アメリカのプラントベース肉製造会社Beyond Meat ① ~ファストフードチェーンがこぞって使いだした魅力とは~

Clean Living !!
こんにちは。料理家/Cal Vegan和菓子作家のTerumi Kogaです。上白糖を使用せず、オーガニックや自然由来の食材で作る「Cal Vegan和菓子」を考案し、食を通して和文化を発信しています。

“Clean Living”とは清潔な生活という意味だけでなく、衣食住を通して心身ともにオーガニック、エコ、サスティナブル、ドラッグフリーな生活をめざそう! というヴィーガン達のライフスタイルのことも示しています。

さて、オリンピック開幕が本格的に迫った頃から盛んに叫ばれ始めた、「ヴィーガン」や「グルテンフリー」という言葉。今や聞かない日はないほど。
私の住む南カリフォルニアにはアメリカの2大代替え肉製造・販売業社の一つである、Beyond Meatの本社があります(もうひとつはImpossible Foods社)。
今回は、Beyond Meatの紹介とスタッフへのインタビュー記事を、2回に渡ってご紹介します。


~食品業界の革命~

2009年イーサン・ブラウン氏によって設立されたBeyond Meatは、プラントベースの代替肉を作る食品製造を主としています。2013年にアメリカ全土で商品の販売を開始し、2016年にはプラントベースのハンバーガー・パテの販売も始めました。
Beyond Meatの全ての商品は、大豆、添加物、グルテンがフリー。大豆アレルギーの多いアメリカでは、大豆ミートも敬遠されがちな現状なのです。
大豆ミートに慣れている日本のヴィーガンの方々にとって、Beyond Meatの商品は触感も味も新たな発見があることでしょう。今後、日本でも広まりうる食品だと思います。

もう一つの特徴は、その販売方法。Beyond Meatの商品は、ヴィーガン食品のコーナーにあるわけではなく、スーパーの極普通の精肉コーナーに置いてあるんです。これはBeyond Meatのこだわりの一つと言っていいのではないでしょうか。

現在Beyond Meatは、前述のハンバーガー・パテの他、ビーフ挽肉、ビーフあら挽き肉、ソーセージ(オリジナルとホットイタリアン風味)を製造販売しています。冷凍食品に至っては、鶏胸肉や牛ミートソース、タコス用の牛ひき肉などバラエティーに富んでいます。これらの全てがヴィーガンやベジタリアンが行く特別なスーパーマーケットではなく、私の住む南カリフォルニアの近所のスーパーで手に入るのです!


ご存知のようにアメリカ人はBBQ大好き! 毎日BBQなんていうお宅も珍しくありません。これ、冗談かと思われると思いますがホントの話。
プラントベースの肉をグリルで焼く。10年前には考えられなかったことでしょう。それに男子がBBQピットの前でトング片手に料理している姿ってカッコいい!! そう思いませんか?(笑)

 

~ファストフードとBeyond Meat社~


現在、Beyond Meatが提携しているファストフードチェーン店は、ダンキンドーナツ、デルタコ、A&W、カールスジュニア、ベジーグリル、TGI FRIDAYS。そして、つい最近KFCも「ケンタッキー・フライド・ミラクルチキン」としてBeyond Meatの製品を使った新商品を発売開始。さらにはマクドナルドまでもが、Beyond Meatのパテで試験販売を開始したのです。
創業者のイーサン・ブラウン氏は“マクドナルドでプラントベースのバーガーが買えるようになることは、長年の夢だった”とコメントしています。

 

~ファストフードがプラントベースに注目する訳~


何故ファストフード店がプラントベースに注目するのでしょうか?

私がアメリカに渡った28年前と比べると、西部や東海岸の人々の食に関する意識は相当変わったと思っています。しかし、それはまだ一部の州都に限っているのかも知れません。未だに食を要因とする子供の肥満率や糖尿病などの問題も深刻です。そしてこれらの問題は、低所得者(なんとサンフランシスコでは、所得1,700万円以下は低所得とされています)の家で起こりやすい傾向があります。価格が安く、手軽に買えるファストフードは低所得家族の主食となっていることが多いからです。

ファストフード=不健康、肥満、成人病などのイメージはなかなか払拭されるものではありません。そんな中、Beyond Meatは、ファストフードの不健康なイメージに光を与え、この先のアメリカ国民の食生活を一気に変えるぐらいの革命を起こしたのではないか? と大げさではなくそう感じるのです。食生活に制限のある人でも、ファストフードで食べることができる! ヴィーガンやベジタリアンと、そうでない人々が、ファストフード店で食を共にできるということを叶えたのです。

Beyond Meatは、同じくプラントベースの肉を製造、開発しているImpossible Food同様、ビル・ゲイツやレオナルド・デカプリオなど多くのセレブリティや実業家に投資を受けています。


そんな波にのるBeyond Meatですが、アメリカで知名度を得られるようになるまでに
は、10年という年月がかかりました。これからは、これまでよりずっと加速しながら、世界中の人々に影響を与えて行くのでないでしょうか。

今回はアメリカの代替肉製造&販売社・Beyond Meatとは? をご紹介しました。
次回はインタビュー記事です。スタッフの声をお楽しみに!!

*Beyond Meat https://www.beyondmeat.com/

Terumi Koga
料理家/Cal Vegan和菓子作家。カリフォルニアを拠点に料理教室、レシピ開発など幅広く活動。ヴィーガンで身体に優しい和菓子、Cal Vegan和菓子(2019年商品登録取得)はスーパーフードなどを使用した和洋のエッセンスが楽しい菓子である。
料理、和菓子を通して海外に和文化を発信している。Clean Living !!
http://www.terumikoga.com/

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