。現在、恐れをどう超越し、飛ぶことを通して自由と進化を発見することについて綴る2冊目の本「Learning to Fly」を執筆中。

【Interviewer & Text】

堀江里子/Satoko Horie
パリ生まれの日本人。パラインパクト/ヨガジャヤのマネージングディレクター。世界各国を旅し、土着の文化に溶け込むことを楽しむ家族の元で、国際人として育てられる。南極以外の大陸をすべて旅した彼女は、未だ見ぬ土地や人々に接し、全く新しいモノの見方を発見することを愛してやまない。常に新しい領域や限界にチャレンジする人生の探求者としての日々を満喫している。
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.12より抜粋

veggyレシピ「米なすのキノコ詰め」

材料(4人分)
米なす…2本
トマト…中1個
しいたけ…3〜4個
マッシュルーム…4〜5個
玉ねぎ…小1/2
ニンニク(みじん切り)…1片
バジル…2〜3枚
ナツメグ(粉)…少々
黒コショウ…少々
オレガノ(粉)…少々
粉チーズ(又はパン粉)…小さじ1
ドライバジル …少々
オリーブオイル…大さじ2
塩…少々
クルミ…5〜6個
ハチミツ(又はアガベシロップ)…小さじ1/2
シナモンパウダー…少々

作り方
1、米なすを半分に切って、皮部分の周りの壁を1cm残して切り目を入れる。軽く2分ほど蒸して火を通す。
2、火が通ったら、中身をきれいにくり抜いて角切りにしておく。
3、トマト、玉ねぎ、しいたけを角切りにし、マッシュルームをスライスする。
4、フライパンで油を熱し、ニンニクを入れて少し炒める。玉ねぎを入れて透明になったら、下ごしらえした米なすの中身とトマトを入れて炒める。塩、黒コショウ、細かく刻んだバジルを入れる。蓋をして野菜が柔らかくなるまで蒸す。
5、米なすの皮にオリーブオイルを少しぬって、野菜を詰め、上に粉チーズ(もしくはパン粉)とバジルをかけてオーブンで軽く焦げ目がつくまで焼く。
6、クルミをフライパンで空煎りして火から下ろす。ハチミツ(もしくはアガベシロップ)とシナモンパウダーを入れてまぜる。お皿に焼いた米なすを盛ってクルミを飾る。

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キノコ類
インドでは、カレーはもちろんブラウンライスなどにしてキノコ類を良く食べます。
今のシーズンは色んなキノコ類が豊富に揃っているので、ビタミン豊富でローカロリーなキノコ・パワーを色んな形で取り入れましょう!
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Mira Mehtaミラ・メータ
ムンバイ(ボンベイ)出身のインド料理研究家。ムンバイ大学で科学を専攻し、卒業後に料理学校で料理とテーブルセッティングを学ぶ。1974年、ご主人の仕事の関係で来日し、1979年からインドのスパイス等の効果を教えながら料理教室を開く。雑誌、新聞、テレビなどで本場のインド料理を紹介しつつ、南青山にインド家庭料理の店「ビンディ」を20年間営む。お店を閉めた現在は、インターナショナル・スクールで学校給食のアドバイザーとして携わるかたわら、毎週土日に料理教室を開いている。
お問い合わせ先 miramehta@bindi.org

主な著書
「はじめてのインド料理」「もっと食べたいインド料理」「インド、カレーの旅」他、素晴らしい料理本が多数
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.8より抜粋

veggyレシピ「ナヴラタン・カレー」

材料
ジャガイモ…中2コ
ニンジン…中1コ
インゲン…10~12本
カリフラワー…小1/2コ
グリーンピース…1/2カップ
玉ネギ…中1コ パニール…10コ
カシューナッツ…1カップ
パイナップル…3
スライス レーズン…大さじ1
豆乳…大さじ1
シナモンスティック…1本(2cm)
ベイリーフ…2枚
カルダモン…2~3コ

A
コリアンダーパウダー…小さじ1/2
クミンパウダー…小さじ1/2
ガラムマサラ…小さじ1/2
ショウガ…親指大
トマトピューレ…大さじ1/2〜1
塩…小さじ1
サラダ油…大さじ2
コリアンダーの葉…適量

