白砂糖と人工甘味料は避けましょう2

世の中色んな情報が溢れていますが、ホールフーズな食事が基本のベジィ読者であれば、やはり“天然の甘味料がなぜいいのか?”という理由は知っておきたいところですよね。まずは始めの一歩として、マクロビオティック・ウェブマガジン『IN YOU』を運営している戸田耕一郎さんに、マクロビオティック的な良い砂糖、悪い砂糖について教えて頂きました。

集中力がなくなり、短気でキレやすくなる!

低血糖が続くと、今度は血糖を上げようとするためにアドレナリンが放出されます。アドレナリンは神経伝達物質であり、興奮した時に大量に血液中に放出されるものですが、アドレナリンが出過ぎると、思力が減退し、集中力がなくなり、短気でキレやすくなると言われています。小さい頃から白砂糖のお菓子を食べ続けている子どもは落ち着きがなくキーキー泣く、または鬱になりやすいという話も聞きます。これを読んでいる皆さんの中にも、試験勉強中に白砂糖が入ったお菓子を食べると急に眠くなったりした経験があると思いますが、これらはとても無関係だとは思えません。

冷えやアレルギーの原因も人工甘味料と白砂糖!

かつて日本に砂糖が渡ってきたときは解熱剤としても使用されていたことからもわかるように、白砂糖は身体を最も冷やす食材とされています。これだけ日本で白砂糖や人工甘味料が食材に添加されている中、冷えに悩む女性が多いのは当然の現象なのかもしれません。さらにこの冷えは、婦人科系の疾患にも悪影響を及ぼします。「妊娠しやすいカラダをつくる」というクラスをやっているヨガインストラクターの友人からは「白砂糖を摂り過ぎると不妊になりやすい」「子宮や卵巣の発育不良、流産や早産の原因にもなる」「生理不順が起こりやすい」という話を聞きました。こういう話は女性だけではなく男性も知っておくべきでしょう。さらにはアレルギーとの関係も指摘されています。白砂糖の摂り過ぎは腸内でカンジタという菌を増やし、アトピーをはじめとしたアレルギー疾患を悪化させる原因とも言われています。 最近の子供はアレルギーが多いと言われますが、実際には母体に原因がある場合がほとんどなのです。

白砂糖の代わりになるもの

これまで散々な言い方をしていますが、では人工甘味料や白砂糖の代わりに何を摂ればいいのでしょうか? 甘味料を利用する場合は、甜菜糖、椰子糖(ココナッツシュガー、キトゥルなど)、本みりん、甘酒(玄米甘酒など)、玄米水飴(米飴)、 ヤーコンシロップ、メープルシロップ、アガベシロップなどが良いとされています。これらの甘味料はどれも天然でGI値が低いため安心と言えるでしょう。詳しくはP34〜35を参照してください。それからこれは宣伝トークですが、私が運営している『Vege&Fork Market』というマクロビオティック指向の方が来るとかなり楽しめるマルシェが毎年開催されています。「白砂糖でないお菓子を食べてみたい」「作っている人・店を知りたい」「もっともっと詳しく聞きたい」という方がいましたらぜひ遊びに来てください。白砂糖を攻撃するようなイベントではもちろんありませんが、素敵な作り手がたくさん集まるイベントです。

血糖値の上昇を示すGI値とは?

GI値とはグリセミック指数(Glycemic Index)の略です。食事をすると、摂取したものは体内で「糖」になり血液中を流れますが、作られた糖は私たちのカラダを動かすエネルギーとなります。先にお伝えしましたが、これが急激に増えるとインシュリンというホルモンが血糖値を下げようとします。このインシュリンの分泌を抑えるためには、血糖値の上昇をゆるやかにする食事が必要となります。そこで目安となるのがこの「GI値」で、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったものです。このGI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インシュリンの分泌も抑えられるのです。

人工甘味料や白砂糖は「ジェットコースター」と言われるほど急激な反応を引き起こしますが、前述した天然性の甘味料は緩やかなものばかりなので安心です。美容や健康を気にする人々は、極力「白い食材は摂らない」と考えている人がいますが、これは精白された食材(人工的なもの)の多くがGI値比較的高いものが多いためです。例えば白米、白いパン、白砂糖などです。

