東京・渋谷駅直結「渋谷スクランブルスクエア」のみで定期的に催事出店している「森山食堂」。
1度食べたらまた食べたくなる身体にやさしくてほっとするお弁当と焼き菓子を販売しています。
2025年2月オープンのお店で、月に1、2回の出店ですが、すでに常連のお客さんが多く、お弁当やお惣菜は夕方頃には売り切れてしまう人気店です。
海外の飲食店で働いていた経験を活かした店づくり
オーストラリアとカナダで働いていた「森山食堂」オーナーの森山さんは、海外の食の選択肢の多さ、アレルギー表記がしっかりしていることの大切さ、そしてその需要の多さに気づき、帰国後はさまざまな食の制限がある方に対応できるお店をつくることを決意。
ご自身の家族や親しい人が小麦アレルギーであることからも、グルテンフリー専門店をオープンすることにしたそうです。
オープン時はグルテンフリー且つヴィーガン専門店にしようと思ったそうですが、入り口を広げるため、ヴィーガン以外のメニューも提供しています。
初めは魚や卵を使ったお弁当を購入していたお客さんも、回を重ねるうちにヴィーガン弁当を選ぶ人が増え、今ではヴィーガン弁当の需要が3倍ほどに増えているそうです。
ヴィーガンだけに限定しないことによりヴィーガンを知ってもらえる機会が増えたので入り口を広げてよかったとのこと。
和食暦12年の料理人が作るヴィーガン弁当
お弁当は季節の野菜が必ず10種類以上入っています。
一つひとつ丁寧に作られたおかずは、どれも素材の味を活かした優しい味付け。
もともと和食の料理人であった森山さんならではの野菜だけでも満足度が高いメニューです。
一つのお弁当の中に自分では中々用意できない品数が入っているのも嬉しいポイント。
焼き菓子はすべてヴィーガン対応です。
ランチのデザートや休憩時のおやつにお弁当と一緒に購入する人も多いそうです。
オープン当初からあるクッキーは、レモンの爽やかさとココナッツの甘い香りが特徴的な「レモンココナッツクッキー」が焼き菓子の中で1番人気だそう。
甘味料不使用の「黒胡麻スナック」も素朴な味で素材の味をじっくり味わいたくなるおすすめ商品です。
その他季節の食材を使ったブラウニーやマフィンなど種類豊富に揃っています。
5年後、10年後を考えた店作り
森山さんが大切にしていることは”人の健康”と”地球の健康”。
オーガニックやヴィーガンを学び、資格をお持ちの森山さんは、さまざまなことを学んでいくうちに地球や日本の現状を知り、よりよい未来を築きたいという思いが強くなったそうです。
食べた人が体も心も満たされる食事はもちろん、地球環境への配慮を考えながらお店を営んでいます。
使用している容器、おしぼり、割り箸などは環境への負担が少ないものを選んで提供。一般的なものと比べると値段は高いですが、少しでも地球への負担を減らすために必要なことだと森山さんは考えています。
また、日本の食料自給率を上げるため、食材はなるべく契約農家さんから仕入れています。
年内は渋谷スクランブルスクエアのみの出店ですが、来年からは出店場所が増える予定だそう。
お弁当の予約、ケータリングも受けているので気になる方はお店のインスタグラムのDMで問い合わせてみてください。
店舗情報
催事出店予定はインスタグラムにて随時更新
Instagram:@gf_moriyama_shokudo
写真・文/渡邉 小百合(わたなべ さゆり)
身体を壊したことをきっかけに、様々な食事法を学び食の大切さに気づく。
その中でRawフードと出会い、Rawスイーツ教室やイベントを主宰、レシピ開発を行う。
また豆腐の普及活動に携わり、日本の伝統食である豆腐の素晴らしさを伝えている。



