ハッカライス?!
彩りも美しく、美味しそうなビジュアルに耳慣れない料理名が目を引き、行ってみたいと訪れたのは、2025年7月に元麻布にオープンした隠れ家カフェ333plus (サンサンサン・ブリュス)。

麻布十番や六本木からも近い閑静な住宅地に佇むビルの5階にあります。
今回は屋上テラス&BBQスペースもある、素敵なカフェをご紹介します。
“Eat clean, Move better, Live fully”
“クリーンに食べ、軽やかに動き、心から満たされる生き方”を大切に、自由に、美しくリセットし、心身を整えるお料理を通して、人々のオアシスでありたいと333plusはスタートしました。

店名の333はオーナーシェフのMariさんのラッキーナンバー。
以前、広尾で間借りして週一カフェを運営していた頃からの屋号でもある333に、この元麻布のカフェから、その先の進化を見据えplusを付け加えたそうです。
コロナ禍までマレーシアに6年半住んでいたというMariさんは、その間にハッカライスに出会います。
おいしいものを食べることや、料理&創作が好きなMariさん。
若い頃はダイエタリー・ヴィーガンの食事をしていた経験もあり、それに挫折した環境と経験からも、外食で身体も心もクリーンになれるような食事ができる場所がない、それならそういう場を作ろうと思うようになりました。
HAKKA RICEとは?
看板メニューであるハッカライス。
ハッカライスとは、旅する民族「客家」から生まれた知恵であり、マレーシアやシンガポールで愛される健康メニューのひとつでもあります。
彼らの食文化はどこにでも手に入る穀物、豆、ナッツ、ハーブを主にしることで、移動しながらも身体を整えることができていました。
五穀米ごはんに野菜や豆類、ハーブをトッピングし、ミントなどのハーブをペーストにした緑色の温かいスープ(擂茶)をかけて食べるヘルシーな料理は、「サンダー・ティー・ライス」とも呼ばれる東南アジアのお茶漬けのようなものです。
軽やかでさっぱりとしながらも、癖になる味のHAKKA RICEに魅せられたMariさん。
グリーンカレーをもっと軽やかで爽やかにしたようなスープは、そのまま飲んでも、ご飯や麺にかけても美味しい。
Mariさんの作るスープは、味付けは塩のみなのに奥行きと余韻のある味わいで、とてもヘルシー。
訪れた人々からのリクエストも多かった事から、今はハッカライスの素をペーストとして冷凍販売もしているそうです。
また食べたくなる、不思議な魅力のハッカライス。
食から繋がったママ友三人

(左:333plusオーナーのMariさん、右:共同経営者ののり子さん。もうお一人の共同経営者はデザインなどを担当しているそうです)
333plusを営むスペース「MONGE(モンジュ)」は、食という共通の興味と趣味で繋がった3人のママ友が立ち上げました。カフェ、居酒屋、料理教室、イベントスペースとしてレンタルもしているそうです。
333plusのMarlさんもその3人のうちの一人。
意気投合した麻布のマダムたちが、何か一緒にやりたいと話し合い、こども食堂をやってみました。
しかし場所柄もあってか、食べられない子どもたちがそうは居なかった事からあまりニーズがなく、むしろ孤食を防ぐための場の必要性を感じたそうです。
そこから麻布クッキングクラブという名前で、一緒につくり食べることを1000円で週2回する中、コミュニティというニーズがあると気づきます。
公共施設は高齢者優先だったことから場所の確保が大変だったそうですが、物件を探している中でこの場所に縁をいただき、MONGEを立ち上げたそうです。
厨房設備と屋上も使えることに魅力を感じ、ここに決めたそうです。

テラスから階段を登ると、六本木ヒルズなどが一望できるコンパクトながらも開放的なスペースが広がります。BBQグリルやテントもあり、暖かく陽気の良い時はぜひここで食事をしたり、お酒を飲んだりしたら気持ち良さそうです。
きっと夜景も綺麗に違いありません。
目もおなかも喜ぶ軽やかなお料理

(写真:HAKKA RICE(1800円税込)※アペタイザー付き
さて、人生初のハッカライス。
まずアペタイザーについてきたのは、自家製プラントベースキャビアが添えられた自家製豆乳クリームチーズの一口全粒粉ラスク。

