意外と知らないお年玉の由来|芳子ビューエルさん

子供の頃はお正月といえば「お年玉」をとても楽しみにしていた記憶ありませんか?

このお年玉はいつ頃からあった風習なのでしょうか?

お年玉のルーツは古代の日本に遡り、お正月に神様に備えられた供物や御神酒の一部を、子供達に贈る形での祝い事から始まったと考えられているようです。そしてこの風習は「年神様」を迎えるための儀式と関連しているようです。

年神様は、新年を迎える際に家に訪れる神様で、豊作や幸運をもたらすとされています。

家族が年神様を迎えるために準備したご馳走や供物の一部を、子供達に分け与えることで、家庭内の繁栄や平和が願われました。

時が経つにつれて、この風習は変化し、特に江戸時代から明治時代にかけて、お年玉は金銭を送る形に進化したようです。

物質的な豊さを祈念する意味も込められるようになりました。

近年の小学生のお年玉の相場は三千円、中学生になると五千円、高校生だと五千円から一万円だそうです。

親御さんに今までの感謝を込めてお年玉を渡す人もいると思いますが、マナー的には「お年玉」ではなくて、「お年賀」または「お礼」とするのが正しいようです。

最近はキャッシュレスの動向が強く、4割強の人がキャッシュレスのお年玉を希望しているようですが、あげる側の人の9割は現金で渡したほうがありがたみが伝わると感じているようです。

ちなみに、「お年玉」の語源ですが、これは「御年魂」からきた言葉です。

年神様へのお供物(鏡餅)のことを「魂」と呼んだようです。

新年の生命力や福を分けてもらうという意味合いから、「としの賜物(たまもの)」→「お年玉」と呼ばれるようになったそうです。

元々はお金ではなくお餅がルーツということになります。

古くから日本では立春を新年の始まりとしています。その立春が2月4日です。

2026年がみなさんにとって幸多き年でありますように。

文/芳子ビューエル
株式会社アルトスター・株式会社アイデン 代表取締役。ウェルビーイングアドバイザー。北欧流ワークライフデザイナー

1998年にJERTOから派遣されて以来北欧とゆかりが深く、デンマークのライフスタイル「ヒュッゲ」をいち早く日本に紹介。テレビや雑誌でも、ヒュッゲの第一人者として日本での取り入れ方を紹介しているほか、世界幸福度ランキングにまつわる「幸せ」についての各種講演なども行う。その後コロナ禍を経て、各個人の心の健康や心理的な満足、そして社会的に良好な状態にあることが重要だと考えるようになり、「ウェルビーイング」の概念に共感。「ウェルビーイングアドバイザー」としての活動も開始した。著書に、『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』(大和書房)、『fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方』(小社刊)、『経営者のゴール~M&Aで会社を売却すること、その後の人生のこと~』 (あさ出版)など。

https://yoshiko-buell.com/

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