「新しい年をヘルシーな食生活でスタート、1月はVeganuary!」

こんにちは。ロンドン在住のデルガド倫子です。

Veggy創刊時から、ロンドントピックスを書かせていただいておりましたが、今月からWebマガジンでもコラムを執筆させていただきます。イギリス発のベジー情報を色々発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、イギリスではフェスティブシーズンと呼ばれる12月が終わり新しい年を迎える1月となると、多くの人がダイエットやヘルシーなライフスタイルに取り組む風潮が見られます。

クリスマスと新年のパーティーシーズンの間、食べ過ぎ飲み過ぎのせいで太ってしまったり、体調が思わしくなかったりする人が多くなるのが1月。そのためか、1月というのは1年のうちで一番スポーツジムの入会会員数が増える月でもあるそうです。

そして今の時期、書店やスーパーに並べてある多くの雑誌の表紙は、「ヘルシー食生活」、「ベジタリアンレシピ」、「ローカロリーダイエット」、「ヴィーガンライフ」などダイエットやヘルシーな食事を推奨する文字で溢れています。

ベジタリアンやヴィーガンの専門雑誌はすでに数多く発行されているのですが、それでもまだ新しいスタイルの雑誌が創刊されていることからも、需要の高さが伺えます。

ヨーロッパで一番ベジタリアン&ヴィーガンの人口が多いと言われているイギリス。私自身ベジタリアンですが、外食や友人たちとの社交生活において不自由を感じることはありません。特に私が移り住んだ2000年代初めごろに比べると年々選択肢が増えており、ベジタリアン&ヴィーガンにとってとても過ごしやすい環境になっています。多くのカフェ、レストランやパブでは、ベジタリアン、グルテンフリーのオプションがありますし、ヴィーガンで乳製品を取らない人向けには、ソヤやアーモンド、オートといった代替ミルクがほとんどのカフェで当たり前に選択できるようになっています。 私の周りでも多くの人がベジタリアンやヴィーガンにシフトしてきており、

人々の健康に対する考え方、環境問題に対する姿勢も大きく変わってきているのを実感しています。

1月はVeganuary

ここ数年、1月に入ってよく目にする言葉。それは動物性の物を一切とらない食生活であるVegan(ヴィーガン)と、英語で1月を意味するJanuaryを掛け合わせた造語、Veganuaryという用語。これは普段の食生活を見直し、ヴィーガンのライフスタイルをもっと広めるため、「1月の1ヶ月の間はヴィーガン食生活を試してみませんか」というコンセプトのもと2014年にイギリスでクラウドファンディングにより立ち上げられたチャリティー・キャンペーンです。ヴィーガン食だけでなく、動物愛護、環境保護の観点からヴィーガンになることの素晴らしさを伝える取り組みをしています。今までヴィーガン食には興味があったけれど、試してみる機会がなかった人や、ヴィーガン食のことを全く知らなかった人たちにもヘルシーな食生活の選択肢の一つとしてヴィーガンを広めることが目的の一つでもあります。

このVeganuaryという言葉、レストランやカフェのメニューに記載されている所も増えてきており、年々世間に浸透してきている印象を受けます。大手バーガーチェーンや、パブの他、食品企業の参加もますます増えましたし、スーパーマーケットに行けば、ヴィーガンの特設コーナーもよく目にするようになりました。また1月のVeganuaryに合わせて、ヴィーガンの新製品を販売するブランドも出てきました。

このVeganuaryのキャンペーンは、ウェブサイトで1ヶ月チャレンジに登録すれば、ヴィーガンのレシピやレストランガイドなどがダウンロードできたり、毎日メールが届いてヴィーガンライフに初めて挑戦する人もサポートしてくれるので挫折せずに頑張れそうです。毎年参加者は増えており、2020年の今年は1月初めの時点で、過去最高の35万人の登録が世界中からあったそうです!

プラントベース・ダイエット

お肉や魚を食べる人たちにとってはちょっと分かりにくい「ヴィーガン」という呼び方ですが、近年ではプラントベース(植物性の物を中心に摂る)という呼び方も目にするようになってきました。ヴィーガンという言葉を初めて耳にする人でも、プラントベースと言われると分かりやすいし、受け入れやすいのかもしれませんね。ちなみにヴィーガンとプラントベースは全く同じ意味で使われているのではありません。例えばヴィーガンが革製品なども身につけないのに対して、プラントベースを実践している人たちは革製品を身につけるといった違いもその一つです。

フレキシタリアン人口も増加中

ある時期だけ(あるいは時々)ヴィーガンになり、普段の食生活ではベジタリアンだったりお肉やお魚を食べたりする人たちを指してFlexitarian(フレキシタリアン)なる言葉も登場しています。元々の意味はベジタリアンの食生活よりももっと緩やかでヴィーガンのように制限もなく、時々お魚やお肉も少量取り入れるけれども、全体的には植物由来の食べ物を摂取するスタイルを好み、柔軟性(フレキシビリティー)のある食生活を送る人々のことを呼んでいます。あまり聞きなれない言葉ですが、特にVeganuaryのこの時期になると、雑誌やウェブなどでこの言葉を耳にすることも増えるので、ヘルシーライフスタイルに関心が高い人々の間では馴染みのある言葉になってきています。お肉やお魚といった動物性の物の摂取を少なめにしましょうというゆるいルールなので、受け入れやすい人が多いようですね。

ベジタリアンやヴィーガンの食生活を選ぶことが、選択肢の一つとして広く受け入れられているイギリス。これからは健康のためだけでなく、地球にも環境にも優しい食生活を選ぶ人がますます増えていくのではないでしょうか。

Veganuaryについてはこちら https://in.veganuary.com

プロフィール:デルガド倫子

2001年よりイギリス在住。ロンドンの出版社勤務を経て、フリーに。書籍、ファッション雑誌、カルチャー誌、メンズ誌、ウェブサイト等に幅広い分野でイギリスからの情報を提供。趣味は旅行、読書、片付け。

廃棄食品レスキュースーパー『SIRPLUS』、ベルリンに4店舗目をオープン!