本物そっくりなキャビアは、ブラックオリーブ、こんぶ、ヘンプ、バルサミコ酢、レモン汁やアガーで作っているそうです。
一口食べて料理の腕前と料理センスがわかり、胃袋を掴まれます。
ワインやビールのおつまみにも合いそうなアペタイザーです。
お水かお湯のどちらかをリクエストできますが、この日はレモンの入った白湯でしたが、ちょうど寒い時期だったのでホッと癒されました。
ハッカライスは、白米と黒米のブレンドごはんに色とりどりの加熱・非加熱の青菜、ミントやパクチーなどの香草、いんげんや豆腐、ナッツなどや、エディブルフラワーもトッピングされ、いい香りの緑色のハーバルスープとともに提供されるとワクワクします。
ハーバルスープは、バジル、ミント、パクチー、ピーナッツ、カシューナッツ、ごま、緑茶、モリンガなどが加えられ、味付けは塩のみ。
ヘルシーで栄養たっぷり!
添えられた発酵チリペーストは、タマリンドと生のチリで作られています。
ご飯にこのスープをかけてお茶漬けのように混ぜて食べます。
さらっとしながら味わい深く、ハーブの香りが食欲をそそります。
さらっと食べられて本当に美味しく、身体に負担がありません。
夏は冷たいスープでいただくのも美味しいそうです。
ごはんではなくモロヘイヤヌードルも選べます。
本日のレコメンドメニューはラザニア。
こちらもココットでグリルされたお野菜たっぷりの美しいラザニア。
レンズ豆と玄米でできたラザニアシートを使っているためグルテンフリーです。
前出のハッカライスのスープベースに、自家製豆乳チーズ、トマトソースたっぷり。
こちらもとっても美味しい! ハッカライスのスープもついています。

(写真:ラザニア(1800円税込)※バーバルスープ、アペタイザー付き
333plusのお料理は手作り、無添加・無化調、精製糖不使用でからだを整えてくれるお料理です。
堅苦しさはないけれど、ナチュラルであることにはこだわっています。
スウィーツはローケーキが用意されています。

自家製コンブチャや酵素ジュースなどもオーダー可能。
コチラのブルーマジックというスピルリナのフィコシアニンを利用した、目の醒めるようなブルーが美しい青梅・酵素ドリンクのソーダ割り。
炭酸の泡で自然に膨らんだ姿が富士山に見えることから、富士山酵素ジュースとネーミングされました!!
見た目のきれいさや爽やかな梅の味わいと優しい甘さが、ハッカライスなどにもよく合います。
mongeではコンブチャ作りのワークショップなども行っているので、Instagramでチェックしてみてください。
mongeの共同経営者の
のり子さんにもお話を伺いました。

これからのビジョンについてお聞きしました。
「まだまだ知られていないハッカライスの魅力の普及、時にリセットやリフレッシュに食べて元気になりととのう食を提供するコミュニティカフェとして、また、コミュニティスペースとして夜のコンブチャカクテルイベントなどもしていきたいです。」

「野菜・肉・魚・きのこなど、なんにでもあうペーストを色々作っていて、購入したいという声も多々いただくので、それも商品化して皆さんに届けられ、食卓に活用してもらえるようにしていきたいです」
都心にひっそり、リピ確定なきれいになれそうなウェルネスなヴィーガンカフェ。すてきな居場所に出会えてハッピーな一日となりました。
333のその先へ。これからも進化していくことを楽しみにしています。
333plus
住所:東京都港区元麻布3丁目10−20 JSDビル 5F
営業日: 月・火・水曜日の週3日
営業時間:11時から15時まで(14時半L.O.)
Instagram @333plus_azabujuban
写真・文/千葉芽弓(ちばみゆみ)
ベジフードプロデューサー/ Tokyo Smile Veggie主宰
「日本の伝統とナチュラルVEGANフードを未来に繋ぐ」をキャッチフレーズに、健康や環境、フードロスなど社会問題の解決や、食の多様性への対応のためのカフェやレストラン、宿泊施設の持続可能なメニュープロデュースや商品開発・コンサルティングならびに教育・普及啓蒙活動を行う。食を通じた復興ならびに地域創生事業、レシピ開発、食養生や食育・料理セミナーやパーティケータリング、ライター、メディア発信、イベント企画など幅広く活動している。
ホームページ:https://www.vegemiyu.tokyo/
Instagram:@vegemiyu
◆「Tokyo Smile Veggie」~トーキョーにベジなおもてなしを
https://tokyosmileveggies.com/