こういった「砂糖の危険性」は大手メディアではあまり出てくることはありません。大手メディアは広告で成り立っているため、お菓子メーカーや清涼飲料水のメーカーを全て敵に回すことになるからです。この図式が良い方向へとシフトすることはほぼないと考え、個人が参加できるソーシャルメディアで必要な情報を取れる体制に切り替えておく他ないでしょう。こういう情報も男性よりも女性の方がよく知っている印象があり、男性はなぜか無頓着です。

アメリカで進む脱・白砂糖&人工甘味料

米・カリフォルニア州のバークリーでは、2015年1月よりソーダ(炭酸飲料)など砂糖や人工甘味料入り清涼飲料への課税が始まりました。これはいわゆる「ソーダ税」です。狙いは深刻化する肥満対策ですが、糖尿病患者などが減ることで社会的な医療コスト削減にもつながると考えられたものです。オーガニックやスローフードカルチャーが進むバークリー地区というのも、また非常に興味深いところです。我が国では大手メディアが力を持ち過ぎているため、まず考えられない施策だと感じます。

白砂糖と人工甘味料は麻薬!?

白砂糖や人工甘味料は摂れば摂るほど習慣的に甘い物が欲しくなる習慣性があり、増加欲求性、依存性潜在性があり、この性質はまさしく麻薬中毒そのものであり、既にアメリカでは“sugar toxin(砂糖毒)”と呼ばれているほど危険視されています。日本の歯医者でさえキシリトールガムを奨めていますが、日本で使用されているキシリトールの多くが遺伝子組み換えであり、流通しているガムもお菓子も常にアスパルテームなどの他の人工甘味料がセットになっています。人工甘味料に関する害の研究結果に関しても上げるとキリがありませんが、近年ボストンの婦人科病院の科学者による11年間の研究結果では、人工甘味料(アスパルテーム)を使用したダイエット飲料は、腎臓機能障害に深く関わっていることを解明しました。また、異性化糖である果糖ブドウ糖液糖(ハイフルクトース・コーンシロップ)を体内にいれると、強力な活性酸素(フリーラジカル)を大量発生させ、これは白砂糖の20〜30倍と言われ、アメリカでは使用禁止運動が広まっています。

とにかく何にでも人工甘味料や白砂糖が使用されているのが現状ですから、私たち消費者がそのデメリットを知り、伝え、生産者側の意識を変えていくことも必要だと思います。

雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.39より抜粋

白砂糖と人工甘味料は避けましょう!

世の中色んな情報が溢れていますが、ホールフーズな食事が基本のベジィ読者であれば、やはり“天然の甘味料がなぜいいのか?”という理由は知っておきたいところですよね。まずは始めの一歩として、マクロビオティック・ウェブマガジン『IN YOU』を運営している戸田耕一郎さんに、マクロビオティック的な良い砂糖、悪い砂糖について教えて頂きました。

精製された白砂糖で思考が停止する!?

甘いもの欲しさに白砂糖食品を多くとると、カラダがボーっとしたり、思考力が落ちたり、体調を崩しやすくなると“マクロビオティック”では言われています。もしあなたにこういった感覚がないならば、既にカラダが白砂糖に馴れてしまい、鈍感になっているのかも知れません。さらに風邪をひいたときに白砂糖食品(陰性のもの)を摂ると、風邪は直りにくくなります。

かくいう私は甘いものが大好きです。おまけにカラダが強烈に特定の食品を欲したときは我慢しないタイプなのでチョコレートを一枚ペロっと食べてしまうことも稀にあります。そのときは明らかにアタマがキュイーンとしてくるんですね。「おぉ、血糖値が急激に上がっているぞ!」という感覚をダイレクトに感じますが、こんな風に血糖値が急激に上がる状態は決していいとは言えません。残念ながら身のまわりには白砂糖がいたるところで使われていますので、意識しなければ過剰に摂取してしまう危険性が大いにあります。

例えば大手飲料メーカーの炭酸ジュースや缶コーヒーには一体どれくらい砂糖が入っているか、という記事(ネタ)を目にした方は少なくないでしょう。四角い白砂糖が積み上げられたその写真は強烈です。しかも白砂糖には中毒性があるので再び欲するわけです。これを毎日飲み続けることで、どれくらいカラダに悪影響を及ぼすか想像するだけでクラクラしてきます。では具体的に、なぜ白砂糖は良くないと言われるのでしょうか。

マクロビオティックが砂糖を“嫌う”理由とは?