作り方

1、ジャガイモとニンジンを洗って皮をむいて2cm角に切リ、インゲンの糸をとり2cmに切る。カリフラワーを小さく切リ、ショウガをおろして、玉ねぎをみじん切りにする。パイナップルを小さく切る。野菜はそれぞれ半湯でしておく。カシューナッツ3/4カップをミキサーに入れ、ペーストにする。パニールを揚げておく。

2、厚手の鍋にサラダ油と粒スパイスを入れて火にかける。はじけてきたら、玉ねぎを入れて薄いきつね色になるまで炒める。トマトピュレー、Aのスパイスを入れて炒める。ピーマンを入れて少し炒める。

3、ニンジン、インゲンを入れて少し炒め、ジャガイモを入れてまた少し炒めて1~2分ふたをして蒸らす。カリフラワーとグリンピーズを入れ弱火でさっと炒める。

4、カシューナッツのペースト、ショウガ、パイナップル、パニール,レーズン、残りのカシューナッツと豆乳を入れてよく混ぜる。


5、カップ1の水を加えて、ふたをして弱火で蒸煮する。

6、容器に盛って上にコリアンダーの葉を飾る。

POINT
インドの北はとても冷え込むので、ココナッツミルクの 代わりに体を温めるナッツミルクをベースにする事が多いのだとか。
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パニールって?

インド料理に欠かせない、カッテージチーズを固めて四角くカットしたものがパニール。インドの家庭ではどこでも手作りしているのだとか。ラクト・ベジタリアンの多いインドで通常使うのは牛乳ですが、もちろん豆乳で作る事も出来ます。簡単なので作ってみよう!

作り方(10コ分) 沸騰した豆乳(牛乳)100ccにレモン汁大さじ1~2を入れて混ぜると、10分弱ぐらいで分離するので、それをフキンに包んで水分を軽く絞る。まな板の上で1cm幅になるくらい平らにのばして、まな板などで重しをして水分を切って切り分ける。

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Mira Mehtaミラ・メータ
ムンバイ(ボンベイ)出身のインド料理研究家。ムンバイ大学で科学を専攻し、卒業後に料理学校で料理とテーブルセッティングを学ぶ。1974年、ご主人の仕事の関係で来日し、1979年からインドのスパイス等の効果を教えながら料理教室を開く。雑誌、新聞、テレビなどで本場のインド料理を紹介しつつ、南青山にインド家庭料理の店「ビンディ」を20年間営む。お店を閉めた現在は、インターナショナル・スクールで学校給食のアドバイザーとして携わるかたわら、毎週土日に料理教室を開いている。
お問い合わせ先 miramehta@bindi.org

主な著書
「はじめてのインド料理」「もっと食べたいインド料理」「インド、カレーの旅」他、素晴らしい料理本が多数
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.3より抜粋

2019年のスタートは1月27日(日)開催 【veggy New Year Festa(ニューイヤーフェスタ)】へGO!

2019年のスタートは1月27日(日)開催
【veggy New Year Festa(ニューイヤーフェスタ)】で決まり!

2018年6月10日に開催した
「veggy 10th Anniversary Festival」が大好評のうちに幕を閉じてから半年。

veggy がおくるフェスティバル第2弾の開催が決定しました!

その名も「eat,drink&veggy New Year Festa」😋 会場を「新宿アイランド アクアプラザ」に移し🏃

*会場は、新宿駅からほど近い新宿アイランドタワーの地下1階にある『アクアプラザ』。

2019年が良い年になるように皆さんとお祝いします🥂 前回同様、#ビーガングルメ祭り も同時開催!
小腹が空いた〜!と立ち寄って下さるだけでも大歓迎ですよ〜🍭🥧🍩11月or1月号veggyについてくるチケットを切り取ってご持参いただければ、入場料はフリー!

前回のイベント会場より倍近く広い会場には、
Veggy誌面でもお馴染みの商品(会社)が35店舗が出店参加!

ビーガングルメ祭りも同時開催で
美味しいベジタリアンミール(ヴィーガンミール)が会場内で楽しめます!

そのほか、健康美容意識の高い著名人、健康啓蒙家によるトークイベントもあり!

クリスタルボウルやバイオリンなどによる、チルアウトで心地よいヒーリングミュージックのライブもありますよ♬

ベジィ&ピースフルな新年を
みんなでお祝いしましょう!

ぜひ、皆さんお越しくださいね!

