薬になる食べ物 — 吉良さおりveggy編集長コラム

− From Editor in Chief

薬になる食べ物

今回の特集でもある世界的なムーブメントとなっている“スーパーフード”ですが、なぜここ近年で急速に注目されるようになり、取り入れる人々やお店が増え、さらに専門家も注目し始めて様々な研究が進んでいるのでしょうか? ずっと前の号でも同じような事を書いた気がしますが、本来の自然なムーブメントには必ず集合体意識というものが関係しています。この集合体意識とは意識のネットワークであり、それは身近な家族や友人・知人から始まり、学校、会社、社会、国、地球、宇宙へと広がっていきます。この広がるという部分だけを陰陽の法則で捉えれば、拡散する力は陰性(女性性)の力です。地球が水瓶座の時代に入ってからは女性性の時代と言われていますが、これからは陰性の女性的なマインドが重要な鍵となってくるような気がします。私たちは過去の様々な歴史から、もはや陽性(男性性)で暴力的な社会や風潮は望んでいないでしょうし、そのおかげでここまで自然が何もかも崩されていったのですから、これからは癒す、育むといった女性性がテーマになって当然の様な気がします。とはいえ男性性が必要ない訳ではありません。スパイラル(渦巻き)で拡散する力は陰性(女性性)ですが、それを力強く巻き込んでいく力は陽性(男性性)ですから、どんな時も両方のバランスが健全に作用していることが最も健康的であり自然な状態だと思うのです。

そんなことから考えると、古代から“薬になる食べ物”として食べられてきたスーパーフーフードがこれほど取り沙汰されるのは、私たちが自然回帰したいという意識があるからなのでは? と感じるのです。今でこそオーガニックの食べ物も増えてきましたが、私たちはもう軍需産業(戦争)の副産物である農薬、化学肥料、枯葉剤を使用した破壊的な食べ物には正直ウンザリしているのだと思います。真に自分や地球が癒される食事は、本誌のテーマである“植物性を中心とした自然な食べ物”だと思いますが、もしあなたが毎日の食事を全て自然な食べ物に変えるのが困難であれば、必ずデトックス力のある食材やスーパーフードを何かしら取り入れることです。私に関していうと、外食を除けばほぼオーガニックの食事にすることは十分可能ですし、実際に家で食べるものは90%以上がオーガニック&植物性です。それでも外食はしますし、様々なシーンにおいて多少の毒は避けられないでしょうから、毎日スーパーフードを摂取しつつ様々なデトックス法を取り入れています。

もうオーガニックが体に良いという事は本誌veggyを手に取ってくれている皆さんであれば十分理解されていると思いますし、ベジタリアンは単に野菜(ベジタブル)を食べる人という意味ではなく、本来は “バイタル(生命力)の強いものを食べる人”だという真の意味をしっかり理解されている事と思います。そもそも古代の人々は、お肉を食べて生命力を感じることはなく、野菜を食べることでイキイキとした生命力を感じていたのですから、今こそ本来の平和でバイタリティ溢れる自分を取り戻すために、食について少し本気で考えてみてもいいのではないでしょうか。薬になる食べ物といえば、“汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ”という言葉を残した医学の父と呼ばれたヒポクラテスも、やっぱり動物性はお勧めしないベジタリアンでしたからね。



2015年4月27日
編集長 吉良さおり

veggy vol.40(2015年5月号)より抜粋

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