そもそもマクロビオティックでは白砂糖を一切使いませんし、厳格に言うとサトウキビで作られたもの全般を奨めていません。精製された白砂糖は“極陰”に分類される食材であり、「体の陰陽のバランスを乱すもの」、「必要とする微量栄養素がない」、「血液を酸性にし、抵抗力を下げる」、「血糖値の数値を狂わせる」、「ビタミンB群を失わせる」というのが理由です。もっとわかりやすく言うと、「カラダを冷やす」というのも大きな理由です。本来は食事療法のひとつでもあるマクロビオティックが、カラダを冷やす要素のあるものを摂り入れるわけがありません。白砂糖のデメリットについてはマクロビオティックがどうこうというよりも、むしろ一般的な健康知識として知っておいた方がいい教養みたいなものだと私は思いますし、今後一般常識化していくと考えています。

白砂糖とは一体何なのでしょう?

そもそも白砂糖の原料はサトウキビですが、このサトウキビから実に人工的に白砂糖は作られます。まずサトウキビの茎を砕き、圧縮して甘い汁を搾り取り、それをさらに何度も加工して純粋な白い結晶になるまで精製します。この精製過程では、石灰、炭酸、亜硫酸などを使い、さらに煮詰め、不純物を取り除きます。続いてホウ酸塩や塩素等で脱色して、透明な液が出来上がります。ここから塩酸、その他の無機酸で砂糖を真っ白く漂白する行程を経て、とても食品とは言えないようなモノが完成するのです。

また、古くからサトウキビは南国で作られますが、基本的にマクロビオティックでは南国のフルーツをお勧めしていません。バナナやマンゴーなどはカラダを冷やす作用がありますから、南国は暑いため、そこへ住む人々であれば適応できますが、四季明瞭な日本はこの限りではありません。ですから四季を気にせずに摂り過ぎれば、慢性的な冷え性へとつながるのです。

人工甘味料と白砂糖で骨と歯が弱くなる!

実は近年、日本人の骨や歯がもろくなってしまったのは“白砂糖の摂り過ぎ”という説もあります。白砂糖は精製過程でミネラルやビタミンといった栄養素をことごとく失った酸性食品ですから、カラダに入れるメリットは全くありません。そもそも人間の体は弱アルカリ性なため、体内に酸性食品が入ると、それを中和するために体内のミネラルが奪われます。その中でもカルシウムが多く消費されますが、白砂糖にはほとんどカルシウムが含まれないため、 必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されます。昔から虫歯や骨が弱くなる(溶ける)と言い続けられるのはそういうことだったのです。さらに近年、イギリス歯科学会は“キシリトールやソルビトールなどの人工甘味料が歯に悪影響をおよぼし、虫歯を促進させているのではないか”という研究結果を発表し、人工甘味料全般を見直す方向で検討されているようです。

健康や美容のために人工甘味料と白砂糖をさけよう!

もう少し言いますと、糖類は体内で分解される時にビタミンB1が必要となります。ですから砂糖好きな人で日ごろからビタミンB1の摂取量が少ないと、ビタミンB1欠乏症になり、  鬱、疲労、眩暈、貧血、頭痛、浮腫、心疾患、脳疾患などの症状を引き起こしやすくなると言われています。そもそも白砂糖をはじめとした「精製されたデンプン」は、肌のメンテナンスに欠かせないといわれるビタミンB群を消耗させますから、くすみ、シワ、たるみの原因にもなり、特に女性にとっては大敵だといえます。さらに白砂糖は血中に素早く取り込まれるのが特徴で、その結果として血糖値が急激に上昇します。その際にインスリンが大量に放出され、低血糖を引き起こしやすくなります。

