あなたが何を選ぶか、どこへ向かうかは、あなたのココロの状態次第です。
少し体調が優れないな……と感じた時に、まず最初に私が試みるのは、毎日の食事を見直す事でもヨガのアーサナをするでもなく、ココロのヨガと呼ばれるシンプルな瞑想法です。私達は日々の仕事や友人関係、または家族関係などの間で様々な感情を発したり、知らない間にネガティブな感情を受け取り、それらに影響を受けていることがあります。あまり健全とは言えない社会や世の中においては、ついそれらに足を引っ張られてしまう事もあるでしょう。私自身も気づかぬうちに……、という事はよくありますが、それらも自分自身のココロを瞑想で淡々と観察し、洗い流していく事で驚くほど簡単に解決していきます。部屋が片づけられない人は、まず瞑想で心を片付けてからの方がいいでしょうし、パソコンのトップ画面が散乱している人なんかも仕事の効率が上がるのでは? と感じます。近年は大人だけでなく、アメリカ、イギリス、カナダなどの学校教育でもマインドフルネスといった様々な瞑想法が取り入れられたり、子供のうつ病や登校拒否はもちろん、学習力向上にも繋がるとされ注目が高まっています。実際にココロの状態はありとあらゆる全てのモノに関係していますし、人が病気になるのはココロやもっといえば魂の状態が大きく関係していることもありますから、病の根本から癒したければ、まずココロを癒すのが一番確実だと思うのです。
腸の状態が性格を変える?
ココロを真から癒したいならば、瞑想でココロの曇りや老廃物を流した後は、腸内環境を整えること。要するに食を改める事が大切です。なぜなら腸内にポジティブな善玉菌が少なくなると、ネガティブな悪玉菌の影響が強くなって感情がイライラしがちになり、腐敗的思考に陥りやすくなってしまうからです。実は1980年代にアメリカの神経生理学者であるマイケル・D・ガーション博士によって、脳に存在しているはずの神経伝達物が腸にも存在することが発見され、さらに体内のセロトニンの95%が腸で作られることも発見されています。詳しくは博士の著書「セカンドブレイン—腸にも脳がある!」に書いていますが、セロトニンは心を穏やかに健全に保つために欠かせない物質ですから、感情をコントロールしたければ、まずは腸をキレイにすることが大切なのですね。
抗酸化力が強く、腸内環境を整え、さらに免疫力アップに繋がるスーパーフードやコールドプレスジュース、スムージー、植物性乳酸菌飲料のコンブチャやウォーターケフィアなどがこれほど世界中で流行っているのは、腐敗しかけた世の中や地球になんとなく気づきつつも、光ある未来へ多くの人々が向いているからだと思うのです。
2015年10月27日
編集長 吉良さおり
雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.43より抜粋