世界で注目されるローフーディスト — ジェニファー・コーンブリート

ローフードとは、Raw(生の)Food(食べ物)のことをいいます。今回は美しく手軽なレシピで人気を集めるジェニファーさんに、 ローフーディストである「セサミ・キッチン」の清水さんがインタビューしてくれました。

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PROFILE
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Jennifer Cornbleet
ジェニファー・コーンブリート
世界的にも知名度の高いローフードシェフ及びインストラクターであり、米国全土にわたり、講演、料理教室、ワークショップを行いながらコンサルタントとしても活躍。また、カリフォルニア北部フォートブラッグにある、ローフードシェフの養成校リビング・ライト・カリナリー・アート・インスティトュートでもインストラクターとして世界各国からの多くの生徒を指導。ジェニファーの初のレシピ本、『Raw Food Made Easy for 1 or 2 People』は既に10万部を突破。本のほかにもDVD『 Raw Food Made Easy』にもホスト出演。ジェニファーの二冊目のレシピ集である『 Raw For Dessert 』は2009年8月に出版された。
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Interviewer PROFILE
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清水志麻
(米国Living Light Culinary Art Institute公認シェフ&インストラクター/公認グルメシェフ&ローフード栄養学インストラクター)
「食べ物・体・心」の不思議な関係に気付いて以来、ヘルシー&デリシャスを日々追求。米国でローフードを学んだ後にタイのRAWカフェにて7ヶ月間シェフとして働く。現在はその経験を活かし、ローフードをより多くの人に楽しんでもらえるよう情報発信をしながら、アジアの風土に馴染んだローフード開発がこれからのプロジェクト。
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今回は美しく手軽なレシピで人気を集めるジェニファーさんに、 ローフーディストである「セサミ・キッチン」の清水さんがインタビューしてくれました。

ジェニファーさん、『 Raw For Dessert 』の出版おめでとうございます。

ありがとうございます。この本の作成には2年という歳月をかけたので、やっと皆様に私のレシピを紹介できるのがとてもうれしいの。出版までのはじめの1年は企画とアイディアまとめに費やし、2年目は実際に全てのレシピを試しながらの最終調整。とても、細かい作業が多く大変なこともあったけど、私自身デザートが大好きなので、全く苦にはならなかったわ。

一冊目の『Raw Food Made Easy for 1 or 2 People』は健康を意識する人々の間で大変人気があったことは聞いていますが、このたびはどのような想いで二冊目を出版することにしたのでしょうか?

一冊目を書いたときには、誰もが家庭で簡単にそしてすぐにできるローフード・レシピの紹介がしたくて出版に踏み切ったの。実は今回のデザート・レシピも同じ思いで書いたの。みんな誰しもデザートが大好きじゃないかしら? だからこそ誰でも簡単にできるローデザートのレシピ集を作りたかったの。全てのレシピが本当にとっても簡単なのよ。前回のレシピ集に比べるとややグルメな要素が入ってきてはいるけど、それでもどのレシピも30分以内にできるものばかりなのよ。

ところで、ジェニファーさんのレシピではディハイドレーターを使っていないですよね。それには何か理由があるのですか?

理由はいたってシンプルよ。ディハイドレーターを使うと30分以上かかっちゃうからなの(笑)。私自身、クラッカーやラップの生地を作るのにディハイドレーターを使うことがあるけど、まだまだ多くの人がディハイドレーターを持っていないでしょう? だからこそあえて私の本のレシピでは使わないようにしているの。それ以外でレシピを作るときに意識したのは、なんといっても材料ね。手軽な値段で、どこのスーパーマーケット(米国内)でも手に入れられる食材で作れるレシピに仕立てたのがポイントよ。

家にある道具だけでこんなにも多くのレシピが作れちゃうなんて本当にすごいですよね。しかも全てのレシピが砂糖と小麦粉を使っていないなんて、信じられません。

そうなのよ! 今回のレシピ集では、思いつく限りほとんどのデザート・レシピを網羅したつもりよ。ケーキ、パイ、プリン、アイスクリームetc……。これだけあれば、もう市販されているデザートを買わなくて済むから健康的な選択ができるでしょ!

いつもジェニファーさんは甘味料には何を一番よく使いますか?