低血糖とは、血液中のブドウ糖が少なくなりすぎた状態を言います。血糖値の下降程度によりますが、下がりすぎると異常行動や錯乱、痙攣を起こしたりと、危険な状況を招くこともあります。慢性化すると動脈硬化を招き、高血圧、心筋梗塞・脳卒中などの原因にもなり、さらに最近はアルツハイマーや統合失調症とも関係が深いことが指摘されています。ここまでいくと“白砂糖は危険だ!”のレベルですが、そんな可能性すらあるということを知っておいて損はありません。先にお伝えした製造過程にあるとおり、これらは全て“人口甘味料”に匹敵する怖さでもあります。もちろん人工甘味料に関してはそのほとんどが遺伝子組み換えとセットであり、その害も含めて白砂糖よりもはるかに害が大きいのかもしれませんが、どちらも“避けるべき糖”として今後は認識されていくことでしょう。

雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.39より抜粋

甘い生活 — 吉良さおり veggy編集長 コラム

もうすぐ発売の『veggy』65号(2019年7月10日号)では、糖質について特集をします!
veggyの吉良編集長が考える、糖質とは?

− From Editor in Chief

甘い生活

昔はカフェでコーヒーや紅茶などを注文すると必ず砂糖を入れていましたが、20歳ぐらいでマクロビオティックを知り、その関連の本で人工甘味料や白砂糖の害毒を知り、それからは意識して避けるようになりました。まだフランスに住んでいた頃、街中のカフェでちょっとお茶をするにも人工甘味料か白砂糖のチョイスしかなかったので、小さなケースに入れたラカントをバッグに常備し、カフェに行った際はそれを使うようにしていました。そんな時、決まって友人に「それなに?」と聞かれていましたが、説明すると長くなるので、興味のありそうな人以外には「アレルギーで普通の砂糖が摂れないの」と流していましたが、後にこの自分の適当な言い訳があながち間違いではなかったと痛感したのです。そして最近はココナッツシュガー、メープルシロップ、ドライフルーツ(特にデーツ)、生の果物などの甘さが中心ですが、甘味料を変えてからは自然とコーヒーや紅茶に甘味料を入れなくなっていました。マクロビオティックでは野菜や穀物から自然な甘さを引き出すレシピも多いので、それによって本来の味覚が戻ったのだと思います。

そんな私も若いころは“カロリーゼロ”に惑わされ、人工甘味料タップリのチョコレートなどに手を出したこともあります。しかも当時はそれが体に良いと思っていたのですから、本当に無知ほど怖いものはありません。まだ糖質チェンジしていなかった当時はとにかく気分にムラがあり、アップダウンが激しく、自己中心的でいつも不機嫌だったり、飽きっぽかったり、今思うと自覚のない低血糖症やシュガーホリックだったのでは? と感じます。たまに機嫌が良いときがあると「どうしたの? 珍しいね!」と友人に言われていたほどです。食を意識しはじめてから体調はもちろん性格まで変化しましたが、その中でも糖質を変えた影響はとても大きかったと感じています。

今でこそ色んな専門家の方々が白砂糖などの危険性を訴えていますが、砂糖そのものについては既に17世紀ぐらいから世界中の良心的な専門家たちがその危険性を訴えていたようです。近年は不自然な糖があまりにも増えすぎていますが、今のところ私が避けたほうが良いと思っているのは、異性化糖、人工甘味料、白砂糖(コーヒーシュガー、三温糖などのうっすら茶色いものも全て)の3種類です。よく人工甘味料を摂るぐらいなら白砂糖の方がまだマシだと云いますし、私自身も人工甘味料だけは子供に摂らせたくないので注意していますが、加工食品やお菓子の多くには人工甘味料よりも悪質だと云われる異性化糖が入っていますから、私の知らないところで子供たちが食べている可能性は確実にあると思います。外食などではわからないことも多いので、まずできることは加工食品も含め、家中の糖を全て変えてみることです。その次は手作りのお菓子やおやつを作ってみる事。そしてなぜたった今甘いものが欲しいのか自分を観察してみる事。甘いものが欲しくなったときは何か満たされない思いがあったり、緊張を緩めたい時であったりもします。甘いものが好きではなくてもお酒が好きな男性は多いですが、これも甘いものが欲しくなるのと原因は同じですから、適度に心身をリラックスさせるために質の良いものを摂る分には何ら問題はないと思うのです。

最後に、甘い生活を送りたい方は、まず不自然な糖を避けることから始めてみましょう!


2015年2月27日
編集長 吉良さおり
veggy vol.39(2015年3月号)より抜粋

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