なぜ菜食でチャクラが開くのか?
「肉食を禁じないが、避けた方が良い。なぜなら肉食を避けることで、低次の人間本性との戦いが容易になるから」といっていたのは、人智学で知られるルドルフ・シュタイナーですが、これと同じようなことを仏陀、ピタゴラス、ガンジーなど錚々たる覚醒者たちが弟子に伝えています。ただし彼らは頑なに菜食を弟子たちへ押し付けるのではなく、自分自身の意思で選びなさいと説いています。
私自身、幼少時から肉類を自然と避けていましたが、20歳までは乳製品と卵、魚介類はなんの疑問も持たずに摂取していました。その後、ヨガ(アーユルヴェーダ)やマクロビオティック創始者の桜沢如一の本にフランスで出会い、それらを嗜好品として食べる分にはいいけれど、基本的に私には必要ないのだと体感できました。それから早20年以上が過ぎましたが、20歳の頃に手相を見てもらった際、「少し虚弱で胎盤が小さいから、子供を授かりにくいわね」と言われていたのが、オーガニック食に変えて完全にヴィーガン食を実践していた30歳の時に見てもらうと、「凄く健康ね。子供は3人授かるわね」と言われ、40歳を過ぎた今、その通りになっています。今も手相などを見てもらうのは大好きなので、行った先々で手相占い師さんがいるとみてもらいますが、最近は「健康線がキレイね! 物凄く長生きするわね」と驚かれます。実際に老いた自分が想像できないので、長生きすると言われても実感がなく素直に喜べないのですが、手相などは自分の意思で変化していくのだと感じますし、アーユルヴェーダを始めとした東洋医学の望診法(手相、人相、耳相など)で症状を見ていくのは、現代医学よりもかなり正確だと思っています。歯の症状なども、歯の痛む場所で弱っている臓器をみるのが東洋医学やホリスティック医学ですからね。
チャクラの話に戻りますが、シュタイナーは“植物は肉体(有機的な存在)+エーテル体(生命体)”で形成され、動物は〝肉体+エーテル体+アストラル体(感受体)”で形成され、人間は〝肉体+エーテル体+アストラル体+自我(エゴ)”で形成されるといっています。そう考えると、感受性の高い動物を食べることはそれらの動物が発する感情も丸ごと頂く事になります。さらに動物が発する恐れや悲しみはチャクラに大きく作用します。肉を焼く事でこの感情を少し抑えられますが、それは肉の水分に波動(情報)として感情が伝わっているからなのです。食物は全て物質(成分)と水(情報)で形成されていますが、一般的には水の情報は成分表示のように公開されることはありませんし、表示が難しいものです。ただし、これは江本勝さんの研究した“水の波動”から考えると実に納得できます。さらに青汁だけで生きられる人々が増えてきているのも納得がいくのです。また、肉食やカフェイン、アルコール、ドラッグといった覚せい作用のあるものでチャクラが閉じることは既にわかっています。私はかつてヨガのTTCを受けた1ヶ月間、人生で初めてアルコールはもちろん、カフェインも抜くことができ、様々な高次へのアクセスができた経験があります。波動であるプラーナ、マナ、バイオフォトンなどと呼ばれるエネルギーを活性化するには菜食が最も理にかなっていますし、ルイ・ケルブランの発見した体内の元素転換説も菜食の方がスムーズに行われるはずです。
本来、人間は菜食であり、家畜(奴隷)が始まったのはシュメール時代からだと言われています。シュメール時代になぜ肉食がされたかを少し調べれば、多くの人々が“手放すべき”と感じるかもしれません。また、アーユルヴェーダでは人間は生まれ落ちた時に既に大なり小なりカルマを背負っているため、そのカルマを浄化するため、又は増加させないために菜食を勧めます。さらに仏陀の説いた解脱(完全なる自由)に至るには、菜食は単なるウォーミングアップでしかありませんが、精神的(霊的)な生活を送りたい人々にとってはこの土台作りはとても大切です。
霊性を高めるために菜食になる人もいれば、霊性が高まって自然と菜食になる人もいます。どちらが先でもいいと思いますが、菜食で霊性が高い人々は、より高次元へアクセスしやすくなるため、思ったことがすぐ実現していくようになるそうですよ。
Enjoy veggy life!
2015年12月20日
編集長 吉良さおり
雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.44より抜粋