その国で生活していくってどういうことだろう? 現地の人に1番近い、”オペア留学”とは。

こんにちは、べジィ編集部です。今回は、ドイツに在住のイラストレーター・KiKiさんに、オペア留学について書いていただきました。

 

その国で生活していくってどういうことだろう?
現地の人に1番近い、”オペア留学”とは。
KiKi

 

はじめまして、ドイツ・ベルリン在住イラストレーターのKiKiと申します。
みなさん、新年明けましておめでとうございます!

今年の目標は『たくさんの新しい芽を育てること』です。みなさんの今年の目標は、何ですか?きっと新しいことを始めようと、色々と計画を立てているのではないでしょうか。

少し時をさかのぼって、私の2015年の目標は『海外の文化に触れて、自分の可能性を広げること』でした。ずっと海外留学に行きたいという想いを金銭的な理由で諦めていましたが、2014年に偶然『オペア留学』の存在を知り、『これなら、私でも行ける!』と翌年その方法で思い切ってアメリカへ旅立ちます。

それをきっかけに、紆余曲折ありましたが、現在はドイツ・ベルリンに流れ着き『海外で活躍する』という目標のもと、変わらず日々精進中です。

この記事は『オペア留学』をただオススメするものではなく、もし海外について興味を持っている人がいるのなら、旅立つ選択肢の1つとして知ってもらえたらなという想いと、自分が体験した海外文化のお裾分けが出来たらな、という想いで書いています。

オペア留学とは?

ホストファミリーの家でホームステイをしながら、主に子供達の世話・簡単な家事のお手伝いという”お仕事“で現地収入を得ながら、学費補助も得て語学学校に通うことができる国際交流プログラムです。

国によって、VISAの種類・応募要項・労働条件などは変わってきますが、基本上記の内容は同じです。(各国の条件はこちらを参考にしてみてください)

日本では、まだまだ知られていない制度ですが、欧米諸国ではとても盛んな制度です。それは文化と女性の社会進出の考え方の違いにあると思います。

例えば、アメリカでは13歳以下の子供たちだけで家に滞在させておくことは法律で禁止されており、誰かしら大人が一緒にいる必要があります。また欧米諸国では、母親が”1人の女性”としても社会で生きていくことを、周りがサポートしていく考えが自然にある印象です。

そこで多くの家庭が、彼女たちを支えるためにベビーシッターを活用していますが、現地のベビーシッターを雇うよりも、外国人を受け入れて子供達に外国の文化に触れる機会をつくったり、それが海外の若者の留学支援になるのなら、という理由でオペアを雇う家庭も多くあるのです。

魅力は語学だけではなく、その国の文化と生活にどっぷりと浸かれること!

ファミリーの中入って生活するということは、その国の文化にダイレクトに触れていくことになります。

食生活、子どもたちの学校生活やママ・パパのお仕事のこと、地域の人との関わりや活動、その国の行事など、『この国で暮らすってどういうことなんだろう?』ということが1番身近に体験出来る留学制度だと思います。

これは一般的な留学では、なかなか学ぶことができない分野なのではないでしょうか?私は2つの国でオペア留学を経験しましたが、その中での気づきを少しご紹介したいと思います。

 

〈アメリカ〉

子供達と一緒に描いた大きな絵。テーマは『行ってみたい国』!


学んだ言語:
英語

滞在先:ミネソタ州ミネアポリス

印象に残った文化:

現地の子ども達の様子:車社会のアメリカ。学校に送り届けるのも、放課後友達の家に遊びに行くのも、習い事も、車で保護者がおくり届ける必要がありました。スヌーピーに出てくるようなスクールバスも見かけましたよ(ミネソタは、スヌーピーの作者の故郷でもあります)! 11歳の男の子は、学校で他の国の言語を選んで学習する授業があり、彼は漢字の美しさに魅了され中国語を学んでいました(日本語じゃないんかい!って言いたくなりますが。苦笑)。宿題の様子も見ていましたが、どれも楽しそうに興味を持って取り組んでいる姿が印象的でした。

 

〈ドイツ〉

子供達と一緒に作った、手作り小麦粉ねんど

学んだ言語:ドイツ語

滞在先:ベルリン

印象に残った文化:クリスマスをとても大切にします。12月は毎日がクリスマスのよう!聖人ニコラウスというサンタ以外にプレゼントをくれる人がいたり、日本では知られていない行事がたくさんあります。

現地の子ども達の様子:とにかく自由気まま!夏には、真っ裸になって走り回る子ども達をよく見かけます。もちろん、保護者の同伴は必須ですが、アメリカよりも子供たちを自然にさせている印象を受けました。また、学校では『自分の意見をいうこと。物事に対して批判ができるようになること』を重点に教えられます。これはドイツという国の歴史に関係した教育ですが、その姿を見てとても大切なことだと感じました。時々、子供達に言い負かされそうになったりもしながら、私自身も『自分を主張する』ということが鍛えられた毎日でした。

 

もちろん、大変なこともたくさんありました。
2つの国で共通して難しかったことは、”1つの家庭に入って、家族の一員として生活し、子供の世話をすること”。この留学の魅力でもある部分ですが、言語と文化が違う人たちが共に生活をするということは、もちろん時にすれ違いや誤解を生みます。

しかし、その中でとても大きな学びを得ました。
様々な国のステレオタイプというものが紹介されていて、『この国はこういう文化だから、こうしなくては』と身構えていた部分がありました。しかし実際に共に生活をしてみて、一人一人を見つめれば、個性は無限大にあり、全ての人にそれが適応される訳ではないということ。私たちの国・日本でも、『日本人はこういう人たちだ』と言われていても、すべての人がそうとは限りませんよね。国単位ではなく、人単位で考えて接していくことが大切だと学びました。

海の向こうの遠い世界のことは、実際に見て触れてみないと実感できない出来事ばかりです。第三者の目を介して届けられた情報と、自分の目で見た世界は、また感じ方も違うかもしれません。
機会があれば、ぜひあなたの目でも見て欲しいです。

 

オペア留学を終えたあとは?

この経験の活用法は、人それぞれ。学んだ語学で現地の仕事に挑戦してみたり、大学に進学したり、日本に戻って何かを始めてみたり。自分次第で、カスタマイズして行くことが可能です。

でもそれはオペア留学に限らず、人生のいろんな場面の出来事が『自分次第』だと思います。
この情報が、あなたの何かの行動を起こすきっかけになることを祈って。

〈プロフィール〉

KiKi

西伊豆の小さな村出身。 2012年京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科副手を3年間務めながら、フリーのイラストレーターとして活動。カラフルな色合いのイラストを得意とし、独自の世界観を描いている。2016年夏より、『オペア留学制度』を利用してドイツ・ベルリンに滞在。2018年夏、アーティストvisaを取得。引き続きベルリンを拠点にイラストレーターと、自身の経験や海外の情報などを発信するライターとしても活動している。

ポートフォリオサイト : http://kiyonosaito.com/

Instagram : @kikiiiiiiy

※ドイツ大使館公式WEBマガジン『YOUNG GERMANY』にてオペア留学の記事を連載しています。http://young-germany.jp/author/kiki/

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