日本人の知恵が詰まった万能食材、乾物。
乾物と聞くと、面倒なものと思われがちですが、昔の日本の家屋では当たり前のように大根や柿などが干してありました。旬の時期に食物を乾燥させることで保存性もさることながら、栄養価が高くなり、うまみも凝縮されるのです。作物の採れない時期には貴重な栄養源としても活用されてきました。乾物の調理方法は水で戻したり、絞ったりと手間がかかるイメージがありますが、時間のないときにはお湯で戻したり、水でさっと洗ってそのまま調理することも可能です。時間のないときにこそ乾物は活躍してくれます。無添加のインスタントフードといっても過言ではありません。
乾物のメリット
1.長期保存ができる
2.即席メニューがつくれる
3.うまみと栄養がアップ
今回のレシピで使用するのは、コレ!
長ひじき
水溶性のカラダの中からキレイにする食物繊維やミネラルがたっぷり。またカルシウムの量はとても豊富で、効率よく摂取するには、たんぱく質やマグネシウムを含む大豆製品や柑橘などと一緒に摂るとよい。選ぶときは、つやのある国産のものを。かならず、水洗いしてから使うこと。常温で長期保存できるが、なるべく湿気の少ない場所で保管するとよい。
*レシピ応用
煮物に使うのがベターと思われがちだが、じつは炒め物、サラダ、スープ、リゾット、など、オールマイティーに使える。
ほんのりだしが効いた
海藻入り豆乳スープ
材料(2人分)
ひじき…大さじ1
れんこん(みじん切り)…100g
玉ねぎ(みじん切り)…1/2個
オリーブオイル…大さじ1
水…2カップ
無調整豆乳(脂肪分が低いもの)…1カップ
白みそ…小さじ1
塩・こしょう…適量
ドライパセリ…少々
作り方
1なべにオリーブオイルを熱し、れんこん、玉ねぎをさっと炒める。
2.1にひじき、水を加えて沸騰させ、弱火にし、5分煮る。
3.さらに豆乳を加えひと煮立ちさせる。白みそ、塩・こしょうで味を整える。
4.器に3を盛り付け、ドライパセリを振る。
Point
ひじきの代わりにわかめを入れても。その時は塩の分量を調整しましょう。炊いたごはんを足せば、ほっこりおいしいおかゆに大変身。
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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.18より抜粋