こんにちは、ベルリン在住イラストレーターのKiKiです。

みなさん昨年の夏に、ご紹介したちょっと待って、まだそれ食べられます!ベルリンの食品レスキュースーパー『SIRPLUS』を覚えていらっしゃいますでしょうか?

簡単なおさらい:食品レスキュースーパー『SIRPLUS』とは?

毎日大量に廃棄処分されてしまう”まだ食べられる”食品たちを救うために立ち上がった社会的なスタートアップです。

大手スーパーでは、厳しい食品検査をしているため、賞味期限切れの食品の他にも、規格外の野菜、パッケージに傷がついてしまった訳あり食品なども、やむを得ず廃棄処分に回すことになります。

そんなまだ食べられるのに、廃棄処分として認定されてしまった食品たちをSIRPLUSは大救出!実際の価格よりも大幅に安い値段で提供し、廃棄されてしまう食品を減らす活動をしているのです。

そんなSIRPLUSは多くの大手スーパーとパートナー契約を結び、たくさんの優しいスタッフたちに囲まれて、どんどん大きくなっていきました。そして今月の1月3日に4店舗目をオープン!

そして昨年、veggyさんを通して取材させて頂いたご縁で今月14日に行われたキックオフパーティーにご招待頂きました。とても嬉しいご縁です。今回はそのキックオフパーティーの様子と新店舗についてご紹介いたします◎

4店舗目はベルリンの主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内!

ベルリンにはすでにSteglitz・Friedrichshain・Neuköllnに3店舗オープンされていますが、4店舗目はとてもアクセスしやすい主要駅の1つであるOstbahnhof駅構内。

ドイツでは通常日曜日スーパーがおやすみなのですが、駅構内という場所もあってか、午前8時から午後8時まで、毎日営業しているそう!

創立者の1人であるRaphael Fellmer氏は、一緒に働いている仲間たちを一人一人丁寧に紹介してくださいました。SIRPLUSのこの大きな成長は、事業自体のアイディアが素晴らしいというのも、もちろんありますが、Raphael氏の人柄がとても素敵すぎるからこその発展なのだなと、お話を聞いて深く感じました。

新しい取り組み”surplusオリジナル商品”とは?

店内を見渡して気になっていた、sirplusオリジナルパッケージの食品たち。

その商品開発の経緯も、お話して下さいました。

今までsirplusは多くの廃棄食材たちを救ってきました。しかし沢山の野菜や果物たちを救っても、彼らには”鮮度”という期限があります。

そこでもっと多くの廃棄食材たちを救うために、野菜や果物たちは”鮮度”の期限が来る前に、独自のsirplus製品の材料として使用することで、彼らの延命を試みたのです。

それはジャムであったり、ジュースであったり。瓶詰めで、長期保存できる加工食品ばかりです。これにより、さらに多くの救出した食材たちが、さらに長くスーパーの棚に並び続けることができるようになりました。

その背景にあるストーリーを聞くと、この商品たちに愛着が湧いて、ほっこりした気持ちになりました◎

パーティーで配られたお料理は、もちろん救出したお野菜たちを使って。


使用されているのは、もちろんsirplusが救出したお野菜たちなのですが、規格外のことに関しては全く気にならないし、とってもみずみずしく光っていました。じゃがいものニョッキがモチモチしていて本当に美味しかったです…!

あとこのお料理、器まで美味しく頂けました!

この時、個人的に体調不良からベジタリアン生活1週間チャレンジをしていたのですが(普段は野菜多めの生活ですが、完全菜食は初めてでした)、素人の自炊菜食料理とプロの菜食料理は、味も満足感もぜんっぜん違うなあと、ただただ感動しました。。

ベジタリアン生活1週間チャレンジを終えて、体調もよくなったので完璧ではなくても、菜食メインの生活にシフトしていきたいと考えています。このお料理を食べて、もっと調理法や栄養のことも勉強しなくてはいけないなあと、改めて感じました。


『誰もが、ちょっとした癖を持っています

最後にみなさんにご紹介したいのが、パーティーで配られていたステッカーです。

デザインが可愛なと思い、手に取ったのですが、書かれていた文章が心にグッと刺ささりました。

『Ne Kleine macke hat doch Jeder』

ー誰もが、ちょっとした癖を持っています。

それは、規定外や賞味期限切れ、パッケージ破損などの”癖”で、まだ食べられるのに弾かれてしまった食べ物たちへの言葉なのかもしれませんが、これは食べ物たちだけじゃなくって、この地球上に生きるみんなも同じだなって、心にじ〜んときました…。

ちょっと癖があるからって、弾かれるのはおかしい。もしかしたら、とっても美味しい料理に生まれ変われる原石かもしれないし、何よりその”癖”こそが魅力的な部分だったりするものですよね。

みんな違って、みんな良い!2020年のスタートは、そんな大切なことをSirPlusさんに教えて頂きました◎ご招待頂き、ありがとうございました!またお買い物に行きます^^

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取材協力:SIRPLUS

HP : https://sirplus.de/

Instagram : https://www.instagram.com/sirplus.de/

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西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

Portfolio site : http://kiyonosaito.com/

instagram : https://www.instagram.com/kikiiiiiiy/


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