デーツなどできるだけ自然の甘味料を使うようにしているわ。アガベネクターを使うことがあっても可能な限り少量に抑えているのよ。普段はだいたい大さじ2~3杯、多くても60 mlくらいに抑えているわ。

減量を考えている人にも、ローのデザートをお奨めしますか?

場合によるわ。その人が毎日主に緑の生野菜を食べて普段から糖分の低い食事のスタイルをとっているのならば、その答えは「ノー」ね。でもその人が普段から市販の白砂糖と白い小麦粉を使ったデザートを食べている人ならば、ローデザートへの置き換えには「イエス」と言えるわ。私のレシピ自体は健康的なオプションであるとは言えるけれど、決してローカロリーではないの。だからカロリーを気にしている人には、その点はとても注意しているのよ。

ジェニファーさんは毎日どんなローフードを食べているのですか?

私は100%ローじゃないのよ。時々加熱した豆類やキヌアをサラダと一緒に食べることもあるわ。でももし私が100%ローな食事をしたのならば、まず朝は季節の緑野菜をたっぷり使ったグリーンスムージーね。スムージーの材料は季節ごとに変わるし、体調にも合わせるようにしているの。たんぱく質をしっかり取りたいときには、スピルリナやヘンプシード、そしてフラックスシードもスムージーに入れるわね。ランチは大盛りのサラダにアボガド、そしてシード類やナッツパテを添えてね。それにグリーンスムージーをプラスするときもあるわ。私って、夕食にもグリーンスムージーを作っちゃうの。レタスで野菜巻きを作ってそれと一緒にナッツのディップやスプラウトも一緒に食べちゃうわ。それでも物足りないときにはケールサラダをプラスしちゃうかな。 ザッとこんな感じよ。

ジェニファーさんからアジアのローフードファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ここ数年、アジアからアメリカへローフードを学びに来る生徒さんが増えてきていて、私もとっても嬉しく思っています。私が教えてきたリビング・ライトでの授業でも、中国、シンガポールやそのほか多くのアジアの国々、そして特に日本からは毎回多くの生徒さんを迎え、指導させていただきました。私はアジアの文化に詳しくはないのですが、私の受ける印象としては皆さんの食文化にローフードは抵抗なく溶け込んでいるような気がします。アジアからの生徒の皆さんはとっても興味を持って熱心にローフードを学んでくれるのです。私が思うに、アジアの料理は目の料理と言われるように、視覚的にアピールしてくるものが多いと思うのです。その点から説明をすると、ローフードは色鮮やかで美しい料理に仕上げることができるので、アジアの食文化に馴染むのではないでしょうか。私自身、“ロー味噌汁”、“ズッキーニの坦々麺もどき”、“寿司ロール”などのアジア料理のレシピをつくりましたが、ローとアジア風味のコンビネーションはとっても楽しめると思いますし、アジアでもローフードはさらに注目されるようになると思っています。また多くのアジア人は乳糖不耐症の素因のある方が大半を占めていると聞いています。ですからより多くのアジアの方に、乳製品も白い小麦粉も白いお砂糖も使われていない、ローフードのデザートを試していただきたいですね。そんな思いを込めて私のデザートレシピを楽しんできただければと思っています。 志 今日は本当にありがとうございました。

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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.10より抜粋

ローフード界のスーパーヒーロー – デヴィッド・ウルフ

ローフードとは、Raw(生の)Food(食べ物)のことをいいます。沢山ある食事法の中で歴史はまだ短いローフードですが、長年続けるとどうなるのか気になるところです。 そんな中、デヴィッド・ウルフの存在は『ローフーディストの実像』であり、 ローフードをバランス良く正しく続けた結果のロールモデルと言えるでしょう。
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PROFILE
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David Wolfe
デヴィッド・ウルフ 栄養学の修士号を取得し、ナチュラルヘルス、美の栄養学、ハーブ、チョコレート、スーパーフードの専門家。『ローフード』、『スーパーフード』、『ローチョコレート』といえば、まずデヴィッド・ウルフの右に出るものはいないと言われ、23歳で100%ローフーディストになってから16年、その道を極めている彼は、『地球上で最も健康で元気な人』と言えるでしょう。
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Interviewer PROFILE
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松田すみれ/Sumire∞Matsuda
ファッション、音楽、イベント界から、ローフードに出逢って食の道へ。海外でのシェフ経験、カフェ運営を経て、現在東京に在住。ローチョコレート<cacao∞magic>を主宰するショコラティエ、ローフードシェフ、ライターとして、ローフードの素晴らしさとマジックを伝える。 http://cacaomagic.exblog.jp
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栄養が行き渡った体とスピリット、周りの人々を全て魅了する様な爽快なエナジー、頭の回転の速さを物語るボキャブラリーの多さと明晰な知識、地に足の付いた感じが一緒にいる者をリラックスさせ、ユニークさとセクシーさを同時に兼ね備えたデヴィッド。今回は彼がオーストラリア~ニュージーランド~バリでのツアーを終え、ハワイの家へ戻るトランジットの最中、インタビューに応じていただきました。

