縄文時代はみんな“ゆるベジ”だった。– 吉良さおりveggy編集長コラム

縄文時代はみんな“ゆるベジ”だった。

 ここ最近会った方々から“縄文”というメッセージを良くいただいていたので、自分でも気になって色々と調べていたのですが、なんと世界において一度も戦争などの争い事がなかった文明は、日本の縄文時代しかないそうなのです。いわゆる武器とみられるものが縄文土器からは一切出土されていないのが理由の一つらしいのですが、精霊信仰や自然信仰が重要視されていたという平和で争いごとのない時代は、かれこれ2万年も続いたといわれています。たった今も各地で紛争が起こっている現代社会からはとても信じられないような縄文時代ですが、歴史的に争いごとの絶えない欧米ではこの縄文時代への興味がとても高いらしく、需要があるのか各国で様々な縄文関係の書物が翻訳されているそうです。

 そしてveggy読者が一番気になるのはやっぱり縄文時代の食事ですよね。貝塚などからもわかるように当時は魚介を食べていたものの、魚介や狩猟にしても毎日採れるものではないので基本的には穀類と野菜や木の実が中心で、おそらく食事の80%ぐらいはプラントベース(植物性)だったと推測されています。当時からパンの様な食べ物が焼かれていた跡が残っているようですし、おやつにはドングリや栗などをベースにしたクッキーなども食べられていたそうですから、案外モダンな食生活だったような気もします。そういえばイタリアでは栗の粉でよく焼き菓子をつくりますよね。ともかく様々な出土品から推測するかぎり、現代でいう超自然食とあまり変わらないような気もしますし、なんだかおうちでも大いに実践できそうですよね!

縄文時代の女性は
みんなシャーマンだった!

 かつてイギリスに留学していた時に興味本位でストーンサークルを見に行った事がありますが、最近になってストーンサークルが既に日本の縄文時代にあったのだと知り、この摩訶不思議な女性性を主軸にした社会についてもっと知りたくなってしまいました。傾向としては女性がピアスをしたり様々な装飾品を身につけていた跡が残っていることから、女性がとても元気な時代だったという事は明確なようです。社会の中で女性性が虐げられることなく、のびのびといかせられる環境があれば、醜い争いごとや愚かな奪い合いなんて一瞬でなくなるような気がしますよね。

 そして沢山出土されている土偶の多くが妊婦や女性を形どったものであることから、女性崇拝も伺えますが、本来の妊婦や女性は霊感・直観力が鋭く、当時はそれに加えて自然と調和して生きていたことが精神性の高さに関係していたような気がします。現代でも女性は妊娠すると、その差はあれど五感が敏感になりますよね。私自身は次男と長女の妊娠中は金属で調理した食事に耐えられなくなり、重くて洗うのが面倒でも全て土鍋で調理していました。その時に初めて土鍋フライパンも購入したぐらい、ステンレスのフライパンのエネルギーでさえ拒絶反応を起こしてしまったのです。この金属アレルギーは出産後になくなりましたが、やはりピュアな土鍋で調理をすると、確実に旨味が違うのを実感しています。そういったことからも土鍋しか使用していなかった縄文時代の人々のエネルギーは、確実に豊かなものであっただろうと感じています。


2014年2月26日
編集長 吉良さおり

雑誌veggy(ベジィ)バックナンバーVol.33より抜粋

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縄文ネイティブ

「私たちはなぜ縄文に魅かれるのか?」
自然と共生し独自の文化を開花させ、豊かで平和な社会を1万年以上維持していた世界。
現代日本と真逆ともいえる縄文の世界。
それは、ネイティブ・アメリカンやアボリジニやアフリカ、アジアにもある
ネイティブとしての共通の記憶だ。
そして日本列島にも、人びとに引き継がれてきた縄文ネイティブとしての記憶がある。
それは一見、消えてしまったように見えるが、現代の日本に形を変えながら生き続けている。
縄文とは何のつながりも見えない暮らしの中に生き続けている。
縄文土器の自然観や宗教観、山岳信仰や風習、海洋縄文人などのキーワードの中から、
私たちの持つ縄文の共通イメージを探ってゆく。
「僕らは何者で、一体どこへいけばいいのだろう?」
多くの日本人が今、悩んでいる。
本書では、陶芸家や画家、宗教家、弁護士、冒険家など、様々な人と対話し、
場所を訪れることで、縄文の精神性や美意識について考察してゆく。
縄文文化を探ることで、読者のこれからの生き方の指針になればと思っている。

縄文ネイティブ
著者/長吉秀夫
定価:本体1,500円+税
ISBN:978-4-906913-86-2
C0021
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