心と身体が深呼吸できる場所として生まれた「enoak(エノーク)」

ファッショニスタが集まる洗練されたエリア、東京・表参道。その街に2025年7月にオーブンした、養生とウェルビーイングをテーマしたカフェ「enoak」

enoakという店名とロゴマークは、縁(en)と樫の木(oak)を組み合わせた造語で、人・自然・季節との“縁”がやさしく巡る場所でありたいという想い、縁と循環・調和を意味しています。

自然の恵みが私たちの命となり巡る、都心のオアシス、心静かに過ごせる養生カフェをご紹介します。

都市から自然に戻る場所として

enoakの店内に身を置くと、風が抜けるような感覚がして、天然木とテラスから店内を回遊できる作りや間接照明と音、座席の座りやすさや”間”の取り方も、とても寛げます。

店舗の空間デザインコンセプトテーマは「余白に自然が宿る」

身体が自然との境界線をなくすような感覚を覚えて欲しいと思って設計されているそうです。

ブランドディレクターの大磯爵歌さんに取材させていただきました。

「近年、健康や美容への関心が高まる一方で、情報過多によって「何を選べばいいのかわからない」と迷ってしまう人も増えています。カロリーや栄養素など成分表示で「これは良い・悪い」と判断することが、いつの間にか健康そのもののようになってしまう、、、そんな違和感が、enoakの出発点でした。

本来の「健康」とは、理屈よりも先に、身体が自然に反応するものであり、丁寧につくられた食材を口にしたときに思わず深呼吸をしたり、背景に物語のあるものに触れて心が満たされたり。そうした感覚にきちんと耳を澄ませられる場所をつくりたい、という想いからenoakは生まれました。

その想いを支えてくださるのが、契約農家さんをはじめとする作り手の方々です。届けていただいた食材の味をできるだけ生かしながら、どれを選んでも安心でき、心と身体が満たされるメニューをご提供する。旬の食材を通して季節の移ろいを感じながら、自然と調和して暮らす感覚を届けたいと考えています。

「すりながし」に着目した理由

メニュー開発をした袖山さんにお話を伺いました。

「旬の素材を、できる限りそのままお客様へ届けるにはどうしたらいいか?その答えとして辿り着いたのが、日本料理の椀物の一つ「すりながし」でした。

すりながしとは、旬の野菜や豆、魚などをすりつぶし、出汁で丁寧にのばす、かつてはおもてなし料理として親しまれてきたものです。出汁によって素材の味を最大限に引き出し、乳製品を使わずともコクのあるポタージュのような味わいが生まれます。また、野菜を丸ごとたっぷり摂取できる点や、規格外野菜も活用できる点など、身体にも環境にもやさしい料理です。

enoakでは、このすりながしを現代のライフスタイルに合わせて提案しています。」

スムージーへのこだわり

enoakのスムージーには、花やハーブ、スパイスなどを蒸留して得られる「芳香蒸留水」をひと匙加えています。

店頭でも販売している有田焼の蒸留器で、厨房内で日々ハーブやスパイスなどで蒸留水を作っています。また、抽出したあとの残渣も、掃除や虫除けに使ったりと、余すことなく使い切る工夫をしています。

芳香蒸留水を入れることで、味わいに奥行きをもたらすだけでなく、華やかな香りが自律神経のバランスを整え、気持ちの切り替えや四季の感覚をやさしく呼び覚ましてくれます。飲むことそのものが、心身を整える時間になるように、、、そんな想いが込められています。さらに植物性乳酸菌を入れることで腸内環境を整えるスムージーになっています。

表参道という場所との出会い

「心と身体を慈しみ、自然と調和して暮らす」というライフスタイルを発信する場所として、表参道を選びました。中でも、この店舗の大きな魅力は広々としたテラス席。風の流れや緑が感じられる、ドッグフレンドリーなスペースです。

店内からも緑を感じられ、心地よい季節にはテラスで街の流れを眺めながら過ごすことができます。植え込みに小鳥やミツバチが遊びに来ることもあり、都会にいながらも自然や季節とのつながりを感じられる場所です。テラス席は外国人のお客様にも人気です。

店内には全国からご縁あり集まる作り手の想いやこだわりのつまった物語のある商品が並んでいます。

提供メニューにも使われている調味料を中心に、規格外食材をアップサイクルしたものなど魅力的なものがたくさん。これらをふらりと立ち寄り見にきていただくだけでもウエルカムだそうです。

