グーテンターク! ドイツ在住のライター、金 明希(きむ みょんひ)です。
オーガニックスキンケアに興味を持ち始め、10年。これまで日本国内外問わず様々な製品を試してきましたが、そもそも新しい製品を使うことが楽しい理由の一つは、スキンケアをするだけでなく、その背景のストーリーに出会えることかもしれません。成分、コンセプト、使い方・・・その製品を消費者が生活で使う場面まで想像力を働かせた、思いの詰まったブランドの多いこと!
さて、今回ご紹介するのは、Moonsun Organic of Sweden。児童文学の巨匠アストリッド・リンドグレーンの母国、スウェーデンで生まれたブランドです。化粧水トナー、クレンジングオイル、フェイスクリーム、シャンプー等をラインアップし、上質な原料にお金をかけたい、という思いからオーガニックの認証は受けておらず、大量生産もせずに作られています。
Moonsun Organic of Swedenとは?
「環境に配慮した、美の製品をつくりたかった」
ブランドの歴史は、ミア・スカウグさんとジェニー・スヴェルデンダールさんが、アロマセラピストとして研修を受けた後、2003年にストックホルムで初のナチュラルコスメショップ兼ビューティーサロン「Moonsun」をオープンしたことに遡ります。医学と心理学を学び、「肌につけるものがどう体に吸収されるか」や「体だけではなく、心にも影響を及ぼす」ことの重要性を知ったミアさん。そのサロンでは、お客さまがその製品を使い始めたところ、肌のバランスが整い、様々な肌トラブルが実際改善されていき、それがブランド誕生につながっていきます。
一方で、環境に与える影響に責任を持つことなく、より多くの製品を売ることが全てである化粧品業界。環境面への配慮から、紙のカタログ無しの、最小限の容器・パッケージを使っていますが、
「ブランドの立ち上げ自体は簡単だけど、ユニセックスで環境に配慮したスキンケアブランドを作ることは、古い慣習や販売面でも、大きな挑戦」と言います。
Love your skin – ブランドの特徴・歴史
大切にしているのが、「全体」「つながり」という意味を持つ、ホリスティックという考え方。それは製品が「思春期から、非常に成熟した肌まで使用可能」であり、子ども、大人、男女関係なく家族全員で、全ての肌タイプで使えることを意味します。
そして、「多面的な使い方ができる」点もポイントです。「例えばハンドクリーム、ボディクリームも大きな違いはなく、製品は、いくつかの役割を同時に果たすべき」との考え方から、一つの製品で様々な用途で使用可能。それは、化粧品産業は「環境に大きな影響を与えている存在」であり、「少なければ少ないほど良い」という哲学に基づくもの。
特に、日本は東アジアの儒教の考え方がやはり土台にあるからでしょうか。確かに、男女問わず、大人も子ども一緒に使うものって(化粧品以前に)限られているかもしれない。それに気が付いたのは、このブランドに出会ってからでした。世代を超えて皆で同じものを共有する、というブランドの根幹をなすコンセプトに私は惚れたのでした。
ビーワックスボディオイルとは?
原材料: 紅花油、菜種油、蜜蝋(ビーワックス)、シアバター、シーバクソン抽出エキス、アオモジ油、レモングラス油、パチョリ、トコフェロール、ひまわり油、ローズマリー抽出エキス、エッセンシャルオイル(シトラス、レモン、ゲラニオール、リナロール、シトロネロール、ファルネソール
元々、蜜蠟(ミツロウ)で傷を治療したり、癒す伝統があったスウェーデン。「その伝統とハーブや自然療法の知識を、もっと現代的、かつ魅力的な形で消費者に届けたい」というアイディアから生まれたのが、シーバクソンの明るい色が印象的な、ビーワックスボディオイルです。触った感じは「重たい」けれど、肌にすっと溶け込むので、少量でも十分に伸ばして使えます。
使えるのは「全身」ということで、ボディオイルを全身で使ってみました。
①脚
シャワー後に、 脚に薄く延ばして塗りました。特にヨーロッパは空気が乾燥しているので、脚がつやつやに。
②おでこ&目の周り
パートナーが低気圧により頭痛になった時は、これを使って「おでこ」と「目の周り」のマッサージ。香りと肌なじみの良さで、筋肉が少しずつほぐれていくのが分かります。そもそも、パソコンと携帯が手放せない現代人は、おでこや目の周りの筋肉が凝りやすいのだそう。
③お腹
おなかを中心としたリンパマッサージ用に。特に家族と一緒に(お互いに)行うと、より効果が感じられるかもしれません。パートナーに至っては、このボディオイルを見るとおなかのマッサージと認識するほどです (笑) 。じんわりと温かくなった体で、心地よい香りを感じながら眠りにつくことが習慣になりました。
④デコルテ
意外と疲れがたまりやすい場所なので、鎖骨の周りをゆっくりとマッサージ。気分が落ち着きます。
⑤手
食器洗いを終えた手にも良いと発見。肌の水分が戻る感じが嬉しい。
⑥顔
洗顔後にこのオイルをつけて就寝。保温効果が高く、安心して使えます。
アロマの配合が抜群に良いからか、ビーワックスボディオイルの香りは、何だか晴れやかな気分になり、老若男女問わず好きになりそうだと感じました。そして、創業者がアロマセラピストだったという事実を確認して納得。だから、お客さんが肌に塗った瞬間にどう気持ちが癒されるか、という点までイメージして作られていたのですね。オイルとして全身で使える利便性もさることながら、気持ちも体も緩んでいくような、安心感に包まれる訳が分かった気がしました。「自然は私たちの先生であり、学ぶべきことがたくさんある」とミアさんは言いますが、同時に、その自然の良さを最大限に引き出すのも、このブランドの特徴であることを実感します。
「自分を愛するということは、長所を10個書き出すのではなく、自分の体を愛すること。」
愛するということは、大切にすることと同義語。全身でオイルを使いながら、以前雑誌で見かけた言葉を思い出しました。
今年2月の見本市*会場で、ピッピの国!スウェーデンのブランドということで着目し、出会ったビーワックスボディオイル。アストリッド・リンドグレーンの児童文学に夢中になって20年、彼女は結果的に、物語だけでなく素敵なボディオイルまで引き合わせてくれたのでした。
*世界最大級の国際オーガニック見本市
http://kirasienne.com/veggy.jp/archives/7580
※本記事は、PR記事ではございません。
※商品に関しては、直接上記の会社にお問い合わせください。