「何食べればいいの?」ベジタリアン留学生が困る3つのこと

2月から始まったNPO法人日本ヴィーガンコミュニティ代表の工藤柊さんの連載!
今回は第6回目です!

「何食べればいいの?」ベジタリアン留学生が困る3つのこと

Hello Vegan!
みなさんこんにちは。ヴィーガンライフを2年と少し実践している大学生、工藤柊(@itllbedark)です。普段はNPO法人日本ヴィーガンコミュニティの代表を勤めながら、ライターとして活動しています。

僕が通っている神戸大学には、留学生が年間で1,300名ほど在籍していて、留学生と交流する機会は多くあります。僕自身もヴィーガンを実践しているということもあり、ベジタリアンやヴィーガンを実践している留学生と関わる機会がありました。そこで目の当たりにしたのは、ベジタリアンの留学生が日本で生活する上で、困ることが多くあるということです。

今回の記事では、実際に現役大学生としてベジタリアンの留学生と関わってみて感じた、ベジタリアン留学生が困る3つのこと、そしてその困りごとの解決策をご紹介したいと思います。

ベジタリアン・ヴィーガンとは


みなさん、ベジタリアンやヴィーガンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。簡単に説明すると、ベジタリアンとは、お肉や魚介類を食べない人やそのライフスタイルのことを言います。そして、ヴィーガンは、お肉や魚介類に加えて、卵や乳製品などの動物性食品全般を避ける人やライフスタイルのことです。また、ヴィーガンは食事のみではなく、毛皮やファーなどのファッションの領域においても動物を利用した商品の消費を避ける場合もあります。

ベジタリアンやヴィーガンを実践する人は、イギリスやアメリカ、ドイツなどの先進諸国を中心に増加しており、イギリスでは160万人以上がベジタリアンかヴィーガンを実践しているそうです。ベジタリアンやヴィーガンを実践するのは、動物愛護や環境保全、自身の健康など、人によってさまざまな理由があります。

このように、日本ではまだマイノリティであるベジタリアンやヴィーガンですが、他の多くの先進諸国ではその人口は増加しています。そのため、日本の大学に滞在する留学生の中にも、ベジタリアンの方が高確率でいるのです。

ベジタリアンの留学生の困りごと


神戸大学に入学してすぐに、大学食堂にヴィーガンメニューを導入する活動を開始したところ、ベジタリアンやヴィーガンの留学生が協力してくれることになりました。そこで出会った留学生の仲間とともに活動していたのですが、やはり一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、彼女たちが困っている姿を見る機会も増えていきます。

ここからは、僕が実際に目の当たりにした、ベジタリアンの留学生が困っていたことの中から、3つを抽出して紹介していきたいと思います。

ベジ商品がわからない


まず1つめの困りごとは、ベジタリアンやヴィーガンでも食べられる、動物性食材を使っていない商品かどうかわからないということです。もっとも印象に残っているシーンがあります。それは、日本語の話せないヴィーガンの留学生が、コンビニのお菓子コーナーにある商品の裏側に書かれている原材料名を、グーグル翻訳して確認した結果、商品棚に並ぶ商品全て食べられないものでとても残念そうな顔をしていた場面です。

彼女の母国であるドイツでは、ヴィーガンやベジタリアンの商品にはマークが付いていることがほとんどで、コンビニやスーパーの商品選びに困ることはないのです。僕がベルリンに行った時にも、ベジタリアン・ヴィーガンの対応商品の多さや、そこにマークがついている便利さに驚いた経験があります。

日本ではまだコンビニやスーパーで購入できるベジタリアン商品は少ないですが、ネット上で購入できる通販サイトでなら購入できるものは多いです。通販サイトで購入する場合は、以前に僕がヴィーガン・ベジタリアン商品を扱うオンラインショップをまとめた記事があるので、参考にしてみてください。
【ヴィーガンの通販サイト5選】ネットで購入できるベジタリアンショップ

対応飲食店が少ない


ベジタリアンやヴィーガンの留学生が困ることの2つめは、ベジタリアンやヴィーガンに対応した飲食店が少ないということです。この対応飲食店が少ないという問題は、留学生に限った話ではなく、日本で暮らすベジタリアンやヴィーガンにも当てはまります。僕が住んでいる神戸だけを例にあげても、5店舗ほどしかヴィーガンのお店はありません。

しかし、東京や京都はじめ、主要都市には、ヴィーガンやベジタリアンの飲食店はある可能性が非常に高いです。Google mapで「vegan」や「vegetarian」で検索するのも一つですが、今回はvegewelというサービスを紹介します。このサービスでは、ベジタリアンやヴィーガンに特化して近くの飲食店を検索することができるので、ぜひ使ってみてください。
Vegewel公式サイト

言葉の意味が伝わらない


最後の一つは、ヴィーガンやベジタリアンという言葉の認知度や理解度が日本ではまだ低いため、言葉の意味が伝わらないという課題です。僕が2年間ヴィーガンを実践している中でも、牛乳を飲まないと伝えてもバターは別物と思っている人が多いことなど、困ることは多くあります。

留学生をはじめ、日本語を流暢に話せない訪日外国人にとって、動物性を全て食べないことを伝えることは難しいことです。僕たち日本人の、特に飲食に関わる人たちのベジタリアンやヴィーガンの認知度を高めていくことが必要だと感じています。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回の記事では、僕が実際に目にした、ベジタリアンやヴィーガンの留学生が困っていたこと3つを紹介しました。しかし、今回の記事で紹介したもの以外にも、ベジタリアンやヴィーガンの留学生が困ることは想像以上にあります。

留学生の受け入れ体制はもちろん、訪日外国人の観光や生活がより良いものになるよう、一人ひとりの個人、企業、行政など、さまざまなセクターが協力していく必要があると考えています。僕は、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティの代表として、民間セクターを盛り上げ、日本を誰もがヴィーガンを実践できる“Hello Vegan!”な社会にすべくこれからも活動していきたいと思います。

では!


工藤柊/kudo shu

高校3年にぺちゃんこの猫をきっかけにヴィーガンへ。神戸大学入学後、誰もがヴィーガンを実践できる”Hello Vegan!”な社会を目指して、大学食堂へのヴィーガンメニュー導入、ヴィーガンカフェの店長などの活動を行う。2018年大学を休学し、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティを創設。自身のブログを始め、ライターとしても情報発信を行う。

ブログ「そうは言っても工藤さん」:http://kudoshu07.com/

ツイッター:https://twitter.com/itllbedark

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティHP:https://hellovegan.jp/

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