オーガニック・ワインを選ぶべき理由

オーガニック(ビオ)・ワインとビオディナミの違いとは?

近年のオーガニック・ブームで、オーガニック・ワインの需要が世界中で高まっていますが、そもそもオーガニック・ワインと呼ぶには、大きく以下の二つどちらかの農法でブドウを栽培しているかどうかがポイントになります。

1.ビオ(Bio):畑で3年以上無農薬・無科学肥料、殺虫剤不使用。

2.ビオディナミ(Biodynamie):無農薬、無化学肥料、殺虫剤不使用、さらに天体の動きを取り入れたシュタイナーが提唱した自然農法であり循環型農法。

人智学者のシュタイナーは人間の体と同じように、大地も天体の影響を受けると考え、太陽・月・惑星・地球の動きと調和したバイオダイナミック農法(フランス語でビオディナミ)を考案しました。フランスやドイツ、スイスなどでは、天体のリズムを考察し、各植物に適した種まきの日、耕す日、などを細かく記したバイオダイナミック・カレンダーが普及しています。近年はいわゆるオーガニック農法よりも、持続可能かつ生物多様性保護にもつながるバイオダイナミック農法の人気が高まっているようです。私も選べるならば、単にBIOではなくビオディナミを選ぶようにします。

ワインとチョコレートは相性がいい!?

近年話題の抗酸化力の高いスーパーフードの代表として知られるカカオ。最近はカカオ率の高いヘルシーなチョコレートが人気ですが、私は程よい甘さやクリーミーさのあるローチョコレートやローケーキにたっぷりフルーツを添えて、ワインと一緒にいただくのが好きです。チョコレートは加工されればされるほど、抗酸化力が減少しますから、健康のために美味しくいただくなら、私はローチョコレートがベストだと思っています。ギルトフリーなローチョコレートやローケーキであれば、カカオ以外の抗酸化作用の高いスーパーフードも沢山ブレンドできます。

特に赤ワインには抗酸化物質であるポフェノールが豊富なので、赤ワインとカカオの組み合わせはより高い抗酸化作用が期待できるようですよ。

もしあなたが毎日1〜2杯のワインを嗜むのが日課であれば、特に赤ワインは、肥満や心血管疾患のリスクの減少など、多くのベネフィットが期待されているので、あまり罪悪感を感じる必要はありませんが、これはちゃんとした製法のオーガニックのワインを選んだケースのみ当てはまると、アメリカの著名なホリスティック医師であるDr.Axeも言及しています。

亜硫酸塩は本当に避けるべきなの?

そのブドウがどんな農法で作られているかも重要ですが、最小限の酸化防止剤(亜硫酸塩)を含むワインなのかどうかも重要です。

最近、オーガニック・ワインが二日酔いになりにくいと言って選ばれる理由の一つに、亜硫酸塩の量が少ないから、という話があります。でもそもそもブドウの皮には亜硫酸塩が自然に含まれていて、これは例えば玉ねぎやニンニクといった野菜にも含まれている天然成分なのです。要するにワインを発酵させる過程で生まれる副産物でもありますから、すべてのワインには多かれ少なかれ亜硫酸塩が含まれているのです。要するに100%亜硫酸塩を含まないワインはありません。自然派ワインなどで「亜硫酸塩を含まない」というラベルの付いたワインでも、10 mg / L以下の亜硫酸塩を含んでいます。

それが現代では必要以上に多量の亜硫酸塩が添加されていて、それが問題視されるようになり、これを避ける為にオーガニック・ワインを選ぶ人々は確実に世界で増加しています。

アメリカのワイナリーでの出来事

以前、アメリカのワイナリーを視察に行った時のことです。オーガニック・ワインを製造しているワイナリーが、1000円以下で購入できる安いワインも多く作っていたのですが、その違いを目の前でオーナーが「これが安い理由さ」と見せてくれたのです。なんとそれはオークチップを詰め込んだ大きなティーバックを入れたドラム缶でした。要するにオークの香りを単にチップでつけていただけのワインでした。その後、ちゃんとオークの樽で仕込んだものと、安いチップで香りづけしたワインの違いを味見させてくれましたが、安い方は奥深さが全くない浅い味で本当に同じワイナリーで作っているのか疑いたくなるほど別物でした!!

