【世界のヴィーガン放浪記】VOL.3 ドイツ・ベルリン

こんにちは、ヨーロッパのヴィーガン文化の首都と呼ばれているドイツはベルリン在住・イラストレーターのKiKiです◎

友人を訪ねたり、アートイベントのために近隣諸国を訪れることも多いこの夏。『旅のついでに、その国のベジタリアン・ヴィーガンレストランにも寄ってみよう!』と思いついた企画、『世界のヴィーガン放浪記』。今月は旅から戻り、ベルリンが1番楽しい季節の夏を楽しんでいます。

ということで第3回目の今回は、本当は最初にご紹介するべきだった大好きな街『ドイツ・ベルリン編』をご紹介したいと思います!

ドイツ・ベルリン

ドイツの首都・ベルリン。首都と言っても、日本の東京とイメージは正反対。自然との距離感が近く、ゆったりとした空気感が流れています。

個人的に、もちろん気候や雰囲気は全然違いますが、7年間住んでいた京都にちょっと似ているかなとも感じています。例えば、オフィス街やショッピングモールなどは、ある地域に集中していて、そこから離れればすぐに自然に出逢えるところや、芸術が盛んなところとか。みんな自転車で移動するのが大好きで、それも気持ちがいいことを知っているところとか。

ベルリンでは夏になると、友人たちとビールや食べ物を持って、公園や湖沿いにピクニックに出かけるのですが、それをしていると時々、鴨川で友人とチューハイ片手に語り合ったことを懐かしく思い出します◎

ここはドイツですが本当にいろんな国の人たちが住んでいる国際都市で、世界地図をぎゅっと凝縮させたような街です。3年住んでいますが、魅力が尽きず、全然飽きません。

多様なバックグラウンドを持っている人たちが住んでいる街だから、もちろんヴィーガン文化も日常生活で選択できるように配慮されています。

そんなベルリンにある、1つのヴィーガンカフェをご紹介したいと思います。

ヴィーガンケバブ屋『Vöner』

 1番に目につくのは、きっとお店の看板モンスター(?)のイラストでしょうか。私も可愛くて大好き。お店のドアもステッカーだらけ。でも結構こんな感じのお店はベルリンでは通常運転。

ベルリンには2大ファストフードというものがあります。『カリーブルスト』というソーセージにケチャップとカレーパウダー、そしてお好みでマヨネーズをかけて食べるものと、『ケバブ』です。

ケバブ屋さんが多いのは、トルコ系移民が多いことが関係しています。通常のケバブでも、もちろんお野菜たっぷりですが、牛か鳥のお肉が一緒に使われています。

『Vöner』は、お肉を一切使わないヴィーガンのケバブ屋さん。ケバブのことをこちらでは『Döner』といい、お店の名前は『Vegan(ヴィーガン)+Döner(ケバブ)』を文字って『Vöner』と名付けたそうです。すべてのメニューで、もちろんお肉と乳製品を扱っていません。

東側にあるこのお店。ベルリンに移住した1年目、ドイツ人ファミリーの家に言語と文化の勉強をかねてホームステイしていたのですが、このご近所に住んでました。ホストママに『ちょっとタトゥとか髪の毛が派手な人とかいて怖いかもしれないけれど、美味しいから是非行ってみて!』とおすすめされて、初めて行ったのがもう3年前。本当に美味しくて、それ以来大好きなお店の1つです。

当時もタトゥや髪の毛の色が派手な人に関して、偏見は一切なかったのですが(タトゥはしていませんが、学生時代自分も髪色がピンクだったり青だったりしていたので苦笑)、ベルリンは本当に気にしない、その人がしたいように、そのままの姿で生活しているように感じます。驚いたのは、現地の幼稚園の先生も、ゴリゴリにタトゥが入っていたり、夏はキャミで出勤していたり、小学校には大きな輪っかのピアスが空いてる先生もいました。それでも、全く問題がないんです。仕事はもちろんしっかりしているし、みんな口を揃えて言っていたのは『自分らしくいることが大切だから』。ちょっと話がずれましたが、これが私がベルリンを好きな理由の1つです。

さて、ヴィーガンケバブのお話に戻りましょう!お姉さんに、『Dönerを1つ!』とお願いします。そうすると、このカウンターですぐに作ってくれます。

お肉の代わりに、大豆タンパク質、野菜、スパイスやハーブなどをミックスしたもので代用しています。ちょっと上の写真が見にくいかもしれませんが、本物のケバブのように回転するロースターにセットされていて、くるくる回っています。かわいい。笑

ソースは、『豆乳ヨーグルトとハーブ』・『ごまペーストとニンニク』・『チリトマト』・『ピーナッツソース』の4種類から選べます。私は、『豆乳ヨーグルトとハーブ』をチョイス。

カウンターには、お店のショップカードと、お持ち帰り自由のステッカー。そして小さくてかわいい缶バッチは1ユーロ。ちょっとしたベルリン土産にもおすすめです。このキャラクター、見れば見るほど愛くるしい。

さてお姉さんが持ってきてくれた完成したヴィーガンケバブは、こちら!!

溢れんばかりの、今にもこぼれ落ちそうな野菜たち!いつも食べるのが難しくて、フォークとナイフを店員さんにもらうことができますが、結局一生懸命かぶりつくスタイルに落ち着きます。笑 ヴィーガンミートも、言われなければわからないくらい味もしっかりしているし、ボリューミー。1つ食べ終わる頃には、本当にお腹いっぱいで幸せな気持ちになります。

今日は友人と、開店時間ちょうどの12時にきましたが、どんどんお客さんは増え、食べ終わる頃には店内は満員に。お客さんは、外の席で愛犬とゆっくり食べている人、PCを持って集中している人、友達とおしゃべりする人、様々。そして人種もファッションも様々。店内に常備されている雑誌やフライヤーも、ヴィーガンに関するものはもちろん、政治やフェミニズムに関するものなど、自由について考える素材がたくさん。

太陽のエネルギーをたくさん浴びた生き生きとしたヴィーガンケバブを頬張りながら、いつも来るたびに“世界”について考えてしまう、不思議な空間です。

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『Vöner』

Address : Boxhagener Str. 56, 10245 Berlin Germany

URL:https://www.facebook.com/Voener/
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西伊豆の小さな限界集落出身。交通機関もない、1番近いお店まで車で1時間。とにかく大自然しかない小さな集落で、紙とペンと空想で無限大に遊べることが、この上ない娯楽で贅沢でした。

2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業。その後、同大学マンガ学科研究室にて副手を3年間務めながらイラストレーターとしての仕事を少しずつ増やしていき、2015年からフリーランスに。居場所を探して旅するように生きていたらベルリンに辿り着き、2016年の夏から移住。

例えば、私のように小さい集落で暮らしている子が、そこから旅立つ時期を迎えたときに、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』って気づけるようなものを残していけたら、最高だなと思いながら絵と文章をかいています。

Portfolio site : http://kiyonosaito.com/

instagram : https://www.instagram.com/kikiiiiiiy/

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