写真と香りで世界を旅する【モルディブ:ソロハネムーンのススメ編】

veggy読者のみなさま、こんにちは! 2021年夏から旅する暮らしを実践しているHappier akikoです。

私はティーンの子供2人と夫の4人家族でカリフォルニアに住んでいますが、ママが世界を旅することで1年以上“リモートファミリー”を続けています。旅の最初の1年は日本をベースに全国のユニークなコミュニティを訪ね歩いていました。機が熟し、今年7月から世界一周しながら“ホリスティック道”を探求中です。

ベトナムからはじまり、タイ>モルディブ>イスタンブール>アテネ>ベルリン>アムステルダム>ストックホルムと辿り、これから暫く欧州に滞在、11月にはメキシコCANCUNから南下したヘルシーな街TULUM(トゥルム)へ向かいます。TULUMではホリスティックなリトリートをスタートする予定。

 

コロナ後の世界を廻り、出逢ったヘルシー情報を3回に渡ってお届けします!

前回お届けしたタイの後はモルディブへ。アジアを離れ、西に進んでいく世界一周の旅。スターアライアンスのひとつ、シンガポール航空でシンガポールから4時間半でモルディブの首都マレに到着。

 

到着時、すでに夜の10時を回っていたため、真っ暗な海をそばに観ながら就寝。翌朝起きるとこんなマレの街の風景。

ブーゲンビリアのマゼンタが、空に、街に、映えます

 

ホーチミンとプーケットではマッサージ通いを日課としていて「自分自身に与える」をテーマに過ごしていましたが、モルディブは場所そのものがすでに深い癒しの場所。

 

 

 

1.Maldivesの玄関 Male International Airport Port

 

モルディブでは日本の、例えば、鹿児島から沖縄へ向かうフェリーのように、北から南へ、島から島を渡るフェリーという概念がないことにまず驚きます。インフラ構成が欧米的な“合理性”のもとに作られていて、どの島にもだいたいMale発着で飛行機またはスピードボートでの移動が設定されていて(プライベートボートを除く)、地図上で近い島の行き来を考えても、結局Maleを通る必要があります。ここがまず最初に日本との違いを感じるモルディブの交通概要。

 

写真:Maleの空港は港と隣接している。空港からほんの100歩左手に進むと港がありそこから各ホテルへのスピードボートが出ている

 

「空港」のイメージが、成田空港やシンンガポール空港のように「大きなもの」と普段は捉えているけれど、Male空港は日本の小さな地方空港と港が合体し、かつ、それを凄く便利にした感じ。そしてマレ空港ではインフォメーションブースが大活躍。とても親切で、もしホテルの迎えのスタッフと逢えなくても、ここから無料電話をかけられるのも助かります。空港には24時間荷物を預けられるスペースもある(1個8ユーロ/Day)ので、空いた時間に手ぶらで市街を歩いたり、ビーチで過ごすのもオススメ。

 

空港を出ると目の前に高級ホテルの待合

 

空港からマレ旧市街に行くローカル向けフェリーが15分間隔で出ていて便利。このフェリーではスーツケースももちろん追加料金なしで運べちゃうので、マレ空港と港の勝手が分かってからはこのフェリーを利用してマレ市内を往復していました。

 

ローカルの足、フェリー。もしもマレ旧市街に宿泊することがあるならば、このフェリーの向かい先である対岸の乗り場に近いホテルだと、空港までの移動にとても便利です(フェリー乗船時間10分程)。景色も良くて風をきる感じが心地良いのですが、日が出ている時間のみの運行なのでご注意を

 

2.モルディブでひとり過ごすことのメリット

結論から言うとモルディブのひとり旅(特に女性やママ!)をオススメしたい?

日本に生まれ育った私たちは「母親とは……」「女性とは……」という古い価値観や他人軸ベースの古い概念に“無意識”のうちに従いがち。コロナ禍を経て、長いひとり旅に出た結果、それを殊更強く感じていた私。「自分=ひとりの人間」として、大事に扱うことはこれまでの世の中ではまず不可能だったけど、オフィスワークですら“リモート”となったこの世の中で、それは少しずつですが可能になっているはず。

今回、ひとり、モルディブを旅してみたことで、自分自身に十分な癒しを1度与えてみると、きっと各人が影響し合って、社会全体がもっともっと人に優しくなるんだなー、と感じています。

 

自分が自分で満たされていく感覚と、自分の内にある壁がどんどん溶けてなくなってくる感覚をモルディブひとり旅で取り戻すことが出来ました

 

今回滞在した「Elaidhoo」はリゾートとしてのコストと価値のバランスが良さそうで選択。たくさん迷った末の決定でしたが、結果かなり満足度が高くて大正解。

Maldives Beach Resort | Ellaidhoo Maldives by Cinnamon Official Site (cinnamonhotels.com)

Elaidhoo Maldives by Cinnamon、島全体が高級リゾート。ホント写真のままの美しさです

 

高級ホテルに、ひとりで滞在することは確かにちょっとだけ“人目“が気になるけど、楽しく「自分らしさ」を確立するチャンスと捉え直すことも出来ます。実際、水上コテージでひとりで過ごす時間は、自分の素直な欲求それ自体を捉え直す大きなきっかけとなりました。