身体がよろこぶメニューたち

ヘルスコンシャスで、ヴィーガン、グルテンフリー、ナッツフリーなど多様な食に対応し、昔ながらの養生の知恵を、現代の暮らしに寄り添う形で提供する安心して口にできるお料理やドリンクが揃っています。

🔸ベジサンドとすりながしスープのセット

ベジサンドは桐生酵母のパンに彩りのきれいな野菜が層をなしてサンドされています。青蜜柑をつかったキャロットラぺや紫キャベツのマリネ、トマトなどのお野菜とココナッツオイルで作るジェノベーゼペーストがアクセントになっています。

🔸日替わりおむすびとすりながしのセット

enoakのロゴをモチーフにしたまん丸で大きなおむすび。日替わりの具材はヴィーガン/ノンヴィーガンが1種ずつ用意され、店頭でも販売しています。

2種のお惣菜を付けることもできます。おむすびと相性もよいすりながしのミニサイズもおすすめです。

🔸季節のスムージーのいちじくフローラルとグリーンジンジャー

いちじくフローラルスムージーには薔薇の芳香蒸留水、グリーンジンジャーにはシナモンの芳香蒸留水が加えられていてふんわり香り、風味に余韻があり、甘さもほどよく、ホッとするおいしさです。

他にもリカバリープレートというすりながしとパンのミニセットも、ちょっと軽めに胃腸を休めるランチが食べたい時に嬉しいメニューだと思いました。

カウンターにはグルテンフリー、ヴィーガンの焼菓子も並んでいます。カフェ利用の際にちょっと甘いものを、という時にもうれしいですね。

2月9日からはシーズナルメニューとして、ローズマリー、クローブ、シナモンのミックスハーバルウォーターの香る大人のいちごスムージーと、クロモジ香るみかんのスムージー(※はちみつ入り)が発売します。

こちらも楽しみです!

また、ヴィーガンではありませんが、2月9日から3月31日までZENBとコラボのグルテンフリーのワンプレートメニュー(春待ちプレート)が期間限定で提供されるそうです。

冬に滞ったものをほぐし、春のデトックス期に備え身体の準備を始められる食材を中心にしたメニュー内容です。

【メニュー内容】

照り焼きチキン

カリフラワーのすりながし

マメロニのエッグサラダ

ZENB BREAD(ふわもちロール)

ベビーリーフ

キャロットラペ  柑橘とクミン

春菊とカシューナッツのナムル

エディブルフラワー

 今後のビジョンをお聞きしました。

enoakは今後、季節に合わせた企画展やワークショップなど、体験の拠点としての展開も考えています。

たとえば、スムージーに使用している芳香蒸留水は、季節や自然の恵みを暮らしに取り入れる入口として関心を持たれる方も多く、蒸留をテーマにしたワークショップなども検討中です。

また、物販で扱う作り手や作家との連携を深めながら、ここを訪れることで「心と身体が深呼吸できるような出会い」が生まれる場所を目指していきたいと考えています。

2シーズンを終えての課題をもとにブラッシュアップしていきたいと思います。

(ブランドディレクター・大磯さん)

喧騒や仕事に疲れたら青山に足を運び、enoakにふ〜っと心身を解き放ちにいかれてみてください。

(写真左:メニュー開発の袖山さん、右:ブランドディレクター大磯さん)

enoak

住所:東京都港区北⻘⼭ 3-13-12

℡03-6805-0109

営業時間11:00-18:00

https://enoak.jp/

 

Instagram

https://www.instagram.com/enoak_aoyama

写真・文/千葉芽弓(ちばみゆみ)

ベジフードプロデューサー/ Tokyo Smile Veggie主宰

「日本の伝統とナチュラルVEGANフードを未来に繋ぐ」をキャッチフレーズに、健康や環境、フードロスなど社会問題の解決や、食の多様性への対応のためのカフェやレストラン、宿泊施設の持続可能なメニュープロデュースや商品開発・コンサルティングならびに教育・普及啓蒙活動を行う。食を通じた復興ならびに地域創生事業、レシピ開発、食養生や食育・料理セミナーやパーティケータリング、ライター、メディア発信、イベント企画など幅広く活動している。

ホームページ:https://www.vegemiyu.tokyo/

Instagram:@vegemiyu

◆「Tokyo Smile Veggie」~トーキョーにベジなおもてなしを

https://tokyosmileveggies.com/

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