11月頃から北欧諸国は冬に向けていろいろな準備に本格的に取り掛かります。
街中もクリスマスデコレーションやクリスマスのイルミネーションが輝き始め、心がウキウキし始める頃です。
そして家庭においてはアドベントカレンダーなどを作って、クリスマスまでの日々を指折り数えて待つようになります。
みなさんはフィンランドのサンタ村(ロヴァニエミ)をご存知でしょうか?
私の長女はこのサンタ村でサンタのヘルパーとしていつか働きたいと小さな時から言っていました。
ここでは11月と12月に様々なイベントやアクティビティが行われ、クリスマスシーズンの雰囲気を楽しむことができます。
サンタ村ではクリスマスマーケットが11月末から12月24日まで開催されます。(Kemi Christmas Market)
地元のクラフトや食べ物、クリスマスの装飾品が販売され、ホリデーシーズンにぴったりな商品が見つかるということで、人気です。
またサンタ村ではサンタクロースに会える特別なスポットで、サンタとの記念写真の撮影や会話を楽しむことができます。そればかりかサンタ村には公式郵便局があり、サンタに手紙を送ったり、サンタからの返事を受け取ったりすることもできます。
11月末からはスノーモービル体験やオーロラ鑑賞ツアーなども企画されます。
このオーロラ鑑賞ツアーは、専門家の案内によって、オーロラを探すツアーで、フィンランドならではの企画です。
サンタ村のイルミネーションは11月末から12月末までで、サンタ村全体が美しくイルミネーションで飾られ、特別なクリスマスの雰囲気を演出してくれます。
またサンタ村には動物園があります。その動物園ではトナカイや犬ぞりの体験もできます。
そして何より楽しいのが、子供達がクリスマスの装飾品やおもちゃを作るワークショップが開催されることです。それをサンタクロースが持ってクリスマスに世界中の子供達のところにプレゼントとして届けるなんて、サンタクロースの存在やサンタクロースの世界にリアル感が増し、素敵な体験になると思います。
みなさんもチャンスがあったら、ぜひ一度、冬の時期にフィンランドのサンタ村を訪問してみてはいかがでしょうか?
写真・文/芳子ビューエル
株式会社アルトスター・株式会社アイデン 代表取締役。ウェルビーイングアドバイザー。北欧流ワークライフデザイナー
1998年にJERTOから派遣されて以来北欧とゆかりが深く、デンマークのライフスタイル「ヒュッゲ」をいち早く日本に紹介。テレビや雑誌でも、ヒュッゲの第一人者として日本での取り入れ方を紹介しているほか、世界幸福度ランキングにまつわる「幸せ」についての各種講演なども行う。その後コロナ禍を経て、各個人の心の健康や心理的な満足、そして社会的に良好な状態にあることが重要だと考えるようになり、「ウェルビーイング」の概念に共感。「ウェルビーイングアドバイザー」としての活動も開始した。著書に、『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』(大和書房)、『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』(小社刊)、『経営者のゴール~M&Aで会社を売却すること、その後の人生のこと~』 (あさ出版)など。