自分の内側にある感情がこんなにも豊かに、こんなにも満たされるということに気付いたモルディブ滞在。環境と同時に私にインパクトを与えたのは部屋にあったBoseのスピーカー。いい音で好きな音楽を聴く、これが私にとって最上のGood Vibes(美しい波動)だと気付かされました。

左:目の前に海しかない、この環境で自分に戻る感覚を取り戻す。長いあいだずっと蓋をしてきた自身の女性性をも感じこれは結構ショック。右:シャワーとトイレが壁に囲まれた外に配置され、人目に触れず、でも太陽には全てをさらけ出す感じが更に心の開放感と野性味を増した感覚がありました

 

カップルで出掛けても「夫婦マウント」ってあります。夫が例えば「ステキな場所でディナーを」と思ったとしても、妻は「昼に食べ過ぎたからディナーはスキップしたい」とか「ディナーより寝てたい」と実は思っていたり。でも“お付き合い”でディナーに出掛けるのって結構ストレスなのかもしれません。ひとりモルディブだとそういう一切のマウントが不要。

 

モルディブくらいの本格リゾートとなると、みなさんカップルや家族で深く楽しむことにフォーカスしているから「あらひとり?」とちらっと思われるくらいで(たぶん)、自分さえ過度に気にしなかったら割とスルーできる範疇だというのが今回の感想(あくまでも個人の感覚)です。

 

 

ひとり旅に慣れている私でもディナーはちょっとハードル高くて部屋で過ごすことが多かったけど、海上リゾートには家族連れも結構いるカジュアルさが意外でした。

 

3.逆におススメしないのはアイランドホッピング

島の間は基本飛行機かスピードボート移動なのですが、その拠点がほぼ全て首都マレであるため、

①島から島へ直接行くルートは基本的にないこと

②ホテルからの移動が早朝と午後であり、マレでの乗り継ぎがイマイチで間に合わない場合はマレに一泊する必要があること

などが不便を感じやすいポイント。

 

私の場合、先に行ったElaidhoo島のリゾートが次のUklahas島の宿に電話をしてくれて、先方の設定時間に合うスピードボート時間の提示を受けましたが、朝4時半出発だったりと無理めな設定でした。せっかくモルディブで過ごすなら、急いだり無理な早朝出発をするよりも、1か所にたっぷり・ゆっくり滞在するのが良いと思いました。

 

出来るだけ1つの場所に長く滞在する、のがモルディブの楽しみ方。もちろんローカル島にもそれぞれ違った良さがあります。価格がリーズナブルなことはもちろん、ローカルの日常生活を知るきっかけも。のんびりゆっくりできるためローカル島を選ぶ人も多い様子でした。ローカル島は家族連れにもお勧めです。

 

写真上段:よりローカルな島、Uklahasではボートもローカルと一緒に。暮らしがより身近に感じられるステキな体験。Maleから2か所寄ってからUklahas島に到着すると荷台に載ってホテルに移動。写真下段:浜辺でステキな貝を拾うとヤドカリが!借暮らしをアップグレードしながら生きるヤドカリに自分を重ねたり。

 

4.スルーされがちな首都Maleの日常

 

モルディブへの旅は、空港→リゾートまでするっと移動できてしまうため、ついスルーされてしまいがちなマレの街の様子をご紹介します。

よほど飛行機が遅い時間の到着でない限り当日移動がほとんどのはずなので、マレで滞在することはあまりないかもしれません。旅の帰りにもし時間調整などが必要であれば1泊してみると、リゾートとは違ったモルディブの“日常”が垣間見れるかも。

 

写真上段:マレの街の様子、人口密集世界一と言われている。写真下段左:マレの食堂でテイクアウトする際はお弁当箱ではなく紙にくるっと包まれる。ゴミ問題が加速するモルディブでの日常。写真下段右:モルディブの紙幣は美しくて使う度うっとり

 

旧市街も味わい深いけれど、ビーチも堪能するなら新市街(埋め立てされている)にはおしゃれなカフェも多く、ホテルも若干安く部屋が広いのでおすすめ。

空港から対岸にすべてを見渡せるほどの小さな都市マレ。世界一の人口密集地と呼ばれていて、ゴミ問題も深刻な状態です。気候変動の影響により海面が上がっている現実もあり、課題解決を急ぐ側面もありながら人々の暮らしはいたって穏やかなモルディブ。

モルディブひとり旅。生命の根源にすらTouchしたSoul旅、次回はイスタンブールへ。


写真・文/Happier akiko有輝子

2013年より、ヘルシーな食を通してより良い暮らしを目指すHappierプロジェクトを始動。2014年からカリフォルニア州を拠点に2021年夏から、旅をしながらの暮らしにシフト。暮らしのなかに“ひと息”つく時間を提供する「禅ブレンドシアバター」を禅僧と開発・販売する一方で、様々な方法で日本古来の食の叡智をベースとしたヘルシー・シンプルな暮らしを提案している。2児の母+夫は日本人。

Website:https://www.happiergifts.com

Instagram:@happiersheabutter

 

 

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