あなたにとって ローフードとは?

母なる自然によってもたらされた、48℃以上に加熱されない食物のことです。食物に含まれている水分を内包する細胞は、加熱調理によって破壊され、ダメージを受けます。人は食物を色々な方法で加熱、加工して、自然を破壊しているようなものです。自然のまま食べたらどうかな? 人間以外の全ての生き物はローフードを食べている。もし本当に自然に健康的になりたければ、ローフードを食べるのが好ましいでしょう。

あなたの食事で一番重要視している ことは何ですか?

スーパーフードです。スーパーフードは何千年もの歴史の中で、偉大なる文明を経てその知的な本質が実証されてきた食物です。ポリネシアンがノニを、中国の人々がゴジベリー(くこの実)を、インカの人々がマカを、北米とアマゾニアンがカカオを、エジプシャンがアロエベラを大切にしてきました。スーパーフードは、ビタミン、ミネラルが非常に豊富な食物で、加えて抗酸化性、オメガ3、脂肪酸、完全たんぱく質などが含まれます。スーパーフードから完全たんぱく質を摂取することができるので、動物から命を奪う必要もなく、とても倫理に叶っています。現在人々が食べているものは、栄養の点において中身が空っぽであるのに対して、スーパーフードは栄養素に富み、また「マナ=気」と言われるエネルギー源も豊富に含んでいます。

人々が食べる理由

長年ローフーディストでいると健康のバランスが取れ、代謝システムの効率が良くなってあまり食べずに済むようになります。ミネラルが欠如すると、体内の血糖値が安定せず、そのバランスを取る為に何かを食べなくてはならなくなります。食べたくなるのは感情的な理由や社交的な理由を超えて、単純に血糖値の問題なのです。食べる目的はカロリーの摂取ではなく、栄養の摂取です。そしてローであるということは、食物に栄養素が豊富であるということ。それを私は実践しています。

ローフードを始めたキッカケ

『フィット・フォー・ライフ / ハーヴィー&マリリン・ダイアモンド著)』で、ローフードというものを知り、初めて「ローフーディスト」という言葉を目にしました。そしてローフードを70〜80%実践し、23歳頃から100%ローフーディストになりました。それからもう16年になります。ローフードには加熱食に比べてとても強いエナジーがあります。植物界、きのこ界、そして動物界からも何かを摂取するという様に、バランスには十分気をつけて下さい。私は39歳ですが、もう動物界からのものはほとんど必要ありません。もし私が2歳なら、ヤギのミルクなども飲む必要があると思います。子供の頃はしっかりした体を作るために、動物界のエナジーも必要です。食事は人生の全体像で見る事が重要です。私はその全体像から、皆さんが自分自身でより安全に健康に近づける様にガイドできればと思っています。 日本にも、オーガニックでハイクォリティな素晴らしいフルーツや野菜が沢山あると思います。まだ私は日本の食事情を良く知りませんが、きっと沢山の発見ができると確信しています。日本はプロバイオティックや酵素についての研究が世界で最先端と言われています。日本の研究が世界をリードしているのです。特に酵素はローフードを始め、若さ、消化、老廃物、癒しといった面でも重要ですね。その最高の技術が日本にはあるのです。本当に素晴らしいことですね。

世界中を旅して、食物を栄養学の観点から研究し、人々が美しく健康な生活を送れる様に有益な知識と情報を伝えるデヴィッド・ウルフ。アメリカでは16年前に2軒だったローフードレストランが、現在150軒になるまで、1800もの講演や教室を開き、ローフードの素晴らしさと価値を伝えてきました。(2010年時点)

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雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.10より抜粋

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