こんにちは、ベルリン在住・イラストレーターのKiKiです。
こちらベルリンではベジタリアン・ヴィーガンライフスタイルの選択肢として、以前ご紹介した”NEXT LEVEL HACK”をはじめ、すでに数多くの”代替肉食品”をスーパーで見つけることができます。
・ベルリンのスーパーで発見!本物そっくりヴィーガンミートひき肉『NEXT LEVEL HACK』
・環境に配慮された紙パッケージを採用!進化が止まらないドイツのヴィーガンミート『NEXT LEVEL MEAT』シリーズ
しかし、最近さらに気になる商品をスーパーで見かけるようになりました。それはなんと…”代替魚食品”!!
確かに、ベジタリアン・ヴィーガンライフスタイルを送る人たちが食べないのはお肉だけではありません。”草食でお肉を食べない人たち”と表現され、その部分に注目されがちですが、もちろんお魚も食べないのです。
調べてみるとお魚を食べないことに関しても、枯渇しつつある水産資源への圧力緩和や、漁網が海洋プラスチック問題に与える影響の緩和など、肉食を辞めることど同様に環境へのポジティブな効果があるのだそう。
私自身お魚が得意ではなく、もともと食べる方ではなかったのですが、だからこそ『お魚ではないお魚』という食べ物にとても興味が湧きました。早速購入して食べてみたので、今回はそのレポートをお届けしたいと思います!
”Vantastic Fish Fingers”ー(ファンタスティイクなフィッシュフィンガー)
こちらがスーパーで見つけたヴィーガンフィッシュフィンガー!
その名も『ヴァンタスティック、フィッシュフィンガー』。英語のFantasticとveganをかけてつくった面白い造語だと思います。笑
前回の記事でご紹介した、『ヴィ―ガンマーク“V-Label”』もしっかり記載されています。
※ヴィ―ガンマーク“V-Label”とは
欧州ベジタリアン協会の認定マーク。国際的に認められた基準を満たしているという、品質保証のあかしになります。成分表を細かく確認しなくても、このマークがあれば安心して購入することができます。
ちなみにフィッシュフィンガーという料理なのですが、白身魚を衣で包んで揚げたものです。見た目が指のようなので、”フィッシュフィンガー(魚の指)”と呼ぶのだそうです。
見た目は、本物のフィッシュフィンガーと何も変わりません。
材料・成分いついては公式サイトに以下のように書かれていました。
私たちのVantastic Fish Fingersは完全にヴィーガンであり、野菜の成分のみからつくられています。飲料水とテクスチャード大豆タンパク質濃縮物に加えて、小麦粉、亜麻仁、トウモロコシの粉も材料として使用されています。
成分:飲料水、テクスチャード大豆タンパク質濃縮物、小麦粉、菜種油、ジャガイモデンプン、フレーバー、海塩、亜麻仁油、増粘剤:メチルセルロース、スパイス、食卓塩、酵母、ブドウ糖、亜麻仁粉、コーンフラワー。※微量の卵、牛乳、マスタード、セロリが含まれる。
さあ、一体どんな味がするのでしょうか…?早速食べてみましょう!
実際に食べてみよう!
ルームメイトが焼いてくれたスイートポテトと、ほうれん草も一緒に頂きます。
プレートからは、お魚ではないはずなのに、美味しい焼きたてのお魚の香りがしてきます。。
そしてこちらが断面図。。
完全に白身魚です…!さあ、食べてみましょう!
一口食べて衝撃!何も違和感なく、お魚だったのです…!
今まで様々な代替肉を購入し試してみたのですが、食感はお肉でも、やはり味に”大豆感”が残ってしまうものが大半でした。そこで調理をする際に調味料を濃いめにしたりなど工夫をしていたのですが、このフィッシュフィンガーは何の調味料を足さなくても、焼いただけで完全にお魚でした…!
本物のフィッシュフィンガーはケチャップをつけて食べると美味しいのですが、こちらもケチャップをつけて食べるとさらに美味しい!ケチャップは味をごまかすためではなく、さらに美味しくなる、という役割をきちんとまっとうしていたのです…!
ただただ、感動してすぐに食べきってしまいました。
昨年冬にベルリンで開催されたヴィーガン・ベジタリアンイベント『The Green Market Berlin』で、ニンジンをサーモンに見立てたヴィーガンサーモンパンに出逢いました。それが私にとって初めての代替魚体験でした。
・The Green Market Berlin: “Winter Edition 2019” イベントレポート
その味も、サーモンそっくりの味でびっくりしたのをとても覚えています。つくっているVeganOstъさんに作り方をお聞きしたところ、同じく亜麻仁油を使っていらっしゃいました。
このフィッシュフィンガーの成分にも亜麻仁油が含まれているので、それがポイントなのかもしれません。その他にも、きっと工夫があるのだと思いますが、とにかく代替魚の美味しさに魅了されてしまいました。。
代替魚のこれからに、期待…!
ベルリンのスーパーでも代替魚食品はまだまだ少ないです。しかしこれからどんどん増えていく予感がします。また面白い商品を見つけ次第、レポートをお届けしたいと思います!
西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。
Portfolio site : kiyonosaito.com instagram: @kikiiiiiiy