私自身、フランスや仏近隣諸国のワイナリーを訪れたことはありましたが、そんな光景は見たことがなかったので少しショックでした。これも文化の違いなのだと納得して気を取り直していたら、そのオーナーは「ちゃんと美味しいワインを飲みたい人、とりあえずアルコールを飲めればいい人、みんな選択は自由なんだよ」と笑って話していて、私はアメリカならではのダブルスタンダードに苦笑するしかありませんでしたが、その時に安いワインと高いワインの違いをひとつ知ることができました。

でも私自身、ワインの中でどのタイプが好きかと聞かれると、やっぱり断然ロゼ! ロゼはプロヴァンス地方の名産のひとつでもありますが、私にとっては“ヴァカンスのワイン”でもあります。

 昔パリに住んでいた頃、フランス革命記念日のキャトーズジュイエ(7月14日パリ祭)から学校もお休みになるので、そのタイミングで夏でも涼しいモンブランに数泊したり、リヨンに寄り道をしながら、パリから南仏まで車で何日かかけて行ったのを思い出します。そんな南仏での道中によく飲んでいたのが軽くてフレッシュでフルーティーなロゼのワインなのです。

2019年7月10日
編集長 吉良さおり


吉良さおり
20代前半をイギリス、フランスで過ごし、プラントベース&オーガニックなライフスタイルをスタート。フランスでヨガのTTCを受けたことで、ホリスティック、スピリチュアル、自然療法を取り入れ始める。マクロビオティック、アーユルヴェーダ、ローフード、スーパーフード、薬膳など、様々な薬になる食事を実践・推奨。3児の母。

 

 

種を知る旅〜Seeds of Life〜インド発!ヴァンダナ・シヴァのオーガニック革命

インド経済を支えるコットン産業の中にも少しずつオーガニックの大きな流れができ、貧しい人々をサポートしたり、伝統工芸を支えるフェアトレードなども少数派ながら点在するインド。そんな今日の流れのキッカケは、マハトマ・ガンディの唱えた非暴力の精神からだったのでした。

Jamie’s Food Revolution イギリス発!ジェイミーオリヴァーの食革命 Vol.3

写真/David Loftus  取材/デルガド智子 雑誌「veggy(ベジィ)」 Vol.53 掲載

*ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)*

1975年、イギリス・エセックス生まれ。伝統的なイギリス料理を得意とする。数々のテレビ料理番組に出演し一躍イギリスの有名シェフの一人となる。ベストセラーのレシピ本も多数。2003年にはイギリス女王陛下より飲食産業における功績を認められ大英帝国勲章MBEを受賞。2005年よりイギリス国内の学校給食改善キャンペーンに取り組んでおり、大きな成果をあげている。2012年には「子ども達に食の教育を(原題:Teach every chaild about food)」と題した講演でTED Prizeを受賞。

 

砂糖税導入キャンペーン活動を通して

これまで行ってきた砂糖税導入に対する活動で一番大切なことは、税制導入そのものよりも、この活動を通して訴えかけるメッセージだというジェイミー。「気づきが大切だ。自分の子供たちがどのようなものを食べ、どれだけの砂糖を不健康に摂取しているのか、気がつくように目を向けさせることが重要なんだ」と語る。

Jamie’s Food Revolution イギリス発!ジェイミーオリヴァーの食革命 Vol.2

写真/David Loftus  取材/デルガド智子 雑誌「veggy(ベジィ)」 Vol.53 掲載

*ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)*

1975年、イギリス・エセックス生まれ。伝統的なイギリス料理を得意とする。数々のテレビ料理番組に出演し一躍イギリスの有名シェフの一人となる。ベストセラーのレシピ本も多数。2003年にはイギリス女王陛下より飲食産業における功績を認められ大英帝国勲章MBEを受賞。2005年よりイギリス国内の学校給食改善キャンペーンに取り組んでおり、大きな成果をあげている。2012年には「子ども達に食の教育を(原題:Teach every chaild about food)」と題した講演でTED Prizeを受賞。

 

砂糖税導入までの道のり

 学校給食が随分改善されてきたとはいえ、イギリスの子供たちの肥満問題、過体重はいまだに増加の一途を辿っている。そんな中、子供たちの将来の健康を憂い、解決策の一案としてジェイミーが導入を強く訴えるようになったのが砂糖税だ。シュガー・ラッシュの放映以降、砂糖の過剰摂取の状況がどれほど深刻なのかをより理解できたことから、早急な解決案や具体策が必要だと強く感じたという。

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