〔会場情報〕
新宿アイランド内 アクアプラザ
東京都新宿区西新宿6-5-1 地下1階
http://www.shinjuku-i-land.com/aqua_plaza.html

〔アクセス〕
東京メトロ丸ノ内線西新宿駅C10出口直結

〔出演者情報〕

豪華ゲストが駆けつけてくださいます🤩

#長谷川理恵 さん (タレント&ヴィーガン・パティシエ)
#吉村リナ さん(モデル・タレント)

#noma さん (モデル)
#勝田小百合 さん(アムリターラ代表)
#増川いづみ さん(栄養学・バイオ電子工学博士)

スペシャルライブ

SOUND8(今井弦一郎)

出店者情報も随時アップしますのでお見逃しなく!😉 Happy vegitalian life!

拡散も大歓迎です!😊
一緒に盛り上げ宜しくお願いします🤗
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日系3世カナダ人として生まれたヴィーガン・シェフ

私のルーツ

私はカナダ生まれの両親を持つ日系3世で、 トロントで生まれました。5人に1人は外国 生まれと言われ、現在200を超える民族が住 んでいるカナダにおいて、私の生い立ちは他 国出身の先祖を持つ多くのカナダ人の典型と 言えるでしょう。 父方の祖父・石井オトマツは1902年に神 戸からカナダへ移住しました。自然に恵まれ 土地が安いカナダという国に、大きな可能性 を感じたからです。冒険好きで努力家だった オトマツは、ブリティッシュ・コロンビア州 のバンクーバー島からほど近いランデブーと いう島を買うだけのお金をなんとか蓄え、カ ナダへ向かいました。一方祖母のアサは広島 に2人の息子を持つ未亡人で、カナダに行く ことで息子たちにより良い生活が与えられる ことを願い、いつか息子たちを迎えに日本に 戻ることを夢見てカナダへ渡りました。

長い 船旅の中で出逢ったオトマツとアサは、カナダで結婚。私の父・ジョージを含む5人の子 供を育てながら、果樹園のある家を建て、水 産事業を運営していました。 しかし、やがて第二次世界大戦が起こりま す。祖父母たちは政府により島から追い出さ れ、2万人を超える他の日本人と共に収容所 に入れられることになったのです。彼らは家 や漁船などあらゆる所有物を没収されました。 そして島も含め、二度とこれらを見ることは ありませんでした。 収容所に入れられた日系カナダ人に与えら れた選択肢は、日本に帰国するか、ブリティッ シュ・コロンビア州のロッキー山脈以東に移 住するか、二つに一つ。日本に戻ることを選 び、1945年最後の船で家族と日本に向かっ たオトマツでしたが、そこには想像していた 以上に悲惨な戦後の現実が待っていました。 所有していたはずの土地はずいぶん前に売却 され、何もなくなっていたのです。オトマツ は神戸に戻って3年後、貧困の中で亡くなり ました。カナダに戻れと、家族に言い残して ――。アサは広島で息子たちを探し出すこと を願っていましたが、それが実現することは ありませんでした。

父の家族

母と

裏庭にて

小学生の頃


トロント・ハイパークでのピクニック

収容所で結婚しカナダに残った叔母のヘレンは、離散した家族を迎え られるようにトロントの日本料理屋で仕事を 見つけ、必死に働いたそうです。 一方、母方の祖父・井上カイチは、1900 年代初頭に福岡県椎田町からカナダに移住し ました。カイチは元々俳句を詠むのが好きな 教養のある青年でしたが、カナダでは漁業に 転身。同じく福岡県出身の平田コフジと結婚 しました。平田家は海軍一家で、コフジの兄・ ハルオは戦艦大和の海軍大将だったと言いま す。カイチとコフジはブリティッシュ・コロ ンビア州で私の母・スエ子を含む8人の子供 を育てましたが、子供たちがまだ幼い頃に他 界しました。末っ子だった母は、1939年カ ナダの兄弟と引き離されて椎田町に送られま した。そして1950年代初頭、兄・ヨシに福 岡で探し出されてトロントに戻り、父・ジョー ジと結婚して姉と私2人の娘を授かりました。 以上が私の家族の歴史です。どのようにし て私が今の自分になったのかを知る上で、こ れらはとても大切なこと。私は日本人として の自分のルーツに深い感謝と好奇心を抱いて います。そしてそれが冒険、旅、書くこと、 語ることへの情熱に繋がっているのです。


