ハワイの夫婦「おひさまファームズ」徒然日記 Vol. 29

アロハ!ハワイの夫婦「おひさまファームズ」代表のヒデキこと山根英樹です。前半は私の記事、後半は妻ユキの記事になります。

 

東京に暮らしていた頃は自然が大好きで週末になると都会を抜け出して海や山に出かけていました。しかしハワイに暮らしていると海は行きますが山に向かうことがこれまではほとんどありませんでした。ハワイには日本やカリフォルニアのような森林浴が出来るような山はないと勝手に思い込んでいたのです。

最近になって地元の友人に「森林浴が出来る山が近くにあるよ」と教えられて初めて訪れました。Wa’ahila Ridgeという山の尾根にある州立公園です。自宅からは車で20分くらいの距離です。

 

そこは本当に澄み切った緑の香りに溢れていて、木立の間からさす木漏れ日がとても心地よい場所でした。遠方にはマノアの住宅街とワイキキのビル群、その向こうにはホノルル空港まで見渡すことが出来て絶景です。そこではハイキングをする人、犬の散歩をする人、マウンテンバイクに乗る人など、皆さん思い思いに楽しまれていました。

ハワイ生活も長くなってきた私ですが、なんでこんなに素晴らしいところがあるのにこれまで行かなかったのか?と思いました。灯台下暗しとはこのことを言うのでしょうか。今朝も長年住んでいる我が家の庭に黄色い可憐な花を見つけ、こんな花が咲くのか、と新たな発見がありました。ささやかな幸せというは案外と身近なところにあるのかもしれないですね(笑)。

次号に続きます……ここからは妻ユキの記事をお楽しみ下さい。

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夫ヒデキに引き続き、おひさまファームズのユキです。先日、ヒデキが野生の滋味溢れるマンゴーを、知人から頂戴しました。初期の記事vol.5では、ハワイらしい「ご近所さんからの頂き物ベスト3」の一つは庭で育ったアボカドだと書きましたが、このマンゴーもその一つ。そしてマンゴーは私に、vol.10に登場した「太陽の嘆き」を思い起こさせます。

「太陽の嘆き」は散文詩であり、擬人化するならそれは、2020年初春に起こった太陽と私との対話です。いつかその一端を書こうと思っていた大切な神秘話ですが、まずはいつも通り夢想家の戯言だと宣言はしておきます。

切る前の写真を撮り忘れてしまい、私の適当なカットゆえの見た目になっております。美味しいお裾分けを、ありがとうございました。

ちなみに太陽が語った内容は、全般的に衝撃が強めです。そのどれもが深い洞察なくしては簡単に誤解を招くものであり、受ける器を選ぶ内容でもあります。こちらをご覧の方にはその懸念がないと思いますので、今回はそのうちの一つを抜粋します。それは、「食糧の心配が出るのは、人間が農業を続けているから」という、やや逆説的に聞こえるもの。もちろんおひさまファームズは農を大切にしているわけで、現システム上、農が最重要科目であるのも間違いありません。ただ太陽が言わんとしているのは、もっと深いお話。

ここで、世界中で横行する農業潰しや商業としての問題点、そして自然農による自給自足への切り替え等を思い浮かべる人もいると思いますが、太陽が説いたのは元来の自然循環と呼べる摂理です。「本来であれば、地球に農は必要ない。生命は食糧に困らない。私(太陽)が機能するなら」と、伝えます。そして「しかしその自動システムは、人間の手で崩壊へと導かれている。全てを私のせいにして」と続きます。

この対話に私が「太陽の嘆き」と題したのは、これが理由。無償の愛を与え続ける太陽が、与えた対象から理不尽な仕打ちを受けていると感じたから。それはまるで磔にされるキリストのようであり、岩戸隠れをする天照大御神のようにも思えたのです。

「どうか覚えておいてほしい」と、最後に太陽は告げました。その意図は、洗脳による多数派の誤解が、常に解決を遠ざけるから。だから皆さんには、以下をほんの少し心に留めて頂けたらと思うのです。それは、太陽にまつわる事変には人為的要因があること。詳細は差し控えますが、対話からの5年だけでも太陽が被った冤罪は数知れず。そしてもう一つ、太陽と人類とを阻むある要素を伝えていましたが、その要素に対して不名誉なのでここには記しません。ただし太陽は、その要素の不穏な存在理由を、はるか昔から知っているのです。

こちらはご近所さんのマンゴーの木。たわわになる実が、色づいていました。自家製マンゴーピクルスを道路脇で売る姿も、ハワイではよく見かける光景です。

頂いたマンゴーは、燦々と降り注ぐ太陽光の味がしました。こういった果樹は自生するものも多く、これがまさに太陽が伝える「自動システム」の一種。そのシステムを人間が享受するには、今では自然崇拝とも称される人間本来の精神性が必須です。vol.8にも関連しますが、それは特にハワイや日本に色濃く存在していたもの。現状はその色褪せに比例して、AIと監視社会が人間を乗っ取りつつあり、その精神性は益々封印される方向性。しかしこの流れは、「のるかそるかの大博打」でもあると私個人は思っています。人間本来の役割を、否が応でも蘇らせるための。

ただ、宇宙の摂理では、自浄不能になった時点でカタストロフィーは発生します。だからそれは、始まっている。私の中でマンゴーと「太陽の嘆き」が繋がるのは、現代人の強欲さを映し出すかのような「マンゴーの木の話」を、かつてハワイの人が私に教えてくれたというのも一つあります。その話はまた別の機会に。では、お天道様への感謝を込めて。

写真・文/おひさまファームズ

ヒデキ

サンフランシスコ生まれ。東京育ち。ホノルル在住。広告代理店、旅行代理店、豪州クィーンズランド州政府、ハワイ州政府農務省、イギリスの経営大学院、ハワイの大手銀行勤務を経て独立。コンサルティング、不動産、米国農務省統計局の調査員の仕事の傍ら農業に従事。著書に「小さな会社でもできる海外取引」「グローバル職人になろう!」「漂流アロハ」「Drifted Aloha」などがある。

ユキ

絵と音楽と物語の創作家、宇宙の神秘を読む夢想家。米国の大学を卒業後、神授的な創作の仕事に長く携わる。芸術分野の他、神秘哲学、占星術、数秘術、各種卜術、古代史、神話学、宗教学、図像学、色彩学などに明るく、食や代替療法も探究。タロットチャンネル「雪猫座 Hawaii」をYouTubeにて開始中。

HP: www.ohisamafarms.com

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