子ども達も大活躍!エコブリックの取り組み

こんにちはロンドン在住のデルガド倫子です。

今回は、ここ数年で注目度が高まっている「エコブリック」についてです。

今イギリスの教育現場ではエコブリックを作ることを通して、子ども達にプラスチック破棄問題や海洋汚染といった環境問題に関心を持ってもらうことを目指す取り組みが増えてきています。

さてこの「エコブリック」、皆さんご存知でしょうか?

私たちが普段生活する中で出る、食料品やお菓子のパッケージ、野菜や果物の包装に使われているビニール袋、その他生活用品などを買い物した時にほぼ全てについてくるプラスチック製のビニールや包装紙。このようにすでに流通し使い捨てられるだけの大量のプラスチックを有効活用することを目的とし、これらを利用して作られる「プラスチック製」リサイクルボトルのことです。

エコブリックの活用範囲は様々で、そのカラフルな色合いから壁に埋め込まれたり、子ども達の遊具の一部として使われたり、学校で使う椅子や机の一部など家具を作る材料として、まだガーデンスペースや建物を建設するときの壁の一部に使われたりなど幅広く使われています。繰り返し何度も利用できるのも特徴です。

エコブリックの作り方

エコブリックを作るのはとても簡単で、包装などに使われていたプラスチックやビニールをハサミで小さく切り刻んで、空のペットボトルに詰めるだけ。ギューっとしっかり上から押さえてボトル一杯いっぱいまでギッシリ詰め込むことがポイントです。一度作って見られるとお分かりいただけるかと思いますが、1本のボトルにかなりの量のプラスチック片を詰め込むことができます。詰め込むプラスチックですが、汚れている場合は洗って、しっかり乾燥させます。ガラスや紙類などリサイクルできるものは入れずに、プラスチックのみを入れることも重要です。硬いプラスチックと柔らかいラップやビニールなどを組み合わせてボトルに詰め込むと、しっかりと隙間なく詰め込むことができます。長い棒や枝などを使って、上からギュッギュっと押し込みながらボトルが満杯になるまでどんどん入れていき、最後にキャップを閉めるとエコブリックの出来上がりです!

エコブリックを通して環境問題に関心を持つ

出来上がったエコブリックはプラスチックに印字された色々な文字や絵柄が混ざり合ってとってもカラフル。これが何本も集まると、とても鮮やかな見た目のブリックとして活用できるのです。プラスチックが隙間なくしっかりと詰め込まれたボトルは耐久性にも優れています。

工作のような感覚で子ども達も喜んで取り組むことができるので教育現場でも取り入れられています。さらにどうしてこのような活動をするのか、ゴミを減らすにはどうしたらいいのか、プラスチックが海に流れ込むとどのようなことが起こるのか、などといった環境問題に対して子ども達自身が考えて行動できるきっかけとなる良い取り組みです。

また学校だけでなく、それぞれの家庭でも簡単に取り組むことができるのが、このエコブリックの素晴らしいところ。我が家でも子どもと一緒に家庭で出るプラスチックを集めており、少し溜まったらハサミで小さく切り刻みペットボトルにどんどん詰め込んでいます。おかげで家庭から出るゴミの量も大幅に減りました。始めてみると、今までどれほど大量のプラスチック包装を無駄にしていたかということがよく分かります。ちょっと意識してみるだけで、家庭から出るビニール袋、お菓子や食品の包装袋、ストロー、キッチンで使うラップ、セロテープなどなど周りを見渡しても日常生活でどれほどのプラスチックに囲まれているのかに改めて気付かされます。

エコブリックの用途

作られたエコブリックですが、学校などで利用される他にイギリスでは各自治体にボランティアグループがあり、そこにまとめて送ると発展途上国に寄付してくれるという活動をしているところもあります。

アフリカやアジアの国では先進国から送られてきたこのエコブリックを使って、家や学校の壁を作ったり家具を作るのに役立てられています。

エコブリックを作るのには特別な技術も道具も必要ありません。個人、学校、家庭、地域単位で今すぐ取り組める地球環境を保護する活動です。無駄なゴミを減らし、かつてはただの廃棄物だったプラスチックに新たな価値を見出すこの取り組み。もちろん普段の生活で出る無駄な包装を減らすことを目指すのが一番大切ですが、すでに生産され市場に出回っているゴミを有効活用することに意識を向けるための小さな一歩に繋がっています。

プロフィール

デルガド倫子

2001年よりイギリス在住。ロンドンの出版社勤務を経て、フリーに。書籍、ファッション雑誌、カルチャー誌、メンズ誌、ウェブサイト等に幅広い分野でイギリスからの情報を提供。趣味は旅行、読書、片付け。

種を知る旅〜Seeds of Life〜インド発!ヴァンダナ・シヴァのオーガニック革命

インド経済を支えるコットン産業の中にも少しずつオーガニックの大きな流れができ、貧しい人々をサポートしたり、伝統工芸を支えるフェアトレードなども少数派ながら点在するインド。そんな今日の流れのキッカケは、マハトマ・ガンディの唱えた非暴力の精神からだったのでした。

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