ベティー叔母さん宅でのホームパーティー

シェフになるまで

もう一つ私にとって重要なものは、食への 強い情熱です。 両親や伯母たちは料理が好きなのはさるこ とながら、それ以上に食べ物を皆で分け合う のが好きでした。彼らにとって、料理は私へ の愛情を示す最善の方法であり、大きな喜び でもありました。 振り返ると、幼い頃は日本がどこか遠い存 在だったように思います。母が日本語を話し ていたので大部分は理解できていましたが、 いざ話そうとするとうまく話せませんでした し、日本の文化を母が伝えようとしてくれて もいまいちぴんとこなかったのです。やがて 小学生になり、母と日本を旅して日本料理を 食べたことをきっかけに日本に親しみを抱く ようになりました。母は28年前に他界しま したが、今も日本で母の好物を食べる度にそ ばで見守りながら微笑んでくれているような 気がします。

レストランで働いていた頃の父

ミス・トウキョウに選ばれた 21 歳のとき

母は伝統的な日本料理だけでなく、異国の 食べ物のことも教えてくれました。近所にあ る東欧のデリカテッセンやユダヤ人のベーカ リーから、いろいろな食材を家に持ち帰って くれるのが楽しみだったのを覚えています。 父は日本の米軍基地で調理の仕事をしており、 トロントで母と知り合うまではレストランで 働いていました。私とレストランで食事をす るのが大好きで、外食するときはいつも家を 出るずっと前から支度をしていました。そし てレストランに着いてから食事が終わり店員 にお礼を言って店を出るまで、終始にこやか な表情で過ごしていました。そんな父との外 食を通して、食事とは食べること以上の意味を持つことに気付いたのです。食事は空腹を 満たすものですが、それよりも大切なことは 食事によってお互いの心の結びつきを確認し 合うこと。食べ物は愛情そのものです。 皆で食べ物を分かち合うことの喜びや大切 さを幼い頃から感じて育った私は、いつしか レストランを開店するという夢を抱いていま した。美味しくて美しく、かつ人と環境に優 しい食事を広めたい! そんな想いを胸にカ ナダからアメリカに飛び、ニューヨークにあ る「Natural Gourmet Institute(ナチュラル グルメインスティチュート)」の扉をたたきました。

父、姉、姪と

料理オリンピックの「ゴールドメダルプレート」にて

「ナチュラルグルメインスティチュート」にて友人と

この学校では植物性の食材を使った 料理や、食べ物・健康・環境の結びつきをしっかり学ぶことができるからです。 卒業してカナダに戻ってからしばらく経っ たある時、レストランを一晩貸し切って地元 で有機栽培された旬の食材を使ったヴィーガ ン料理を作りました。空き店舗などを利用し て期間限定でお店を出す、いわゆるポップアッ プという形態です。忙しい毎日の中で人との コミュニケーションがいかに大切かを感じて いたので、テーブルは相席の形をとりました。 結果、このお店は大好評! 多くの方が私の 料理や食生活に対する考えに共感してくれて、 このポップアップ店を定期的に開くようにな りました。 こうした活動がついに「ZenKitchen(ゼキッチン)」の開店につながり、世界的に 有名なガイドブック『ロンリープラネット』 でオンタリオ州最良レストランの一つに選ば れるまでになりました。」

「ゼンキッチン」の風景

レストランのオーナーシェフとして、私が 大切にしていたこと。それは自らお客様のと ころへ行き、食事の感想や気付いたことを聞 いたり、感謝の気持ちを直接伝えることでし た。そしてそれが何よりの喜びでもありまし た。私がキッチンから出てくると初めは驚い ていたお客様もいつしか常連となり、今では 親友と呼ぶべき人もいます。 こうして幼い頃から積み重なってきた食へ の想いが、今の私を作り上げてくれたのです。

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ベスト・ヴィーガンアイス&パフェ in Japan Vol.3

Let’s eat out today!今日はどこへ行く?

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種を知る旅〜Seeds of Life〜インド発!ヴァンダナ・シヴァのオーガニック革命

インド経済を支えるコットン産業の中にも少しずつオーガニックの大きな流れができ、貧しい人々をサポートしたり、伝統工芸を支えるフェアトレードなども少数派ながら点在するインド。そんな今日の流れのキッカケは、マハトマ・ガンディの唱えた非暴力の精神からだったのでした。

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