【ヴィーガン発祥の地イギリス】人口や飲食店などベジタリアン事情は?

2月から始まったNPO法人日本ヴィーガンコミュニティ代表の工藤柊さんの連載!
今回は第5回目です!

【ヴィーガン発祥の地イギリス】人口や飲食店などベジタリアン事情は?


Hello Vegan!

みなさんこんにちは。ヴィーガンライフを2年と少し実践している大学生、工藤柊(@itllbedark)です。普段はNPO法人日本ヴィーガンコミュニティの代表を勤めながら、ライターとして活動しています。

最近、日本でも話題に上がるようになってきたベジタリアンやヴィーガンという言葉。実は、どちらの言葉もイギリスで生まれたものです。ヴィーガンという思想、ライフスタイルが生まれたのは、1944年と75年前に出来たばかりのものだといいます。

今回の記事では、2019年4月にイギリスへ訪れた僕が体感した実際のイギリスのヴィーガン事情を、歴史や人口、スーパーや飲食店での対応についてご紹介します。ベジタリアンやヴィーガンの人はもちろん、これからイギリスへ行こうと思っている方はぜひご覧ください。

ヴィーガンとは?


ベジタリアンという言葉は聞いたことがあっても、ヴィーガンという言葉を聞いたことがない方はまだ多いと思います。お肉や魚介類を食べないベジタリアンの中でも、最も制限のあるライフスタイルがヴィーガンです。ヴィーガンを実践する方は、お肉や魚介類に加え、卵や乳製品などの動物性食品を避けます。また、食事のみではなく、毛皮やファーなどのファッションの領域においても動物を利用した商品の消費を避ける場合もあるのです。

ヴィーガンやベジタリアンを実践する方には、動物愛護や環境保全、自身の健康など、さまざまな理由があります。もともとは、ヴィーガニズム(veganism)という、動物を利用することに反対する主義を実践する方や、そのライフスタイルを指した言葉でしたが、現在はその動物製品を避けるライフスタイルを呼ぶことが多いです。

イギリスのヴィーガン事情


ベジタリアンやヴィーガンの発祥の地は、イギリスです。ここからは、イギリスでヴィーガンが生まれた歴史、現在のベジタリアン・ヴィーガン人口や飲食店やスーパーの対応など、ヴィーガン事情をご紹介していきます。

ヴィーガン発祥の歴史


イギリスでは、1847年にイギリスベジタリアン協会が創設されました。当時の会員数は130名ほどでしたが、年々会員数が増加し、ベジタリアンマークの普及活動や、なんと活動家ガンジーがスピーチを行うほど拡大しました。

そして時代は進み、畜産業では経済合理性を追求した工場畜産という方式が取り入れられるようになります。その工場畜産という方式での、畜産動物の非倫理的な扱いに反対すべく、ベジタリアン協会のメンバー数名が立ち上がり、1944年11月1日にイギリスヴィーガン協会が創設されました。ベジタリアン(vegetarian)という言葉から発展させ、ヴィーガン(vegan)という概念を作り出し、今ではヨーロッパ、アメリカなどの先進諸国に広く普及しています。

イギリスのベジタリアン人口と割合


ベジタリアンやヴィーガン発祥の地であるイギリスでは、どれだけの人がそのライフスタイルを実践しているのでしょうか。2016年のデータによると、イギリスではベジタリアンとヴィーガンを実践する人を合わせると、168万人もの人数になるということです。この人数は、現在のイギリス人口の25%以上の数字です。4人に1人はベジタリアンとは、日本にいては想像できない社会となっていますね。

ベジタリアン人口の増加に伴って、対応商品や飲食店の市場も膨らんできています。近年、訪日外国人が増えてきている日本にとっても、無視できる人口ではないので、ベジタリアンやヴィーガンへの対応を進めていくことが必要です。
(BBCニュース:https://www.bbc.com/news/business-44488051

飲食店やスーパーなどの対応


今回、僕がイギリスのロンドンでの滞在中、外食で困ったことは全くありませんでした。街には、ヴィーガン専門の飲食店や、一般のカフェにもヴィーガン対応メニューがあるなど、ロンドンは噂通りの非常にヴィーガンフレンドリーな都市です。滞在中の食事についての詳細は、僕のブログ「そうは言っても工藤さん」に投稿しているので、興味がある方はご覧ください。

【9食】ロンドンで食べたヴィーガン料理。おすすめレストランを紹介!

上の記事でも紹介していますが、日本でもお馴染みのスターバックスコーヒーでも、ヴィーガン対応メニューが販売されていました。僕が食べたのはブリトーでしたが、スイーツまでがケースに並んでいたのです。店員さんに聞いたところ「ヴィーガンメニューの販売が開始されたのは2年前」とのこと。

他にもヴィーガンのバーガーやホットドックなど、日本では滅多に食べられないものを味わうことができました。また、コンビニやスーパーにはベジタリアンやヴィーガンマークがついた商品が並んでおり、ヴィーガンやベジタリアンとしてロンドンで暮らしていく上で、外食に困ることはほとんどないと言えるでしょう。

まとめ


いかがだったでしょうか。今回は、イギリスでのベジタリアンやヴィーガン事情や、その歴史についてご紹介しました。さすがはヴィーガン発祥の地イギリス、ヴィーガンやベジタリアンとして生活することに困ることは、ほとんどないように思います。

日本でも、イギリスのように誰もがヴィーガンを実践できる“Hello Vegan!”な社会を実現するために、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティの活動をメンバーと共に頑張りたいと気持ちを新たにすることが出来たロンドン観光でした。

それでは、また!


工藤柊/kudo shu

高校3年にぺちゃんこの猫をきっかけにヴィーガンへ。神戸大学入学後、誰もがヴィーガンを実践できる”Hello Vegan!”な社会を目指して、大学食堂へのヴィーガンメニュー導入、ヴィーガンカフェの店長などの活動を行う。2018年大学を休学し、NPO法人日本ヴィーガンコミュニティを創設。自身のブログを始め、ライターとしても情報発信を行う。

ブログ「そうは言っても工藤さん」:http://kudoshu07.com/

ツイッター:https://twitter.com/itllbedark

NPO法人日本ヴィーガンコミュニティHP:https://hellovegan.jp/

Jamie’s Food Revolution イギリス発!ジェイミーオリヴァーの食革命 Vol.3

写真/David Loftus  取材/デルガド智子 雑誌「veggy(ベジィ)」 Vol.53 掲載

*ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)*

1975年、イギリス・エセックス生まれ。伝統的なイギリス料理を得意とする。数々のテレビ料理番組に出演し一躍イギリスの有名シェフの一人となる。ベストセラーのレシピ本も多数。2003年にはイギリス女王陛下より飲食産業における功績を認められ大英帝国勲章MBEを受賞。2005年よりイギリス国内の学校給食改善キャンペーンに取り組んでおり、大きな成果をあげている。2012年には「子ども達に食の教育を(原題:Teach every chaild about food)」と題した講演でTED Prizeを受賞。

 

砂糖税導入キャンペーン活動を通して

これまで行ってきた砂糖税導入に対する活動で一番大切なことは、税制導入そのものよりも、この活動を通して訴えかけるメッセージだというジェイミー。「気づきが大切だ。自分の子供たちがどのようなものを食べ、どれだけの砂糖を不健康に摂取しているのか、気がつくように目を向けさせることが重要なんだ」と語る。

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